![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/d8/2693450d1a720169e52f476582e89ad3.jpg)
灯台下(もと)くらし?
highdy は歴史研究者でも学者でもありませんが、単なる興味で縄文・弥生・古墳・飛鳥・奈良と古い時代の遺跡を沢山観てきました。
地元埼玉県 さきたま玉古墳群をはじめとして、青森県 三内丸山遺跡、長野県 尖石遺跡、静岡県 登呂遺跡、奈良県 丸山古墳をはじめとする随所の遺跡、山口県 柳井周辺の遺跡、佐賀県 吉野ヶ里遺跡など、リタイヤ後に全国各地の大学や遺跡観光で遊んできました。
ところが、「灯台もと暗し」とはよく言ったもので、埼玉県に40年以上も住みながら、自宅から車で25分のところにこんな素晴らしい八幡山古墳(はちまんやまこふん、行田市)があるとは知りませんでした。
毎月初めの恒例の昼食会を終わり、気になっていた遺跡に立ち寄ってびっくりしました。
毎月初めの恒例の昼食会を終わり、気になっていた遺跡に立ち寄ってびっくりしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/6b/ea9a14f6885ee5973a5c451eec8032ee.jpg)
八幡公園の右奥に見える石舞台古墳
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/73/047dd73bcaa57cbcf4c2f6dd48524a79.jpg)
3室に構成され奥の方が少しずつ高くなっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/ce/0261a326bac3df6e1a4c5aa2d819686c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/cc/5ed4f38a0efc5f16919de910ad70a909.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/2d/9177b091a5aeeab7a01e31e399e319b1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/8a/b295faf10dfeffcdf66f58ea0f6dfca3.jpg)
2室目の中から外が環に向かう
関東最大の石舞台?
ところが、それに仇敵するような巨大な横穴式(推定全長16.7m)の石室(玄室)を持つこの時期県内最大規模の八幡山古墳(県指定遺跡)があるのです。昭和9年(1934年)に墳丘が崩されて石室が露出、復元されて現在に至っています。
この地域の若小玉古墳群も同様でした。にも拘らず、この時期にさきたま古墳群を凌ぐほどの直径80mもある円墳の八幡山古墳の石室は驚きです。飛鳥の石舞台は大きく1室ですが、こちらは3室から成っているようです。
それに奈良のものほどの巨石は使われていませんが、内部の石組みから中世の城造りの石垣造成技術を彷彿させるような素晴らしさが見受けられます。、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/0d/e6b2f923da9099bb1a40eecdc7d054cf.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/84/60be8faac8ab8bfc7c117c81c56ee2ac.jpg)
正に後世の石垣造りに似た技術です。
なお、観光を予定される方は、玄室が解放されるのは土・日・祝日の10時から16時のみですのでご注意ください。平日は外観のみ楽しむことができます。
問い合わせ先:行田市役所 文化財保護課 048-553-3581
こぼれ話
公園内の端っこで石舞台を見ながらコーヒーを入れて休息しているとき、目の前にちょうど大人の掌ほどの平らな石がカップを置くのに好都合でした。
半分地中に埋まっていましたが、復元工事の際に玄室壁面の修復に利用した石の端材を業者が廃棄し忘れたと思しきもので、同じ材質ながら台形形状の一辺のみに明らかに機械による人為的な加工面を有するものでした。
玄室内部を見ているとき、学者らしき方々が「これは元からの岩石、これは修復用に他所から持ち込んだ石」などと鑑定されているのを耳にしましたが、その他所の石に間違いないものと確信しています。
玄室内部を見ているとき、学者らしき方々が「これは元からの岩石、これは修復用に他所から持ち込んだ石」などと鑑定されているのを耳にしましたが、その他所の石に間違いないものと確信しています。
というわけで、勿体ないのでこっそり記念に持ち帰ってきました!
本日もご来訪いただきありがとうございました。
スマホでどうぞ
紹介していただいた場所へは私も何度か訪れたことがあります。
曜日や時間帯にもよりますが我が家からでもそれほど遠くはない(時間を要さない)と思えますから、highdyさんのところからでしたら「あっという間」という感じなんでしょうね。
箕田の交差点から熊谷バイパスに入ると少しワクワクしてきます。(裏道、抜け道を通ることもありますが)
いずれは世界遺産に登録されるのではないかと言われるように「さきたま古墳群」には見どころ、感じるところがふんだんにありますね。
5~7世紀ごろに造られたと言われるあの場所に立つと自然に遥か遠い昔の人の生活が目に浮かんで来るようです。
highdyさんもいらっしゃったことがあるのではないかと思いますが、あの古墳公園から近い距離にある「古代蓮の里」もいいですね。
ここへは世界最大の「田んぼアート」を見るために毎年行ってます。(コロナで中止の時以外は・・)
埼玉にも見るべきものや場所は本当にたくさんありますね。
長く住んでいても自分はそのほんの一部しか見ていないことに気づきました。
いつもありがとうございます。
埼玉県は関東でも古墳が多いですよね。特に集中しているさきたま古墳群は、埼玉県立さきたま史跡の博物館(https://sakitama-muse.spec.ed.jp/%E5%9F%BC%E7%8E%89%E5%8F%A4%E5%A2%B3%E7%BE%A4%E7%B4%B9%E4%BB%8B)では有名な代表的なものを紹介していますが、それ以外に身近なところにも沢山あります。
この最近、奈良では新たな発掘調査で話題になっていますが、世界遺産候補が次々に現れてくるような感じがします。
度々訪れる「古代蓮の里」の「田んぼアート」も素晴らしく、今年は先月上旬現在刈り取らずに残っていて、静岡から来られた紫陽花の友人達も感激されていました。
Shima さん同様、私も日本各地よりもっと足元の地元観光地も見直すべきだと改めて思いました。