天国からの手紙

愛よ届け

神戸市在住90歳の母より

2020年09月08日 20時59分45秒 | 天国からの手紙

故人からのメッセージです

 

                      

 

私は神戸市に住んでおりました

できうるならば、大切な息子へ手紙を届けていただきたい

移動が厳しく、お忙しいのは承知の上でもお願いしたい心境です

諦めての公開です

 

F君へ

私の入居していた施設では面会も出来ないで、5か月弱が過ぎました。

命を守るという選択の上では致し方なき事、頭では分かるけれども

心情としては複雑な思いがよぎります。

けれどね後悔はしなくてもいいの

自宅での介護など私も望んでいた訳ではないのだし。

看取る時間も与えてもらえないと恨むこともできない

心の行き場がなく苦しんでいる貴方を見るのが忍びない

苦しまないで、母はね貴方が自身を責めているのを見るのが哀しい

一方で、なんと心優しく母思いの素晴らしい息子だろうと

誇らしい気持ちにもなります。

母のことを想い悩んでくれるのは有難いけれども、母は大丈夫!

貴方の心からの哀悼の意を感じているのだもの

少しも寂しさを感じてはいないのです。

いいですか、貴方のその気持ちが母を安らかに逝かせてくれたのです

ですので貴方は立派に親孝行をしてくれました。

すぐに理解して納得しなさいというのでもないけれど

貴方が私を想い悩んでくれるように、私もまた貴方を心の底より想う

老いた母ではあるけれど、息子への愛情は少しも色あせることなく続きます。

想いをくみ取り、自身への責めを止めてくれたら嬉しく思います。

 

                       母より

                       2020年8月26日没

                          9月 8日記

                      

 

 

☆お読みくださった方へ

    

このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです