ユア・ハイハート、自らの神聖さと共に。

心や魂のこと。生きる勇気と希望。
世界はいつも儚く光に溢れてる。誰もが強くて優しい。No worries, 大丈夫。

Voiceless screaming 沢田泰司さん 49日を前に 【4】

2011-09-03 02:41:24 | Music
9月3日がTAIJIさんの49日になります。

仏教での故人の逝去の日を含む49日間で、故人が生前の思いを整理し昇華する期間であると同時に、残された人たちもを悲しみ、故人を悼み、成仏を願い、はたまた自分のネガティブな気持ちの浄化に努める期間を言います。

また、49は「魂の解放」「幕開け」という意味もあります。

そして前日の48日間については、48という数字はヨハネ(48音)でもあり、又、ひふみよいむやこともちろらね・・・の計48音の意味があります。ヨハネは福音書と黙示録の12使徒のヨハネではなく、「悔い改めよ」と人々に説いた洗礼者ヨハネの方だと思うのですけどね。

ただ「悔い改めよ、さもなくば・・」と考えるのは権威を一点に集中させた一神教の教えであり、日本の「ひふみ」は、地球創世の理(ことわり)を現しています。その「在るべき理」に整えていく過程では改悛、反省も勿論含まれますが、それも含めて在るべき理、即ち生きとし生けるものを各々に尊重し、生かし合ってる理・・・大いなるものより生かされているという大宇宙本来の摂理や秩序に整えようとするのが、洗礼者ヨハネの預言にあたる「ひふみ」48音です。そして故人は死後49日で浄土に旅立っていかれる・・という私なりの解釈で申し上げるとこうなります。何やら仏教と神道が合わさっていますが、これが日本の宗教の受け入れ方だと思います^^

これを書いている内に、これは残される人間に対しても同じことだ痛感しました。"Death Education" と言いますが、私たちはこの世での命の旅を終えて去り行く人々から、本当本当にに沢山のことを学びます。

また話は飛びますが、北マリアナ諸島連邦(サイパン)地裁の確定記録閲覧については、現地の制度を調べる必要があります。日本国内だと確定後3年は「誰でも」検察庁で閲覧できるそうですが、これは勿論日本の法律に基づいてのことです。米国は各州に裁判権があって制度も州によって全く異なるそうです。また支援団体やジャーナリストに当たった方が良い、とも言われました。サイパン側にTAIJIさんの死を不可解に思われている支援者がいて下さればいいのですが。恐らく現地制度でも「確定後○○年」を過ぎればアクセスできる可能性はは限りなくゼロだと思われます。ふぅぅ。。。。


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TAIJIさんのシンボルは火の鳥・不死鳥(フェニックス)でした。
目も眩むような成功、それから数々の苦難を超え、病気や怪我も克服し。
そして今度は燃え尽き、灰になって、次の新たな命のために旅立たれます。

不思議な人だと思います。この表現は軽すぎますか。はやり稀有な人でした。

「LOUDNESS・沢田泰司」という名前の記憶しかなく、お顔が思い出せないと『Weekend』のPVを観た第一印象は・・「綺麗な顔してるんだな」「ベースの音、すごいな」でした。



やはり、こちらのイメージだったので。
サングラスをしていない顔は一度も見たことがなかったと思います。
(LOUDNESS時代のTAIJIさん、左から2人目)


それから他の動画も見るたび、TAIJIさんの印象は驚嘆に変わっていきました。
「こんな人、初めて見た!」「こんな人、いたんだ!」と。
TAIJIさんから醸し出されているのは尋常でない色気で、見ていても苦しくなるほどでした。

色気のある人は沢山いらっしゃるけれど、TAIJIさんはそれが尋常でなく。
ベースプレイはともかく、一挙手一投足がいちいちカッコいい。きっと人と同じアクションをしていても、TAIJIさんのそれは全く違うだろうと、想像に難くなく・・何だかぬめっとしてるんです、ぬめっと^^

もちろん美形です。でも、X、LOUDNESS、D.T.R.の頃も、
化粧をしてようがしてまいが、LAメタル風の格好であろうが、両腕が筋肉隆々でTATOOバリバリだろうが、帽子が目深で表情が見えなかろうが、TAIJIさんはどうしても女性に見えてしまう。反対に、YOSHIKIさんやhideさんは、どんなに化粧してても、コスチュームがお姫様っぽくでも、やはりどこまで行っても男性にしか見えません。このTAIJIさんの個性は強烈でした。だから「こんな人、見たことない!」の驚嘆に繋がったのだと思います。

一挙手一投足、いちいちのカッコ良さというのは、その瞬間瞬間の空気の粒に完全に調和しているからなんだろうと思いました。どういうことかと言うと、ご自分のプレイとパフォーマンスに絶対の自信があるからこそ、そこにはあれこれ考えてる自我がない。ぜーんぶ自分自身をその瞬間に投げ出せてた人なんだと思いました。形を持たず、その場その場で自在に動けいて、自在にその時々の器に収まれる「水」の人だったのではなかろうかと。だから火の鳥・不死鳥でもいられたんだと思います。潤沢な水の性質がないと、このシンボルは強すぎて持てません。

形ではなく、物質でもなく、正に「Presence=実存の人」だったように思います。


・・・でも、実は、何故だか本当に分からないけれど、毎日泣いてばかりいました。
昼も、夜も、時には眠ってからも。いきなり目の前に現れたTAIJIさんの死が本当に耐え難い日々でした。

最大限の幸せをその手に掴んで欲しかったし、最大限の栄光に身を置いて欲しかったと心から思いました。
TAIJIさんは、そうでなければならなかったとさえ思いました。ヒーロー、スター願望なのでしょうか。類まれなる実存と稀代の才能を併せ持つ人が体現する栄光と彼個人の穏やかで静かな幸せ。少なくとも私はそれを見てみたかったのだと思います。

何と言うのか・・・光が強い人は闇も強いと言います。しかし、これもここ数年のスピリチャル文化の流入による刷り込みに過ぎません。光があれば闇もある。しかし全てを光にしても良いのです。どうしてなのか、私は本当に勝手にも、その体現者たるべきをTAIJIさんに求めてしまったみたいです。何をもってその人の最大限の幸せなのか、最大限の栄光なのか。第三者の私が思い煩うことではないことなのに、それでも悲しくて悲しくて仕方なかったです。TAIJIさんの死が。

どこまでも天に向かっていけるような喜び、一方で不条理。私自身もこの20年間、ちょうど20年前がおかしくなり始めた時期で、そしてこの10年間は這い上がることだけを考えていた月日でした。全部自分に照らし合わせて泣き続けたのでしょうし、泣かせてもらえたのかもしれません。そして20年を経て、新しい命をもらったように感ぜずにはおれません。

「類まれなる実存、稀代の才能」
しかし、TAIJIさんがそれを持ち合わせていたから彼の死が惜しまれるということでは決してないと思います。
どんな命も、失くなって(亡くなって、ではなく)よい命なんてありません。


一週間前くらいからですかね、「これじゃTAIJIさんを送れないだろう」と思い直し、しんみりする曲もなるべく聴かないようにしていたのですが、その時ですね、「笑顔」・・・これをとても願ってられるんだと確信したのは。ですから、もう日付が変わって49日になりましたが、今日同じくTAIJIさんをお見送りされる多くの皆さんも、涙が溢れてもそれでOkなので「泣き笑い」でいきましょう^^



最後はLOUDNESSで。
「死者は起きる」(「起きようとする死体」?)
いずれにせよ、怒られそうなタイトルです(笑)
でもTAIJIさん、今もあんまり眠っているイメージがないんですけど(爆)
→9月4日追記: これは、今はお元気でじっとされていないように思ったからです。成仏されていない、という意味ではありません。


喪ったものを取り戻す。喪失から再生。そんな意味にも取れますね。



LOUDNESS - WakingTheDead -




最後に:

泰司さん、

やっと貴方の音楽に触れることができて幸せです。
ずるいですね、そんな格好良くて。素敵な音楽を残してくれてありがとう。

あちらでは樋口さんやhideさんともバンド組んで、
震災でお亡くなりになった沢山の方々にロック聴かせてあげるのかな。

私も、願わくばまた貴方のベースが聴きたい。

安らかに、そしてお元気で。


さようなら、フェニックス。


Voiceless screaming 沢田泰司さん 49日を前に 【3】

2011-09-02 00:43:26 | Music
今日は少し本題から外れて福島原発事故に関連する内容から始めますが、直接の被災地ではなかった私でさえ、あの日あの時の衝撃は未だ忘れられません。政府や東電の対応、情報の不透明さ、事故の危険性に対する諸外国との温度差。南相馬市出身の同僚がいること、勤務する会社の親会社がフランスということもあって、震災直後から私のいる環境下において原発事故の対応に追われました。

「この状況でヨウ素タブレットが提供されないのはどういうことだ?」
特にフランスは、諸外国の中でも真っ先にチャーター機を成田に飛ばして自国民を非難させた国です。驚くほどの対応の速さでした。こちらは余震の続く中、フラフラになっているのに彼らは我関せず(笑)、今振り返ると怒涛のごとく連日の質問攻めでした。

それもあって、政府と東電の対応には怒りの何物でもなかった訳です。
けれども最初は、この対応の鈍さや情報の隠蔽は、国民が声を上げないからだと思っていました。私たちが牙を剥けば、彼等も流石にまともな対応をするだろう、と信じ切っていたところがありました。南相馬市に帰っていた同僚とも密に連絡を取りましたし、twitterでも私としては吼えました。しかし、完全にそれは幻想であったと打ちのめされた日があったのです。

それは民主党の岡田前幹事長が、完全防護の状態で丸腰(防護服を着ていない)の南相馬市の方と「手袋着用」で握手していた写真を見たときだったと思います。写真はこちらのtwitterまとめベージからご覧下さい。

これを見たとき、
「この人たちは、本当に何もする気がないんだ、国民のことなど何も考えていない」
と、写真を前にしばらく固まってしまったことを思い出します。私にとってそれは「まさか」と思っていたことでした。

考えられないことが現実に起こった。でも、これが現実。これが私たちの祖国の現実なんだと。

しかし、この現実を現実と見据えていらっしゃる方は大勢おられて・・現実を現実とし、自分達が出来ることを建設的にしていく。そういった力強い方々が日々増えているように肌で感じています。よって今後の日本について、私は全く悲観的ではありません。


さて、前置きが非常に長くなりましたが、
TAIJIさんのご遺体が、密葬まで極秘にかつ緊急に取り計らわれた件や、その他謎に包まれたまま捨て置かれようとしている何らかの事実。このまま何もなかったかのように過去に押し遣ろうとする、上記との類似点を私は感ぜずにはおれません。

声が大きくなり続ければと思います。私もどこまでもそう思っています。ただ、真相とのリンクは今は時期ではなく、しかし同様に悲観する未来もなく、悲観する未来などは来ない。同じです。そう私は確信しています。


私は専門家ではないので間違っているかもしれませんが、現実的な面では【2】で書いた、 現地地裁に提出された書類の閲覧が可能なら新しい事実も何か出てくるかもしれません。しかし最も尊重すべきはご遺族のご意向だと思いますので、私たちは心静かに「時を待つ」ことも大切なのかと思います。

TAIJIさんについて伝えていくことも、今回の不可解な件について訴え続けることも、出来ることは間違いなく沢山あると思います。実際、私が見ている限りでも、ネット上でTAIJIさんに関する話題は増えてきています。


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そして、もう一つ、私が確信したことがありました。
TAIJIさんは、皆さんに、私たちに、笑っていて欲しいということです。それを心の底から願っておられています。そして、強く、朗らかに、熱く、歩いていって欲しいと。

TAIJIさんの音楽の才能・・ベースプレイ、ステージパフォーマンス、カリスマ性、作曲やアレンジの天才的センス。TAIJIさんを目指してベースを始めたという方も、TAIJIさんに今も憧れて音楽を続けているという方も沢山おられると思います。

けれども、その溢れんばかりの才能を、自分自身の表現にために使いたかった人ではなかった、と私は思いました。TAIJIさんは、自分の音を聴く人に喜んでもらいたかったから。自分がプレイすることで、みんなを勇気付けたかったから。「俺だって、私だって」と、みんなの中に眠る可能性に気付いて欲しかったから。

何より沢山の人に笑って欲しかったから、芯からそう思って音楽を始め、音楽を続けて来られたように思います。

ただ、TAIJIさんだけではなく、X (現 Japan) 自体がそういうバンドです。
あの時代、そのために結成され、集まった奇跡のメンバーでしょう。


あれだけ自己表現の強い、地からうねるような、まるで濃厚な香水のような彼のベースの音。
しかし全て、ご自分の表現のためのものではなかったと思います。それは名曲『Voiceless screaming』の繊細な旋律にも現れているように、どちらかと言うと、アコースティックでふわりと優しく、前面に出るのではなく一歩引いた静かな世界がTAIJIさんの世界観に近かったのかもしれない、と勝手に思いを馳せています。そして、何より、生き抜かれた素晴らしい一生だったと思います。

そもそも、機内で何があって(もしくは搭乗する以前から)暴行から逮捕されるまでに至ったのか、恐らく体調管理のため服用されていたお薬があった筈で、留置所に於いて体調についての申し送りがなされていたのか等、クエスチョンマークは沢山あります。私も、自殺だったとは思えません。しかし報道された通り自殺であっても、生き抜かれた一生であったことに何ら変わりはないと思います。


又、いろんなことが偶然ではなく、続いています。
今年のサマーソニックで、X Japanは25年振りにメンバー中4人(TAIJIさん含み)の出身である千葉での凱旋ライブとなり、その日はお盆の中日であり満月でした。”On Bass TAIJI” この言葉が、この日、この場所で響いたことは偶然でも何でもないと思います。

だから大丈夫です。きっと時が満ち、多くの方々の笑顔が集まれる日が必ず来ることと信じます。そしてそれは、今、皆さんで創り出された未来に違いありません。私もいつかお墓参りが叶ったのなら、泣いてしまうだろうな。。。ただ "F●ck the system" のTAIJIさんだったので、形として成就しないのもTAIJIさんの意思であり、ポジティブ・メッセージなのかもしれませんね。
 

明日で48日。49日までもう一回書きます。
49日に当たる9月3日は台風12号接近という、何ともTAIJIさんらしいというのか。。。


X-Japan X(live)


TAIJIさんのXでのラストライブ、そして最後の曲です。
「ぎゃーー! Bass !!」これが私の第一声でした。本当にスゴイですよ。
でも、何度見ても胸が痛くなります。PATAも途中から泣いているし。。


トリビュートの中では、私はこれが一番好きです。
1992年脱退後(上記最後のライブから)はじめてX Japanと共演した昨年の映像が入っています。

A Tribute to Taiji Sawada Scarlet Love Song by X Japan


「1966-2011」
右側に入った数字は重いですね。



今日も最後まで読んで下さって、本当にありがとうございました。

今日も皆さんの誰かを思う気持ちが、優しく届いていく一日でありますように。



Voiceless screaming 沢田泰司さん 49日を前に 【2】

2011-08-31 19:50:43 | Music
こかちらの記事からの続きです。
Voiceless screaming 沢田泰司さん 49日を前に【1】


あと、後半ほんの少しですが記事を訂正しています。
昨日の内に読んで下さった方々には申し訳ありません。

訂正した箇所:『Weekend』を聴き始めたのは、TAIJIさん死去の報道を受けてからです。繰り返しになりますが、私には「LOUDNESS・沢田泰司」という名前の記憶しかなかったのでお顔が思い出せなかったんです。それで、X初期の曲でPVがあればどんな方だったのか分かるかな・・と思い『Weekend』PVをyoutubeで聴く(観る)ようになりました。もともと好きな曲でした。私がX (現JAPAN)を知るきっかけの曲です。

『Weekend』ですが、当時も「変なタイトル!」って首を傾げてましたが(だって「週末」ですものね^^;)これは「終末」と掛けていたんですね。


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さて今更ですが・・・
TAIJIさんの近しい方々、ファンの方々にとって、今回の自殺未遂から重体、そして死去の知らせは、「絶叫」に近いものだったのではないかと思います。一時は「命には別状ない」とも報じられましたが、7月17日、ご親族の同意のもとに生命維持装置が外され、この世を去られました。

とても悲しい最期だと思いました。
それでも、ご親族と婚約者に見守られての最期だったのなら、一人じゃなかったんだ、良かった・・と思っていました。その後TAIJIさんが現在私の住む千葉県市川市の出身と知り、告別式や献花できる場所が設けられるなら必ず手を合わせに行こうと決めました。しかし、数日過ぎても、一週間が過ぎてもご遺体の帰国が報じられない。何で?と、それが、TAIJIさんに大きく気持ちを向けるようになったきっかけです。


TAIJIさんの死は、今も尚不明な点が多く、一時は「他殺説」まで飛び出しました。ご遺体は極秘裏に帰国し千葉で密葬が終了していると伝えられています。これら一連の出来事については、成田空港からサイパンに向かうデルタ機に同乗していたマネージャーが、説明や声明を何一つ出さずに姿を隠してしまったことが発端となり、混迷が混迷を呼び現在に至っている状況です。しかし一方で、サイパン側ではこの件は完全に終了しているという現実もあります。ただ、この顛末と、告別式が執り行われないという点がリンクするのかどうか、当然ながら私にはそれは分かりません。


私が前回の記事中で、個人的に引っ掛かっているとした内容は次の点です。
現在では削除されていますが、突然、海外のサイト上で『THE MYSTERIOUS DEMISE OF TAIJI』という英文記事が投稿されました。投稿者がジャーナリストなのか一般の方なのかも判明できず、信憑性もはっきりしませんが、ただ、部分的には非常に詳細です。

As this is written, there has been no definitive account of what happened to Taiji in his holding cell.
Taiji’s defense lawyer Hanson said, in the documents he filed in the Northern Marianas District Court,
that Taiji was “upset with himself” over his behavior.
Ironically, Taiji’s death was announced to the court by U.S. Attorney Alicia A.G. Limtiaco, who had
originally gone there to file a request for the dismissal of all Federal charges against Sawada Taiji.

「書いてきた通り、ホールディングセル(留置所内待機房)内でTAIJIの身に起こったことについては、何一つ詳細な報告がされていない。TAIJIの被告弁護人であるハンソン氏が言うには、北マリアナ諸島連邦地方裁判所に提出した書類には、TAIJIは自分が起こした行動に動揺していた、とある。(又は、混乱していた、腹を立てていた。)

TAIJIの死は、皮肉にも、彼にかけられた連邦政府の嫌疑に対する訴訟取り消し要求を提出するために訪れた、グアム及び北マリアナ諸島連邦検事の Alicia A.G. Limtiacoによって裁判所に報告されることになった。」


私の解釈が正しければ、誰かが訴訟取り消し要求を出した、ということだと思います。
そして、連邦検事がその書類を地裁に提出する前に(前日なのか、当日なのか)彼は息を引き取ったと読めないでしょうか。

次は誰かによってTAIJIさんのHP上にアップされたお母様名義のメッセージです。
これはHPへの不正アクセスによるものとして、間もなく削除されました。

「その後、時間が立つにつれ、サイパンの人達に大変迷惑をかけた事に気付き、自分で自分が許せなくなり、自殺してしまった事がわかりました。」

" Upset with oneself" は自己嫌悪という意味にもなり得ますから、上記の「自分で自分が許せなくなり」のこの部分に英語の投稿記事 "upset with himself" との重複が見て取れ、私はこれが非常に気になっています。またメッセージの日付、「7月28日 2011年」という順番。これは英語で年月日を表記する際の順番です。

件のマネージャーの動向は勿論ですが、謎のベールに包まれているのは留置所内の出来事も同様なのではないでしょうか。個人的には、後者の方がより比重が重いように思います。


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私が今回、このように私的推理を書いたのは、TAIJIさんの死の真実の究明が目的ではない、と私自身では思っています。報道されている通りの死去だったとしても、万一本当のところが事故や他殺であったとしても、連邦政府地方裁判所においてケースがクローズしている以上、そこを動かすことは極めて困難だと思われます。

しかし、私が今でも思い出す度に、杭で突かれたかのように胸が痛むのは、そこで読んだファンの方々の悲痛な叫びでした。HP上のコメント欄に1,000を超える(1,000を超えると古い順に削除されるシステムだそうです)叫び、叫び、叫び。「泰司、今、どこにいるの?」「泰司を返してくれよ!!」・・・


「真実が分からない」

これはコントロールを自分以外のものに明け渡していることと同じです。自分が自分以外のものに支配されていることと同義です。こうしたファンの方々の思いは、これを本能で捉えた「叫び=Screaming」だったように今でも思えてなりません。誰に対してなのか、どこに対しての不条理なのか、泰司さんと同じ気持ちなのか、自分に照らし合わせてのものなのか。いずれにせよ、自分を支配し続けようとする何かへの憎しみや怒り。それが本能に届き、多くの方々に何らかの応え(こたえ)が起きたのだと思います。

TAIJIIさんの死の真相については、真正面からの突破は限りなく不可能に近いのかもしれません。

ただ、一人一人の心の動きが創り出すものはファンタジーではなく現実です。お読み下さった誰に、どのように、私の書いたものが響くかどうか分かりませんが(また、その為だけに書いたのではありません。私自身の為にも書きました)、気付かない内に、既にムーブメントは静かに始まっているのではないでしょうか。

真実・・には、自分が望んでいない(少なくとも顕在意識上では)事実を露にする性質も持ち合わせています。TAIJIさんについても、何かが明るみになっていくなら、伴ってそういった面も出てくるかもしれません。しかし、それでも、それをそれを伏せたままでは、自分を誰かに明け渡していることには変わりありません。


という事で。
今回は私もIronic (皮肉に)いきたいと 思います(笑)


LOUDNESS - EveryoneLies -


Everyone lies・・・みんな、嘘をついている。

中盤、TAIJIさんのベースソロ。カッコいいです。
この時のLoudnessは、華があっていいですね。一度でいいから生で聴きたかった。 



もう少し書きます。【3】に続きます。


今日も最期まで読んで下さって本当にありがとうございました。

今日も皆さんのかけがえない勇気が、大切な誰かに届く一日でありますように。


Voiceless screaming  沢田泰司さん 49日を前に 【1】

2011-08-30 02:40:52 | Music
9月3日は、先月7月17日サイパンの地でお亡くなりになったベーシスト・沢田泰司(TAIJI)さんの49日です。享年45歳、早すぎる死でした。一部報道でも伝えられている通り、未だにTAIJIさんの死は真相がはっきりしません。海外の方が投稿された英語での記事も出現しました(現在では削除されています)。ここには、同行したマネージャーがUS$2500.00の保釈金を支払わなかったなど、日本のメディアが伝えていなかった内容も盛り込まれていました。ただこの記事を書いた方がジャーナリストなのか一般の方なのか良く分からないこともあり、信憑性はどこまでなのか未だもって分かりません。 

TAIJIさんは、サイパン行きの飛行機内で客室乗務員への暴行を働いたことから連邦航空法業務妨害で逮捕され、サイパンの留置所内で自殺未遂、脳死状態からご親族の同意のもと生命維持装置が外され帰らぬ人となられました。

しかし誰かによるHPのサイパン滞在中の記事削除、お母様を装う遺族メッセージ、ご遺体の極秘帰国から密葬(と伝えられています)、そしてサイパンまで同行したマネージャーの黙秘。現実にこのようなことが次々と起こり、様々に入り組んで状況を複雑に分からなくしています。そして結果として、現在に至るまで告別式や関係者の方々、ファンの皆さんが献花できる場所も設けられていません。罪状を償わないままの自殺未遂、そして死去、という報道事実とも深く関係しているのかもしれません。しかし、海外で投稿された英文の記事には、一部お母様を装ったメッセージと非常に類似した一文があります。ここは個人的にとても引っ掛っています。


祈りは形ではないと言います。
それも正論であり一理であると思いますが、心を持ち、身体からなる(形を持つ)人間である以上、形にするのは、形を望むのは愛情ではないかと思います。もちろん第一に尊重されるべきはご遺族のお気持ちであることは自明ですが、それでもいつか、TAIJIさんの死を悼む多くの方々のお気持ちが集まり、TAIJIさんを見送れる「形」が作られるよう心から願って止みません。

そして、故人の魂が解放され、この地上から羽ばたく49日を迎える前に思うところを様々に書いていくことにしました。

ただ、私は彼の存在を殆ど知りませんでした。その上での文章になりますことご承知置き頂ければと思います。最後の数年は思うように活動も出来ず、大病にも苦しまれたようです。TAIJIさんが最も活躍されていたのは、実際は20年前のことです。しかしその20年という年月とTAIJIさんの存在、奏でるベースの音が、まるで生きているように観る者、聴く者の旨に迫る不思議さに今も戸惑いながら、私はこの記事を書いています。「四半世紀も前のことを」と思われる方も大勢いらっしゃると思います。しかし、私にとっては、別件で何度も体験していることですが、以前より「20年」を決して「昔」と捉えてなかったせいもあったからかもしれません。

そして、20年前が、確かに目に見える形での彼の活躍のピークだったとしても、そのことと彼の生きた45年間や、それ以降に残した彼の音楽が色褪せるということでは決してない、全く関係がないことだと、私は強く思っています。


+・+・+・+・+・+・+・+・+・・+・+・・+・+・・+・+・・+・+・

報道では「元 X (JAPAN)のベーシストTAIJIこと沢田泰司」という表記のされ方が殆どでしたが、私が覚えていたのは「LOUDNESS ・沢田泰司」としてのTAIJIさんでした。かと言って、彼が在籍していた当事のLOUDNESSを聴いていたか?というとそうではありません。しかし不思議なことに「LOUDNESS・沢田泰司」というセットの言葉だけが私の記憶に残っていたのでした。

話は脱線しますが、私の音楽の原体験は、まず幼い頃、毎日のように枕元で響いていたディズニーのお姫様シリーズのレコード、または小学生の為のクラシック大全集。自分で意思表示して初めて買ってもらったレコードはピンクレディと山口百惠さん。そしてその次がLOUDNESSでした。当時からFMをよく聴いていてそこで出会ったのだと思いますが、テープに録音して(あの当時はカセットテープです 笑)よく聴いていたと思います。しかし親からダメ出しが出て、そこからしばらくハードロックやヘヴィメタルからは遠ざかりました。ハードロックやヘヴィメタルは、不良の音楽!とほぼ決め付けられていた時代でもありました(まぁ、結局、少し不良になっちゃう訳ですが^^;)。そして高校時代に、アースシェイカーで若干復活します^^

そのLOUDNESSの第3期にベーシストとして在籍していた沢田泰司という人。
サワダタイジ。この名前の響きが、反対に言えばこの響きだけが、何故だか強烈に記憶に残っていました。よって彼がX (現JAPAN)のメンバーだったことは、今回のことで初めて知ったというのが本当です。

ファンでもなく、私の中で眠っていたのは「LOUDNESS・沢田泰司」という言葉のセットだけ。
そのような私が、彼の死や、もうすぐ迎える49日や、その他思うことを書くのは余り良いことではないと思ってきました。しかし現実的には、彼の死から約一ヶ月半、TAIJIさんについて沢山のことを思ってきました。

そして、本当に素晴らしいミュージシャンであり、ロッカーであり、音楽に対しどこまでも純粋だった稀世の天才ベーシスト、沢田泰司さんについて私なりに書き残しておきたくなりました。音楽のこともただ好きなだけで、余り詳しくないですが。。。


この伏線は、何故か6月の終わり頃から再び聴き始めたハードロック、ヘヴィメタル。

懐かしいな、懐かしいなと聴いていると、気が付けばhide(X Japanギタリスト、1998年逝去)へと辿り着き、自然とX(JAPAN)へ繋がり、7月に入ってからはX(JAPAN)ばかり聴いていたのです。私はXドストライク世代ですが曲は余り知りません。『紅』『Tears』『Rusty Nail』この3曲を繰り返し聴いていました(元々、知っているのはこの3曲と『Weekend』くらいでした)。

彼らの演奏と歌は、聴いても見ても本当にスカっとしますし、特にhideは一代のパフォーマーですから、彼の姿を追っているだけでも気持ちが躍動してくるんですね。やっぱり今見てもいいなぁー!!と、リアルタイムでもっと聴いとくんだった!と少し後悔しながら。

だから「元X Japan、TAIJI自殺未遂」、このニュースが駆け巡ったときも、Xの音楽を毎日のように聴いていたこのタイミングでなければ素通りしていたかもしれません。そして「サワダタイジ」という、何故か私の中に残っていた、この名前の響きに誘われることもなかったかもしれません。


X JAPAN 「VOICELESS SCREAMING」 PV


作曲、ギター演奏、コーラス
TAIJIさん



以下【2】に続きます。



今日も最後まで最後まで読んで下さって本当に有難うございました。

今日も皆さんの全てが輝き、慈しまれる一日でありますように。



Saint Maria x 4

2010-12-19 00:46:48 | Music
12月もこの季節になると、この方への思慕がいつにも増して強まります。

聖母マリア様

特にここ数日は、何故かいてもたってもいられなくなり、マリア様に関連する音楽を集めてみました(ちょっと強引な展開ですね 汗)
良かったらお聴きになって下さいね。


Schubert - Ave Maria (Opera)


いつ聴いても、心が鎮まります。
この旋律、この音が生み出すエネルギーは、まるで奇跡。



Lady in Red - Chris De Burgh


アリア様と言えば、色はブルーが定説です。
でも本日のtwitterでの「つぶやき」にも関連しますが、赤もありかな?と。80年代の名曲です。



吉川晃司 -CRY/MARIA- (2006)


ロックと「マリア」という語感。この組み合わせは、ものすごくいいですね!!
薔薇が咲き誇っていているような曲調で、これもイメージは「赤」なんですねぇ。



T-BOLAN  マリア (アコースティックver)


アコースティック・バージョンです。
「ありのままに、ただ、愛してただけ」・・・何の飾りもない真っ直ぐな愛情。胸がきしみます。


寒い時期は、音楽や歌声で温まりたくなりますね。。。
年の瀬、皆さんも慌しい日々かと思いますが、どうぞご自愛下さい。



今日もご訪問下さって、本当にありがとうございました☆

今日も皆さんの一人ひとりが、優しさに包まれる一日でありますように。