元外資系企業ITマネージャーの徒然なるままに

日々の所感を日記のつもりで記録

緊急鼎談「立憲主義の危機はなぜ起きるのか?」続き

2015-07-24 23:11:10 | つぶやき
鼎談のテーマは「立憲主義の危機はなぜおきるのか?」
2時間10分の長い素晴らしい鼎談であったが、テーマの答えはシンプルで時の政権が勝手に憲法を独自に解釈して暴走するからである。憲法は時の権力者を制限するものであり、それが立憲主義。
このテーマの答えを証明するための幾つか、下記の興味深い話があった。(他にもいろいろあるが、寝る時間なので)、なんたって憲法学者と歴史学者と政治家の鼎談であるから、

・大正デモクラシーの時代も明治憲法のもと、立憲民主主義の時代であった。不完全な民主主義ではあるが。
・ではなぜその時代の立憲主義がないがしろにされ、第二次大戦に走ってしまったのか?それは勝手に憲法を解釈したからだ。
・具体的には軍部が天皇の軍の統帥権を利用したからである。
・日本は鎌倉時代から合議制で話し合いで全てを決める民主主義であった。立憲主義になったのは明治憲法施行後である。
・中世に人間は不完全であると認識した。法然や親鸞の他力本願が流行ったのはそのためである。お釈迦様の助けで成仏する。
・人間は不完全で絶対はあり得ないと言う思想が、独裁者政治を防止し、それが明治まで立憲主義の憲法の役割をした。

緊急鼎談 「立憲主義の危機はなぜ起きるのか?」

2015-07-24 22:27:45 | つぶやき
今回の鼎談でのメモは13ページになってしまった。

とりあえず一番感動した樋口陽一東大、東北大名誉教授の〆の言葉だけ投稿。()内は私のコメント。

・私の信条は学者は世間と離れて象牙の塔で世間と距離を置くべきだ(憲法学者だしOKでしょう)

・でも2012年の自民党の憲法改正草案を読んで考えを変えた、世に出て発言する事にした。それはあまりにひどい、明治憲法よりもひどい、フランス革命以前である。(基本的人権の削除もあるから)

・若者が声を上げた事でアメリカの学者達が、若者達を応援する次のメッセージを送ってくれた。「60年安保後、やっと普通の若者達が声を上げ始めた。それは今まで民主主義でも個人の尊厳を認めない近くの国の様ではないかと思っていたが、個人の尊厳を尊重する価値観を共有する想いだ。」海外の学者も若者達を応援している。

・今まで私の周りの若者達は冷めていた。格差や原発の後遺症などで将来に希望を見出せない彼らは、戦争で全て無くせばみんな平等になる。丸山真男をひっぱたきたい(戦後の民主主義そのもの)、日本が変わればいいと言っていた若者達が、日本を守れ、日本の民主主義を守れ、立憲主義を守れと言っている。

・憲法43条は「両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する。」

・私はシールズの登壇で若者達に言った。「地元に帰って地元の国会議員と議論して欲しい。憲法43条であなたは全国民の代表と定義されている。政党でも内閣でもなく、全国民の代表なんです、あなたの良心に従って投票してください。」

伝説の洋画家たち@東京都美術館

2015-07-24 14:41:51 | 芸術(美術展・映画・コンサートなど)
伝説の洋画家たち@東京都美術館。

岸田劉生、岡本太郎、東郷青児、藤田嗣治に加えてマティスの作品まで一堂に観れる。素晴らしい展示会でした。
個人的には、清水登之の「父の庭」が気に入りました。

戦争法案にあえて対案をあげれば、

2015-07-23 22:18:59 | つぶやき
あえて対案をあげれば、
1. 憲法9条と戦後70年の平和活動の実績より、敵国条項の削除を国連にもとめる。

2.海上保安庁の強化。兵士が漁民に紛れ混んでいた場合などへの対処で、あくまで軍隊ではない取り締まりの強化。敵に国連の敵国条項を使わせない。

3.ミサイル防衛能力の強化

4. 国内法の整備。PKO活動で不幸にして活動先で人を殺してしまった自衛隊員の保護。

5. 本当にまさに敵が日本を攻撃するケースに備えた日米安保条約の改正。米軍とともに専守防衛の限定的な攻撃(ミサイル基地へのミサイル攻撃など)ができる様に。

今まで勉強した結果は、以上です。まだまだ勉強して調べないと。

井上靖著「額田女王」読了。

2015-07-22 17:15:52 | 読書
井上靖著「額田女王」読了。

天智天皇と天武天皇の兄弟に愛され、絶世の美女と言われ、神の声を滔々と歌い上げた天才宮廷歌人の誇り高き恋愛を描いた作品。
白村江の戦いや壬申の乱という日本史の重大事件を宮廷の女性目線からの描写も素晴らしい!

人形の写真は明日香村にある犬飼万葉記念館で写した物。