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jurgen's Heurige Blog (ゆるげんのブログ)

I will, I will いっぱい足りないの切なくて
I feel, I feel いっぱい会いたいのボクだって

海外短編のテクニック/阿刀田高 集英社

2006年12月14日 | 読書
モーパッサンの「勲章」、「首飾り」、「宝石」
モームの「夢」、「蟻とキリギリス」
チューホフの「イオーヌイチ」、「犬を連れた奥さん」
O.ヘンリーの「二十年後」、「賢者の贈りもの」
スレッサーの「ペンフレンド」、「競馬狂夫人」
メリケの「カルメン」、「マテオ・ファルコネ」
カフカの「変身」、「判決」、「流刑地にて」、「父の気がかり」
ヘミングウェイの「雨の中の猫」、「殺し屋」、「キリマンジャロの雪」
ラヒリの「停電の夜に」、「病気の通訳」、「三度目で最後の大陸」
など海外の短編で使われているテクニックを阿刀田さんが鋭く分析。
姉妹編にあたる「短編小説のレシピ」同様なるほどなあと感心させられる。

ただし、あくまでも翻訳されたものを阿刀田さんは分析されているわけで、
上手くない翻訳がそのまま作品の評価につながってしまったら悲劇だなあと思う。
幸い上記の作品は翻訳も上手くいっているようなので、わしも機会があったら読んでみたい。




海外短編のテクニック (新書)
阿刀田 高 (著)

出版社: 集英社 (2004/09)
ASIN: 4087202585