故人からのメッセージです
僕は新潟で生まれ、新幹線の整備の仕事をしていました
大好きだった仕事と、家族と過ごす休日が、何より幸せを感じ
充実した日々を過ごしていました
人間は年を取ると、家路への帰り方さえも忘れてしまうものなのか
最後は、家族に心配をかけ迷惑かけて、終わりました
私の最後に、家族が心を痛めているので、手紙を託します
僕は年老いて認知症を発症したので迷子になったのであって
車を取り上げられていたとしても、散歩途中で同じような結末を迎えていただろう
体は丈夫に産まれついていたから、そのままでは長い闘病生活を
送ることを余儀なくされただろう
僕は自分で最後の迎え方を選択したんだ
これが僕の望みだった、と理解してくれないだろうか
延命よりも、辛うじて自分の事が出来るうちにを望んだ
妻へ
いざ話そうと思うと、想いが有りすぎて何から言えばいいのか迷う
これまでよく尽くしてくれました
子供たちをよく育て上げてくれました
ありきたりかもしれないが、当たり前のような暮らしがおくれ
お前のおかげで、寂しさを感じることもなく、充実した日々が送れたのだと思っている
定年してからも、呆然と過ごすなら働くべきだと励ましてくれたな、お蔭で元気になれた
車で遠出したことや、穏やかな晩年、全てにありがとう
先に戻るけれど、これまで本当にありがとう。
2020年4月1日
☆お読み下さった方へ
このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです