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穂高神社 泉小太郎像
3月最後の週末に、長野県安曇野へ再訪して参りました。
今回の目的は、前回時間切れで訪れることが出来なかった巨石と、穂高神社、そして安曇野と言えば「道祖神」と「わさび」ですが、そちらは改めてご報告と言う事で今回紹介するのは、日本むかしばなしの冒頭で有名な「たつのこたろう」のモデル『泉小太郎』が創建と由緒を伝える田澤神明宮と鳥居脇に鎮まる巨石の紹介です。
まずは、境内から紹介して参ります。
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安曇野市指定の天然記念物になっている大きな社叢
長野自動車道安曇野インターから国道19号を北上 田沢北より県道57号(安曇野インター堀金線)を500m行ったすぐのところに田澤神明宮は鎮座しています。
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一歩境内に分け入ると樹々の中から小鳥のさえずりが聞こえて参ります。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/58/898bbf2216adaabf7d1ffc084958703b.jpg)
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木製神明鳥居 見た目は化粧仕立ての木製靖国なのですが楔が内側から入っていてコロビがあります。伊勢神明とのハイブリット鳥居でけっこうレアな一基です。
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頑丈そうな亀腹
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境内はそれほど広くはありませんが注連縄や紙垂が新調されていて翌週に控えた祭礼に備えてのと思われ森の鎮守様として古くから氏子に崇敬されてきたことは想像できます。
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拝殿
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本殿 質素ではありますが棟持柱があり神明造りを踏襲しています。
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本殿左奥に最近神事を執り行ったと思われるお社がありました。位置的にとても重要な祭祀をお祀りしているのではないかと思われます。
祭祀:天照大神
由緒:
「田澤村神明宮」は、長野県安曇野市にある神社で、有明の里に湖があったとされています。伝説によれば、日光和泉の小太郎殿がこの地に神明宮を勧請し、有明の里を開拓したとされています。以下はこちらのサイトに書かれていた縁起をCopilotを利用し要約しました。
- 田澤村神明宮は、伊勢神宮内宮から勧請され、景行天皇十二年に造立されました。
- 有明の里は湖であり、犀龍と白竜王が和合した場所とされています。
- 小太郎殿は湖を渡り、三清滝を裂いて水道を通しました。
- 神明宮は「犀の神」を勧請し、船魂の神としても知られています。
- 毎年7月16日には龍神を祀るための祭りが行われていました。
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神楽殿 例祭は毎年4月第1土・日曜日に開催されているそうです。
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境内社 阿夫利社![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/22/f4d37dc8cb180b14fb7607c99898e43d.jpg)
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境内社 八王子社、稲荷社![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/a2/41af441f69804e03ac6d3e02ef2f1d9d.jpg)
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祭祀が不明なお社
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ここは、光城山(911.7m)への登山口にもなっています。
お目当ての巨石は鳥居のすぐ脇にありました。
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船石 正面から
船石由来 安曇野開拓の祖日光泉小太郎神明宮(天照皇大神)の神恩に報いんが為に天の岩船を造りて捧げ置きし処いつしか石の舟に変ぜり天文年間心なき者此の船石に火をうかち砕かんとしたところ神罰に依り其の者俄に死せりと伝承せらる 神明宮(現地案内碑より)
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背面より 右側に割ろとしたほぞ穴が見えます。
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右端の部分は割られている様です。
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割られた部分のアップ
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左斜めより![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/49/c8d87f2c9193ec43b943804b825ea1c3.jpg)
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右斜めより この角度だと船と言うよりは牛?に見えなくも無い?
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馬か牛のお尻にも見えます。
この船石に関しては、現地の由来碑に書かれたものしか情報が得られませんでした。
ここ安曇野市の穂高神社では「御船祭り」という船の形をした山車が複数各町内を回り境内に集合しぶつけ合うと言う豪快な祭事があります。
そもそも北九州や朝鮮半島が本拠地だった安曇族が古来海人族だったという証として有名な神事ですが、この船石も大切にされている事から古代より信仰が厚かった証でもあると思われます。
(撮影:2024-3)
☞関連記事:安曇野の巨石探訪
【マップ】
次回も楽しみにしてます。
おっしゃるように安曇野はどこも絵になる地域で素晴らしい場所です。
まだまだ見残している場所もあり、再再訪もありかと思っています。
上高地の穂高神社奥宮へは、いずれ訪れて見たいと思っています。