故人からのメッセージです
私は神戸市に住んでおりました
できうるならば、大切な息子へ手紙を届けていただきたい
移動が厳しく、お忙しいのは承知の上でもお願いしたい心境です
諦めての公開です
F君へ
私の入居していた施設では面会も出来ないで、5か月弱が過ぎました。
命を守るという選択の上では致し方なき事、頭では分かるけれども
心情としては複雑な思いがよぎります。
けれどね後悔はしなくてもいいの
自宅での介護など私も望んでいた訳ではないのだし。
看取る時間も与えてもらえないと恨むこともできない
心の行き場がなく苦しんでいる貴方を見るのが忍びない
苦しまないで、母はね貴方が自身を責めているのを見るのが哀しい
一方で、なんと心優しく母思いの素晴らしい息子だろうと
誇らしい気持ちにもなります。
母のことを想い悩んでくれるのは有難いけれども、母は大丈夫!
貴方の心からの哀悼の意を感じているのだもの
少しも寂しさを感じてはいないのです。
いいですか、貴方のその気持ちが母を安らかに逝かせてくれたのです
ですので貴方は立派に親孝行をしてくれました。
すぐに理解して納得しなさいというのでもないけれど
貴方が私を想い悩んでくれるように、私もまた貴方を心の底より想う
老いた母ではあるけれど、息子への愛情は少しも色あせることなく続きます。
想いをくみ取り、自身への責めを止めてくれたら嬉しく思います。
母より
2020年8月26日没
9月 8日記
☆お読みくださった方へ
このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです