滋賀県・京都府とその周辺の山と滝

比良・鈴鹿山等の滋賀の山や京都北山を中心とした、山登り・滝巡りなどを写真で綴る個人記録帳です。

2018.01.14 比良山/釈迦岳・北比良峠

2018-01-14 09:44:47 | 比良の山
2018.1.14[比良駅8:38〜イン谷口9:19〜カマブロ洞9:51〜比良リフト・比良ロープウェイシャカ岳駅跡9:57〜12:43釈迦岳13:04〜カラ岳13:37〜比良ロッジ跡14:41〜15:02北比良峠15:05〜15:56大山口16:01〜イン谷口16:13〜16:51比良駅]

 昨晩からの降雪は特に比良山周辺で大雪となった。湖西道路定点ライブカメラを見ると路面にも積雪。これはノーマルタイヤでは無理、急遽電車で行くことに。同行予定者は風邪でダウン。京都駅でオシッコをしたかったが、北小松駅まで十分持つだろうと思って電車に乗り込む。ところが電車は前の貨物列車がのろのろ運転と言うことでかなり遅れた。堅田駅付近からちょっとヤバくなってきた。車内にはトイレはないしどうしようか。蓬莱駅で降りて小女郎池に行こうか、イヤイヤもうちょっと我慢、志賀駅からキタダカ道か、イヤイヤとことん我慢、比良駅が近づき非常にヤバくなってきた。これは北小松駅までもたない。比良駅で降りてトイレに駆け込む。
 そんなわけで、北小松からヤケ岳経由で釈迦岳に登って、昨年釈迦岳から北比良峠に向かう途中で断念したリベンジで尾根筋を北比良峠に向かい、余裕あらばエイヤッと武奈まで足を伸ばそうと思っていたのだが、リフト下道を釈迦岳に向かうルートに変更。
 駅付近でも結構な積雪、国道を越え住宅地に入ると既に20㎝は超えているようで一帯銀世界。イン谷口から釈迦岳方面に向かう。数人の踏み跡があるがここでスノーシューを履く。旧山麓駅で2人抜き、カマブロ洞さんにご挨拶していよいよ山道に。この先は2人程度の踏み跡か。それでもふかふかサラサラの雪なので、スノーシューは有効だ。
 釈迦駅跡までに2人抜き先頭になった。膝まで、ところによって膝上のラッセルの始まり。誰も歩いていないふかふか雪をかき分け進むのは楽しい。幾度と歩いているところなのでルートを外すことはない。ところどころ急斜面や道がターンする箇所はスノーシューでは滑りやすく、ストック便りの腕力勝負。旧駅舎上からはようやく切れだしたガスの合間から琵琶湖を望めるようになってきた。
 カラ岳へのルートから別れると、きょう一番の急斜面。悪戦苦闘が続きちょっとペースが落ちてきた。スノーシューが外れたのを言い訳に先頭を変わってもらう。しばらくは楽させてもらうが大津ワンゲル道合流手前から再び先頭ラッセル。ところどころ霧氷がキレイだがカメラを出す余裕はない。合流地点で同じタイミングでワンゲル道からお一人登ってこられた方に先頭を変わってもらうが、その後再び先頭ラッセルにて山頂へ。足が攣りそうになりながらも何とか山頂に着いた。ここでみなさん労をねぎらい昼食。
 さてさてこの先はみなさんとはルートが違うので一人ラッセルとなる。昨年の1月末に山友と北小松から釈迦岳経由で武奈ヶ岳まで往復を試みたのだが、この時も深い新雪でトレースなく、つぼ足ラッセルで釈迦岳とカラ岳との鞍部で断念したが、今回はリベンジを果たさなければ。とは言っても武奈ヶ岳まではこの時間からは無理。カラ岳付近の吹きだまりとその先のトラバースルートでは膝上までのラッセルとなる。再びスノーシューが外れたのでつぼ足で踏み込むと腰までもぐる。一晩での新雪は70㎝以上積もったようだ。最後の急斜面を登って比良ロッジ跡に飛び出す。ここにはトレースができていて後は楽させてもらおうと思ったのだが、ない!トホホと広い雪原を歩くがちょっと疲れてきてなかなか進まない。北比良峠に着くまでお一人様ラッセルが2時間続くとさすがに疲れるもんです。最後のエネルギー補給。
 峠からは霧の切れ間から見る琵琶湖が幻想的で美しい。上空は相変わらず曇ったまま。高気圧に覆われているので晴れると思っていたのだが残念。でも風がないので思っていたほど寒くない。とは言っても日中は下界で5度を上回るかどうかといった気温なのでここは氷点下。そういえば釈迦岳の登りはフリースもパーカーも着ずに手袋も薄手の指先のないものだけでだった。さすがに稜線上は気温も低いのできっちり着込んだが。
 既に午後3時を回ってしまった。スノーシューを外してきっちり踏み固められたダケ道をとばす。ここにきてようやく晴れてきて、途中展望の利く場所からは伊吹山や鈴鹿の山々が鮮明に見えている。比良の木々に積もった真っ白な雪の上に、真っ青な琵琶湖の湖面、この上には対岸の白い峰峰、その上は青空。何ともコントラストが美しい。これもまた一期一会の風景。これがあるから山はやめられない。
 大山口まで50分で駆け下り、そこから比良駅までも50分で到着。着くと3分後に上り電車が来る。来るときのオシッコを我慢する嫌な思いをまたしたくないのでトイレに行くも、何とか電車に乗れた。
 いやいやラッセルは体力使うし、後々足はもちろんのこと腕も筋肉痛になるのは分かっているのだが楽しいものだ。
 今回は一眼レフをザックから出すのが億劫だったので、すぐ取り出せるコンデジでの撮影がメインになった。


比良駅前からこの積雪


国道を越えて住宅地に入るとこんな感じ


カマブロ洞さん


ラッセルの先頭に立つ。スノーシューを履いているのに釈迦岳中腹でこれだけ沈む


旧駅舎上からの景色


このあたり写真で見るより急斜面で苦労する


針のような霧氷


釈迦岳山頂の様子


釈迦岳山頂の様子


釈迦岳山頂の様子


曇ってはいるが霧が切れて対岸が望めるようになってきた


竹生島と湖北の山々


霧氷の花


ほぼ無風なので霧氷はあんまり発達していない


カラ岳手前から武奈ヶ岳を望む


尾根上でもこの新雪


カラ岳への登りから釈迦岳を振り返る


伊吹山が鮮明に望めるようになってきたが、この後再び霧に閉ざされた


お一人様ラッセルの跡


北比良から武奈ヶ岳を望遠で


ズボズボ


北比良峠より霧の合間に見える琵琶湖


北比良峠より霧の合間に見える琵琶湖


ダケ道でようやく晴れてきた


西日が眩しい


比良駅まで降りてきて振り返ると


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