![]() | 実用和声学―旋律に美しい和音をつけるために中田 喜直音楽之友社このアイテムの詳細を見る |
この本は、すでに故人である中田喜直氏が1957年に出版(雑誌への連載はもっと以前)したもので、
実用とは、
「つまりあるメロディに対してどのような和音をつければよいか」
──中田 喜直著『実用和声学―旋律に美しい和音をつけるために(音楽之友社)』まえがき より
という実践的な目的で稿を起こしたという、伝説の一冊の復刻版であります。
中田喜直といえば、超有名でしょう、音楽の教科書に毎学年登場する名前だよ!
と言っても、知らない人もいるかもしれない。しかしそんな人も
夏の思い出 ──はるかな尾瀬、遠いそら~
雪の降るまちを
めだかの学校
小さい秋みつけた
の作曲者といえば、これらの曲をひとつも知らないという日本人はめったにいないでしょう。
その中田氏曰く──
「ピアノは音楽の基本的な楽器である。」のに
「和声学はピアノのためのものではない」
ピアノにはピアノの弾き方があり、ピアノの響きがあるのだから、ピアノを使うなら和声学でなくて、和音学の方が必要なのである。
──中田 喜直著『実用和声学―旋律に美しい和音をつけるために(音楽之友社)』まえがき より
というわけで、コドモの時にピアノを習っていた人がコードを学ぶ教科書として、ばっちりの内容では? と思われるので、クラシックイタチ(私のことです)、さっそく読んでみることにいたしましたよ。
(不定期に続きます)