響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

栗コーダー・カルテットはマッサージではない。

2010-05-14 | ブラスと笛


癒し系と呼ばれては、いや違うんですと、律儀に答える栗コーダーのステージ・トークですが、私もそう思います。

何の話かといいますと、これは引き続き、ほぼ日刊イトイ新聞の音楽コンテンツの話題。いや違うんだった、音楽コンテンツではなくて、『あたまのなかにある公園。(糸井重里著)』という書籍のプロモーション動画(スライドショー)があって、この中に、栗コーダー・カルテットの音楽が流れているのです。

スライドショーを観ようと思って画面の三角じるしをクリックすると、ちょっとノイズのある、ピアニカだろうなあという鍵盤の音と、笛の音とがにぎやかに始まって、おやっと思います。

最近のウェブコンテンツって、ユーザに気持ちよく思ってもらおうというその効果が勝負のようになってきている(ように思われる)。が、この音楽は、そういうざっくり言って「癒し系」からははみ出た、もっといえば「角がある」とさえ言える何かを伝えてくる。

ことばも絵もたっぷりリッチに盛り込んだ中で、音楽は音楽で、寄り添いすぎずに流れてくる。

最後のクレジットで、栗コーダーなんだってことがわかります。そうなるともう、関島さんがいる、栗原さんがいる、というようにしか聞こえなくなります。

リコーダーなんていう、癒し系な楽器で、ここまで来ていたのか、と改めて足跡顧みるここちです。

栗コーダーを聴くには、こちら↓
ほぼ日『あたまのなかにある公園。』
の紹介ページ


メディアはマッサージである
マーシャル マクルーハン,クエンティン フィオーレ
河出書房新社

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なぜ私は7度(シ)の三和音がへんだと思うのか?

2010-05-14 | ピアノ
実用和声学―旋律に美しい和音をつけるために
中田 喜直
音楽之友社

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教科書はこちら↑

この第一章 主要三和音 から
今日はふしぎな7度の和音のはなし。

主要三和音というのは、ドレミファソラシドのそれぞれに三度の和音をつけたものである。和音を作る時には、音階にある音を使う。というのはまあ、ピアノを習った方なら、それとなくわかると思う。ちょうちょ、を弾くときだって、校歌を弾く時だって、そうだったのだ。

ところが実際に音階順に三和音で弾いてみると、私にはどうも、その、ハ長調で言えばロ(七度・シ)のところの和音が、ヘンにきこえる。

何がへんなのかと考えると、その、シ・レ・ファの和音の一番高い音である「ファ」を、私はファ♯にしたいのである。

ファだとなんとなく半分フラットしているような、へんな、間違った和音に聞こえるのである。

理由は簡単でそこだけ完全五度ではないからである、もちろん。
じゃあなんでそんなものを音階ってことにして、みんなそのルールに則って、ややこしい作曲とかされているのか??? というのが疑問であります。
 
なんで? シっておかしいよ??
(つづく)