私の伯父の訃報が届きました
伯父は30代前半で脳梗塞に倒れ以来、半身不随の生活を余儀なくされていました
奥様や息子さん達に支えられ84歳まで生きられました
伯父とは、ほとんど面識もなくただ周囲から話を聞くばかりでした
だから先に人生を終わられた奥様が私の元に連れてこられたとき
伯父は私が誰かも気づいていない様子で不思議がっています
姪だと自己紹介し、お話をしました
〈伯父〉脳梗塞で倒れた後から、記憶しているのは家族の苦労で
とにかく働いて働いて 俺の世話に追われる妻の姿 親父や母親にも同じように
苦労かけてしまっている自分が歯がゆく 情けなく
息子に教えたかった事も うまく伝えることも出来ない 初めの頃は特に辛かった
半ば諦めともう一度働けるようになりたいという想いとの葛藤に苦しかった
〈私〉 頑張って生きてこられたんですね
〈伯父〉命の終りを迎えた今となっては、俺はこれでよかったんだと分かり始めている
家族や周りに世話をかけ迷惑をかけて来ただけの人生を嘆いていたが
迎えに来てくれた妻と母(先に亡くなった)が教えてくれた
ここまで話して伯父は満足したようでした
介護する側も、される側も どちらも懸命に生ききられた伯父夫婦に
互いの存在の大切さを教えていただきました。