天国からの手紙

愛よ届け

身勝手な僕から家族へ

2020年01月05日 17時04分38秒 | 天国からの手紙

故人からのメッセージです

 

                        

僕は情けない死に方をしました

それなので、名前は言えません

ただし、これを読んだ僕の両親や祖父ちゃんには分かるように記しておく

 

縁を結べたのに、断ち切る真似をして

すまなく想い、言葉にすることにした

誰かに責任を問える問題なら、言い分や理由を掘り出してみたくもなるが

歯がゆいことに、全責任は自分にある

命を絶つ決定をした時は、たしかに誰それがとか、会社の体制の問題だと考えていた

視界が極端に狭くなり、一つの事に執着しすぎて、自分を狭めていた

無間に続くループのようで、本当に視えてなかった

 

両親が異常に気付くようには、みせなかった

何事もなく振る舞うことで、自分の凝り固まったプライドを保つので精一杯

くだらないよな

弱さを見せる勇気がなかった

強くあらなければ男として、意固地で偏狭そんな男だった

柔軟性が無い、云っていて、さらに申し訳なくなる

仕事や対人関係に行き詰まり、己の狭窄な感情が根底の理由だとも気付かなかった

 

公園、そこが最後の場所

 

家からは独立、上の兄貴は海外勤務

 

祖父さんは立派な、地方では名の知れた一方の人物

 

すまなかった

今は強く反省していて、替えの効かない体に、今回繋がっていた全ての縁

簡単に考えすぎていた

命の重みは理解していたつもりでも、全然分かってはいなかった

簡単に命は産まれ、終わりを迎えても、自分だけの事だと認識していた

命は一つで独立しているようでも、そうでなく連綿とどこかで繋がり続けて

ようやく僕という個人が存在できるのだ

なぜそれに思い至らなかったのか

悔恨の念で胸が一杯で、謝ることさえ申し訳ない

特に母には、掛けれる言葉が・・・それでもやはり伝えなければ

ごめん...悪かった

許さなくてもいい、だから気付くべきだったと責めないで

情けない息子で、生き急いでしまい、申し訳ありませんでした。

 

                                   2019年12月

 

                           

 

 

 

☆お読み下さった方へ

      

このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです

      



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