故人からのメッセージです
南相馬市に住んでおりました
東北大震災で子供を亡くし、失意の想いで、それでも生き永らえてきました
漸くお迎えが来、美沙に会えると思い自身の死を受け入れておったのですが
知らぬ間に迷っていたようでした
哀しい心、失意のどん底、いっそ誰かの目に留まることもなく静かに死ねたら
このような想いで、ただ日々を消費して生きていたからなのでしょう
逢えるはずの子に、気付かない
そうして幾月か過ごして、こちらに参りました
自分の過ちに気付け、今では娘と共におります
私は、私と同じ思いを抱えている人達と震災後は住んでおりました
子であれ親であれ、大切な家族を失った想いというのは
風化することなく、恋しさが募るばかりです
今を生きれなかった、私が犯した過ちを伝えることによって
想いを同じくする人々の教訓になれれば
日々を生きるにも、生きている限り誰かの世話になり、また誰かに役立っている
無意味な生は無い
一つ一つに感謝していれば良かった
そうしていれば、生きる希望を見いだせていたのに
今をちゃんと生き、自然に迎える死であれば
迷うことなく娘の元にすぐさま逝けていたのです
私の過ちが、どなたかの希望になれれば幸いです。
☆お読み下さった方へ
このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです