どんな分野に限らず、カウンセリングやコンサルタントなど相談から得られるものは、自分の今までの理解、意識の範疇外であり、それらを、これからの自分だったり、これからの活動に活かしていくものだと私は思います。
そして、私は心理の分野なのですが、よく思うことは、
起きている問題を、自分が想定するプロセスを経て、現在の自分の望む結果に導きたい・・・とする方が多いようです。
この通りに事が運ぶのであれば、他者に助けを乞う必要もなく、とっくの昔にご自分で何とかできているケースが殆どだと思います。しかし、これを実現させるのが心理カウンセリングと思われている方が実に多いのです(そうは思ってないつもりでも、実はそうだというケース)。
自分の心に向き合うことによって得られるものは、自分の思い通りに事を運ぶテクニックではなく、自分の都合以外だったり、自分が想定する以外の受容です。そして、それら避けてきたものとは、「自分が」避けたいと意図し、そう責任を持ってきたものであって、それら自体が問題を持っている訳ではありません。
また、現在の自分が見る一面だけではなく、それらは、どんなものも多面的です。別方向から見る面、隠れていた意図も数限りなく有ります。このように、決め付けたり諦めることは、非常に早計であり、勿体ないことで、そうした自分が避けてきたもの、見てこなかったものが、いかに自分の人生における大切なピースだったか理解できるようになります。
隠れていた、見えてなかった・・・とは、ストッパー(暴走の制止)の役割を果たしていてくれた可能性も十分にあるのです。
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集合体であること、多面体であること。
どんなものも、単独では存在できず美しくないこと。美しさとは調和美であること。
この理解が、受容であり、成長であり、浄化であり、自尊であり、共存であり・・・結果、物事の展開が早くなり、自分の意識を明晰にしていきます。安心が増え、反対に恐れのエネルギーが少なくなりますから、そこで消耗していた力を在るべき姿で使えるようになるのです。又、過去から未来を貫く永遠の存在たる自分として、今、何をすべきかを適切に判断し、行動できるようになります。自分が、ずっと美しく機能していくということです。
自分とは、過去、今、未来を貫く存在であり、他者との共存者であり、全体の一部としての意識=単独では存在していないという意識が、この状態を創生するのではないかと私は考えます。
そして、その状態が純化されればされるほど、情熱的で、内なる平和や自信に裏付けされた日々になるように思います。勿論、人との出逢い、起きる事象も、更に自分の磨き粉になるようなことが続いていくことでしょう。
目に見える形の、高機能且つ即効性を競う環境で生活してきた私たちは、
「思い掛けなさ」
「見えないもの=見てこなかったもの」
「その後の展開が、今この時点で分らないもの」
「自分で制御できる以外のもの」
にはアレルギーを起こすかもしれません。しかし、これも習慣と観念の一つです。自分個人が、私たちの集合意識が、創造したものに過ぎません。
「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」
手放し、身軽になってこそ、流れが変わります。
単独では存在していないが故に、捨てた分、自分以外の存在の力が実効するからです。ただそこに、何かを得る為という意図が入っての行為である場合は、「捨てた」とは言えません。
P.S,
今日11月28日は、2012年の333日目、そして満月です。
皆さんの沢山の願いが、どうぞ叶っていきますように。
今日も最後まで読んで下さって、本当にありがとうございました^^
今日も、皆さん一人ひとりの楽しく健やかな一日でありますように。