森のガーデン ロンド

長野県小諸でガーデニング

苦手な雷

2006年03月29日 | 出来事

 午前2時頃、ラッキーの鳴く声で目が覚めた。
 甲高い声でキューン、キャン、キャンと鳴き続けた。時々ワン!と吠える。理由はすぐに分かった。雷だ。私には、音は聞こえないのだが、時折、空が明るくなったような気がした。
 ラッキーは雷が苦手である。一度、あまりの怖さに近所の家の座敷に網戸を突き破って飛び込んだことがあった。特注の網戸だったということで13,000円ほど弁償したことがある。
 今度も怖いはずなのに、玄関の戸を大きく開けて後ずさりしながら外に向かって吠えていた。
 戸を閉め、なだめすかして眠りに着く。3時頃に再び鳴き出し、今度は父が相手をする。30分ほど経ってから、また父が相手をしていたようだ。
 5時に手洗いに行った。2階から玄関を見ると、ダンボールの箱に首を突っ込んで眠っていた。
(飼い主)

手術は成功したが

2006年03月28日 | わが家
 27日、手術は予定より30分遅れて10時15分に始まった。午後1時に終了。担当医の説明を聞く。

 医師は握り拳大の切り取ったばかりの大腸を見せてくれた。薄紫の腸壁に大きくなったガンが外から内部に食い込むように広がり、圧迫して通りを塞いでいるのがよくわかった。随分前から病んでいたことが一目瞭然だった。ずっと食が進まなかったのはこのせいだったのだ。
 説明では、そのほかに小さなガンが腹部に散らばり手の施しようがないということだった。
「3か月から、もって半年でしょう」
とはっきり言われた。抗がん剤での治療は年齢や体の状態を考えると難しいとも言われ、納得せざるを得なかった。

 今まで、心臓に多少の不安があったものの、一度も入院したことがなく86歳のこの歳まで元気にしていたので、安心しきっていたのだった。早くに人間ドックを勧めるべきだったと悔やまれてならない。
「切ればすぐ治ると思うとるさかい、余計かわいそうや」
ぽつりと言って、父は黙ってしまった。
(飼い主)

病気の原因

2006年03月25日 | わが家

 病院から電話があり、午後3時に手術の件で説明したいことがあるので来てほしいとのこと。
 父と妻と私の3人で伺う。

 担当のS先生の表情から重要な話だと直観。
 どうやら腸閉塞の原因は大腸ガンにあるようだった。それも腹部全体に小さなしこりが認められるので、転移によってできた一番大きな腫瘍に圧迫されて起きているものだろうという。かなり進行した状態だという説明だった。
 そして、ガン細胞をすべて摘出することは難しいし、それをすることがよいかどうかも年齢を考えると一概には言えないという。はっきりしていることは、腹部を開けてしこりの状態を把握した上でできることをすることと、人工肛門をつけて便の通じを確保するということだった。
 ためらうことは何もなかった。父も納得したようだった。

 すぐに病室に行き、S先生は手術が必要であることを母に説明。母は不安げな表情でS先生をじっと見つめていたが、「はい」と頷いた。

 S先生の率直な態度と真剣な眼差しは、説明の中身とともに私たちに安心感を持たせてくれた。万が一の場合も想定できた。できるだけよい方向に考えがちであったが、30年前から抱えている心臓の持病もあるので、冷静に受け止めなければならないと思った。
(飼い主)

肌寒さが身にしみる

2006年03月24日 | わが家

 昨日は前任校の卒業式。どの子もきりっと引き締まった表情で、満足のいく節目を迎えたとの思いが表れていた。
 今日は、大学の卒業式。どんな表情で迎えるかを見ようと、2階の保護者席のステージ寄りに陣取った。しかし、見覚えのある顔をついに発見できなかった。広い会場と人数の多さ、そして視力の減退が原因だった。

 午後は母を病院へ連れて行くことになった。聞くと1週間前の腹痛が治まらなくて、我慢ができないということだった。かかりつけのお医者さんに診てもらってはいたのだが、通うのもきつくなったらしい。
 普通ではないと思ったので、市内にある総合病院へ連れて行った。
 腸閉塞ということだった。
 どうやら手術をしなければならないようだ。人工肛門をつけることになるかもしれないという説明も受けた。
 しかし、母には実感がないらしい。検査のために何人もの看護師さんにお世話になり、
「ちっちゃい子どもといっしょやね」
と、自分の姿の方を気にして、しきりに取り繕うとした。
 結局、入院が本決まりになったのは外が暗くなってしまってからだった。
 家に帰って入院手続きの書類を確認しているとき、妻が帰ってきた。風邪がひどくなって、動くのが辛いという。

 明から暗、肌寒さが身にしみる1日となった。
(飼い主)
 
 

我輩は会長!

2006年03月10日 | わが家

勤務先に住み着いているネコです。名前は「会長」。
50メートルほど離れていても、「おいで!」というと走って来ます。
その走り方がいい。
ネコにありがちな勝手気ままな仕種が全くないのです。
(飼い主)

満開の梅

2006年03月05日 | わが家

久しぶりにゆっくりした朝を迎える。
10時を過ぎていたので4・6・10のチャンネルを回しながらお昼近くまでぼんやり過ごした。
すっかり春の陽気になっていた。
梅の木を見たがうぐいすはいなかった。
しかし、これからは毎朝、にぎやかになるはずだ。
(飼い主)

梅にうぐいす

2006年03月03日 | わが家

庭の梅が満開になっている。
今朝は2羽のうぐいすがやってきて、いかにも楽しそうに花の間をくぐりながら枝から枝へと渡っていた。
梅にうぐいすはよく似合う。
うぐいす色が何ともいえない美しさだった。

息子が部屋から出てきたので、うぐいすが来ていることを教えた。
「かわいいね」とか「いいものだね」とかいう言葉を期待していたのに「フーン」と言って通り過ぎた。

感動する心が欠けている。
うぐいすにも驚かなければ、私の言葉にも響かない。彼は二重に罪深いことさえ感じていない。

私はまだまだ感動する心が豊かだ。精神が瑞々しい証拠だと思ってみる。

しかし、まあ、朝寝が常習の彼にしてみれば、「フーン」と返すのが精一杯だったのかもしれないと思い返し、許すことにした。
(飼い主)