DASH's blog

Classic&Jazz&healingMusicを愛する男です

司馬遼太郎の遺言

2006年11月17日 21時06分33秒 | Weblog
尊敬する歴史小説家
司馬遼太郎の「二十一世紀に生きる君たちへ」を購入した。

小学生5,6年生の国語教科書の為に寄稿したものである。

ゆえに内容はシンプルである。

シンプルであるけれど言葉には重みがある。

大人になって読む感性と小学生が読む感性とは違うのだろう。

「人間こそ、いちばんえらい存在だ。という、思いあがった考えが頭をもたげた。
二十世紀という現代は、ある意味では、自然へのおそれがうすくなった時代と言っていい。
同時に、人間は決しておろかではない。思い上がるといこととはおよそ逆のことも、あわせ考えた。」

「人間は、助け合って生きているのである。」

「いたわり」「他人の痛みを感じる事」「やさしさ」「たのもしさ」

司馬遼太郎にすれば、このキーワードを本来書くような人では
なかったであろう。
まるで三文小説のちんけな文書である。

だから、あえて感慨深い物がある。