今回は、岐阜県恵那郡蛭川村(現在は恵那市に統合)の里山にひときわ目立つ巨石の紹介です。
訪れたのは1999年11月 おりしも「ノストラダムスの大予言」で世間では盛り上がっていた時期でした。
お隣の山岡町で開催された「イワクラサミットin山岡」へ参加したおり地元の研究家の方に連れて行ってもらいました。
写真は筆者ですが身長175㎝ですからかなり大きな巨石である事が分かると思います。
昴岩自体は花崗岩ですが、土台となっている下側の石とは、組成が違う様に見えます。また、やはり上下の位置関係にも不自然さを感じます。
尖った先が笠置山方面へと向いています。
この岩の名称ですがGoogleマップでは「磐座石(船石)」とありました。
しかし訪れた当時は研究家の方が『昴岩』と呼んでいた記憶があります。
「昴岩」の名称由来ですが巨石の上部にスバル(プレアデス星団)の天空図が描かれていることから。と、言う説明がありました。
上部に描かれたスバルの天空図
どうでしょう? 配置が似ている部分も確かにありますが…。
気になったのはこの三角形の窪みです。自然現象ではこう幾何学的に綺麗には開きません。やはり人が加工した痕跡だと思われます。では、これは何を意味しているのでしょうか?
以前、日々平穏で紹介した山梨県笛吹市の『星石』にはハレー彗星が描かれていましたが、この巨石の表面の窪みが天空図を描いているならやはり彗星のたぐいでは無いかと推測しています。現在でも11月頃牡牛座より流星群を見ることが出来ますが、当時の観察の記録として残したものではないかと思っています。
更に石の表面を観察すると興味深い図形を発見しました。
アンテナの様な記号が彫られています。これは何でしょうか!?鋭利な刃物か何かで彫込を入れなければこうはなりません。
更に丘の奥へと分け入ります。
不自然に積まれているような痕跡
その一画に祠が祀られていました。
笠置山周辺には、雨乞いの祭祀施設が多くあり笠置山を仰ぎ見るここもそんな施設の一つだったのかも知れません。
続いてここからすぐにある『蛭川村の荒神様』へ案内されました。
蛭川村の荒神様
ここも巨大な巨石が点在する場所でした。
鳥居が彫られていた巨石 榊が祀られていました。
巨石全体を見回すと円を組み合わせた図形などが見られます。
ここは、地元民にとってとても神聖な場所とのガイドの方からお聞きした記憶があります。村の方たちでずっと守り続けて来られた聖地の様な雰囲気のある場所でした。
※ ここの場所に関しては、あまり公にして欲しくないような雰囲気を感じましたのであえて非公開とさせて頂きます。
(撮影:1999年11月)
お断り:1999年当時の情報となります。当時とは異なる事が想定されますので訪れる際には、事前に調べて頂き記事は参考程度とお考え下さい。
お断り:1999年当時の情報となります。当時とは異なる事が想定されますので訪れる際には、事前に調べて頂き記事は参考程度とお考え下さい。
【マップ】
次回も楽しみにしてます。
ちょっと調べて見たら笠置山と言う名称の山は京都、岐阜の他に福岡県にもあるようですね。
岐阜の笠置山の謂れを調べて見たら
「10世紀後半に在位した花山天皇が、京都の笠置山に似ているといわれたことから、その名前がついた」
との事でした。
花山天皇との関連の史実が実際にあるのかちょっと調べて見たのですが特に何もヒットせずちょっと興味のあるところでもあります。
ここで執り行われていた祭祀は「雨乞い」で間違えなかったと思います。
それだけ当時の民たちには切実な問題だったのでしょう。