響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

「歌舞伎見物のお供」という情報源

2010-05-11 | 邦楽(伝統芸能)
うむ、歌舞伎へ行くってときに、演目はわかっている、けどどんな話なの? ってことありますよね。そんな時に役立つウェブサイトを発見↓

歌舞伎見物のお供
http://blog.goo.ne.jp/yokikotokiku
歌舞伎の諸作品の解説です。これ読んで見に行けば、どなたでも混乱なく見られる、はず、です。


いや、これは面白いです。とても参考になりまする。なぜかというと、「価値」がわかるように書いてあるからです。演技のみどころ、話のスジの変わってるところ、現在とは違うところ……等々。

ところで歌舞伎役者のせりふは、コドモにはやはり何言ってるかわからないようだが、オトナにだった半分くらいはゆうにわかりません。でも言い方がおもしろくて……「馬、貸せ」とかね。借りるのにそれだけ? みたいな。というわけで、観賞中は聞く・見るに集中したい。するとこのような「お伴」をアタマへ連れだっておいて見るのが、いちばんかもしれないのであります。

なぜ私はコード譜をうまくバンド演奏に活かせないのか?

2010-05-11 | ピアノ

今日は、右手と左手のはなし。

実用和声学―旋律に美しい和音をつけるために
中田 喜直
音楽之友社

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普通の和声学 右手が和音、左手が低音
中田の和音学 右手がメロディ、左手が和音

──中田 喜直著『実用和声学―旋律に美しい和音をつけるために(音楽之友社)』まえがき より

そうなのだ、
ピアノでは、よっぽどのことがないかぎり、譜面はメロディと伴奏でできていて、そのあわいに、和音が生じることになっている。そして、だいたいが右手がメロディ、左手が和音の伴奏を弾くことになっている。これはピアノがソロ楽器として学習・習得されるからである。ポピュラー曲の譜面を購入しようなどというときも──最近は音楽雑誌などでバンド譜が掲載されることも多くなったが──だいたいが、右手メロディ、左手伴奏の「ピアノソロ」譜である。

そういうわけでもっぱらひとりで弾くばかりのピアノは、アンサンブルといってもせいぜいバイオリンやフルートの伴奏であって、その時は、右も左も伴奏なのだが、うっかりすると、右手がメロディというアタマが残っていて、バイオリンの先生に、「(弱音記号の)ピアノぐらいで弾いて」と言われるのである。

ところがバンドで弾く時は、よっぽどのことがないかぎり、ピアノは基本的にはコードを弾け、と言われる。ところがこれが私にはよくわからないのだ。

私のように、ピアノをかつてレッスンしていた者には、コード譜を見ると(コードの記号を見ると)条件反射的に弾いてしまうのは、右手はうた、左手は三和音の四分音符4つ(または八分音符8つ、いずれも4/4拍子の場合)であって、それをアタマのなかで譜面にしてしまう……。

このことの問題性は、もちろん和音だけではない(ほとんどリズム感の問題だけとも言える)けれども、全体として言うと、要するにアンサンブル(バンドで弾くやり方)になっていないわけである。