姫と太郎の賑やかなお家

姫14歳、太郎9歳。高機能広汎性発達障碍の子供たちとの賑やかな暮らしぶりを綴っていこうと思います。

油断してました

2010-05-30 16:51:16 | 姫のこと
久しぶりの更新です。
気持ちの整理というか、私自身が少し凹んでいまして・・・

太郎の入学以来、ずっと太郎ばかり心配していました。

姫は仲の良いお友達と同じクラス
大好きなWD先生が担任

何も心配することが無いと思い込んでいました。

強いて心配なことと言えば、携帯メールに夢中になり過ぎていることくらい
姫の周りの子たちは危なっかしくて、とてもメールなんかさせられません。
姫は携帯は持っていても「お友達とのメールは禁止」と言い聞かせていました。
それなのに義父が姪っ子達(姫には従姉妹)とメルアドの交換をさせたからさあ大変

片時も携帯を手放せなくなった姫
当然の流れで「友達ともメルアド交換したい!」と言い出して
従姉妹たち二人とのメールだけで宿題もお風呂もそっちのけ状態なのに
これ以上メル友を増やしたりしたらどうなることやら・・・
何より、信用ならない子もいるのでトラブルになりかねない
裏サイトやプロフなど、今の時代何があっても不思議じゃないですから

時々、姪っ子達とのやり取りをチェックしていたんですが
先週の修学旅行の時に姫の携帯をチェックすると
「KN」という知らない子の名前
「まさか変なサイトにアクセスして、どこの誰ともわからない子とメールしてるのか?」
焦りながらアドレスを調べると・・・

「KN」は姫でした

アドレス帳にあった「KN」のアドレスは確かに姫のもの
姫は自分の携帯からKNという架空の女の子に宛ててメールを送り
KNからのメールとして姫が受信していたんです。

一瞬、頭が真っ白になりました

これって、この年頃のにはありがちなことなの?
何が何だかさっぱりわからなくなりながらも、
平静を装いながら様子を見ていました。

モヤモヤした気持ちを抱えながら、私のカウンセリングの日を待ちました。

担当カウンセラーのM先生も「え」と驚かれて
「それは、ちょっと気になる出来事ですねぇ」と・・・

先生が仰るには「小さい子は架空のお友達を作って遊ぶことがあるんです。
もっともっと小さい子です。3、4歳くらいかなぁ
姫ちゃんは確かに実際より幼いところがあるので、考えられなくもないですが・・・」

私には思い当たることがありました。
姫が一人で留守番している時、ビデオを観ているようなんですが、
「ア○パンマン」「おジャ魔○どれ○」など幼児向けの物を観ているんです。
6年生の子が一人で観るにはちょっと・・・なレベルです。

その反面、友達に合わせようとアイドルグループの話もするんですが
「あ!ONくん!」とSくんを指さしてみたり、
愛称で呼ばれているアイドル達のフルネームを従姉妹達にメールで聞いたり
何だか無理している様子

テレビでそのアイドルグループが出てくると
必要以上に「キャ~ Sく~ん」と騒ぐし

興味のあるもの、好きな物を見る時の姫は文字通り「釘付け」です
あのはしゃぎ様は考えられない。
お友達の真似をしているようにしか思えないんです。

お友達の会話について行くのに必死なのかな?
ホントはアイドル達の良さも何もわからないのに真似してるのかな?

そんな心配をしていた矢先の出来事でした。

M先生も「ア○パンマンやどれ○ちゃんがしっくりくるなら・・・
タロくんがいなくても好んで観ているならしっくりくるんだと思います。
それならアイドルはしんどいかもしれませんね
それでも、お友達に合わせないと一緒にいられなくなる、
相手にしてもらえなくなるって思ってるのかもしれませんね。
姫ちゃんなりにお友達に合わせようとしているけど
それが姫ちゃんには理解し難い世界であったり、
逆に姫ちゃんの好きな物、興味あるものはお友達が興味を示さない。
う~ん、難しいところですよねぇ

M先生も今回のことは頭を抱えてしまいました。

でも、もっと怖いのは姫の二次障害
姫がセンターでプレイセラピーを受ける必要があると判断されたのも
「人格乖離をおこしかけているのかもしれない」という児童精神科医のN先生の所見から。
その姫が「KN」という架空の友達を作り、メールのやり取りをしていた。

カウンセラーのM先生も
「違うとは断言できませんから、N先生に相談した方がいいですね」

N先生の予約日が6月12日
その時に相談してこようと思います。


この2か月、どれくらい姫のことを考えただろう
太郎の心配ばかりで、姫は大丈夫と思い込んでいました。
太郎のことでいっぱいいっぱいになっていました。

太郎が休んだ日、担任のWD先生から電話がありました
「熱はそれ程高くないのですが、SM先生が帰らせた方がいいとのことです。
迎えに来てあげてください」

迎えに行くと、ケロッとしてる姫
「なんだ、元気そうやん」と思わず言ってしまいました。
保健室のSM先生は「お家でゆっくりさせてあげてくださいね」と。

あれは姫のだったのかもしれないなぁ
なんて、今になって思います。


修学旅行は「楽しかった」と笑顔で帰ってきました

「お土産はお母さんは『いらない』って言ってたから1つだけしか買わんかったよ。
タロとお父さんと、お小遣いくれたからおばあちゃんにも1つずつ買ってきたよ。
あとは姫、自分のを色々買ったよ。それで良かったんだよね?」

「お母さんのお土産はいいから、その分、姫が好きな物を買ったらいいよ」
何度もそう言ったのに、星の砂のキーホルダーを買ってきてくれました