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2022年は客観的な予想を心がけます。

平安S、AJCC予想

2011-01-22 22:43:39 | 最終結論
京都11R 平安S
◎ロングプライド
○ナニハトモアレ
▲ダイシンオレンジ
△インバルコ
×マチカネニホンバレ

【見解】
 難解な一戦。何が何でもハナを切りたいトーホウオルビスが飛ばせば緩みないペースは必至。これに揉まれたくないドリームライナー、最内枠のマチカネニホンバレもある程度の位置で競馬したいクチ。人気のダイシンオレンジも前のマチカネを目標に早めに動くだろう。こうなれば狙いは差し馬。

 本命は古豪ロングプライド。久々の一戦だった前走の大和ステークス9着は、脚元に不安を抱えているために中間はプール調教と坂路でサッと乗られただけ。明らかな完調手前だった。レースへ行っても、スッとゲートは出たものの行き脚がつかず道中は手綱を押しながらの追走。4角では置かれ気味になる。それでも、直線は大外からそこそこの脚を使って追い上げてきた。久々の一戦で道中で脚の溜まらない状況ながら見どころを作ったのは、さすが実績馬。かつてはフェブラリーS4着の輝かしい実績を持っている。前走の内容から2ハロンの距離延長は歓迎材料だし、ここは流れも向く。連闘でもプールと坂路で乗り込まれている。底力に期待したい。

中山11RAJCC
◎ミヤビランベリ
○トーセンジョーダン
▲コスモファントム
△サンライズベガ
×ネヴァブション

【見解】
久々を叩いたミヤビランベリの変わり身に期待したい。前走の小倉記念18着は、約1年ぶりの実践。道中は行き脚がついて2番手でスムーズに折り合えていたものの、4角で急に手応えが怪しくなり、直線は顎が上がって失速してしまった。この中間はゆったりと間隔を開け、週2回のペースで時計を出している。特に最終追い切りはCWで四肢を目一杯に伸ばしたストライドで終いまでしっかりと踏ん張った。叩いての良化を示すものだった。持ち味は首を水平に使った走りからの持続性ある先行力。休養前のアルゼンチン共和国杯は、直線でアーネストリーに並ばれてからもう一度脚を使って突き放す芸当をやってのけた。本来なら2200㍍から2500㍍が合うタイプ。ここはマルカボルトとの兼ね合いだが、先行しやすいメンバー構成だ。

 

ジャパンC(GI)最終結論

2009-11-29 08:05:50 | 最終結論
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東京10R ジャパンC(GI 芝2400㍍)

◎エイシンデピュティ
○エアシェイディ
▲コンデュイット
△リーチザクラウン
×スクリーンヒーロー
×ウオッカ

【展開】
リーチザクラウンが馬任せでスッとハナに立つが、最内枠のアサクサキングスが岩田を起用して積極的に前へ。リーチの直後でプレッシャーをかける。こうなれば1角から向こう正面まで緊迫感のある締まった流れ。離れた3番手にエイシンデピュティ、そこからマシューサイドインティライミらが続く。スクリーンヒーローは好位の外め。ウオッカは後方で折り合いに専念し、それをオウケンブルースリーがマーク。直線で粘るリーチにエイシンが粘り腰を見せる。有力どころはスクリーンの動きに合わせてスパート開始。底力と時計勝負。

 本命は復帰3戦目のエイシンデピュティ。前走の天皇賞9着は、府中2000㍍では鬼門の大外枠発走。案の定、テンの1ハロンにかなりの脚を使わされた市、2ハロン目でハナへ立つのがやっとだった。本来は淀みない流れで底力勝負に持ち込むのが信条だが、テンの1ハロンに脚を使ってしまっている分、鞍上としても2ハロン目以降にガンガン飛ばすことはできなかった。結果として先行馬でも33秒台の脚を要求される展開となり不向きなレースだった。それでも、4角から直線にかけて粘りを見せたし、十分な内容だった。右前脚の靭帯を損傷してから復帰3戦目。最終追い切りでは前脚を高く突き上げてグイグイ坂路を駆け上がる好調時の動きに戻り、自己ベストの半マイル49秒9。文句なしだった。調教後の馬体重が508㌔。前走よりも絞れているし、この後の長距離輸送で好調時の490㌔台に絞れそうだ。持ち味は抜群の勝負根性と粘りと底力。休養前の宝塚記念は泥んこ馬場を直線で一旦はアサクサキングスに迫られながらも突き放して優勝。当年の大阪杯では、ダイワスカーレットの2番手から三分三厘でズブさを見せながらも直線で盛り返して僅差の勝負に持ち込んだ。今回はリーチザクラウンとアサクサキングスの緊迫感ある先行が予想され、離れた3番手で十分。33秒台の決着にはならない。自身が35秒前後で粘れる展開なら強い。距離も折り合いに不安がないし、宝塚記念の内容から1ハロンの距離延長なら心配いらない。

 相手は正直迷った。関東馬エアシェイディの天皇賞8着も鬼門の大外枠発走。テンの1ハロンに脚を使わされたし、内が伸びる馬場でありながら3角から大外へ進路を選択。内への進路を選択することもできただけに、瞬発力勝負ということも含めれば無謀だった。それでも、4着とは僅差だった。今回は待望の3番枠を引き、道中は中団のインで脚をタメる。直線まで脚をタメれば展開は向くし、一瞬の脚で突き抜けられれば。

 コンデュイットはこの中間、白井と東京芝で2本時計を出してきた。海外遠征からの中2週を考えれば異例の攻め過程。それほど本気ということだ。ともにサッと流す程度だったが、白井では弾む感じの走りで期待を持ったが、直前の東京芝の追い切りはシャープさに欠けて迫力は一息だった。実績を考えれば今年の日本の顔ぶれなら堂々の主役になれるが、状態面を考慮して3番手。

 逃げるリーチザクラウン。前走の菊花賞5着は、イレ込みが激しく3角まで息を入れられない厳しい流れでの逃げになったが、ゴール前100㍍まで粘った。かなり評価できる内容。ここは距離短縮で競馬がしやすいのは間違いない。攻めではリラックスして走ることができているし、気性は安定してきている。あとは最内枠のアサクサキングスの動向が気になる。抜群のスピード力で二の脚も使える。府中2400㍍を逃げ切るのは至難の業だが、鞍上の意気込みにも注目。

マイルCS(GI)最終結論

2009-11-22 12:04:41 | 最終結論
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京都11R マイルCS(GI 芝1600㍍)

◎マイネルファルケ
○ザレマ
▲カンパニー


△スマイルジャック
×スズカコーズウェイ
×マルカシェンク

【見解】
 例年に比べると明らかに低レベルなメンバー構成。天皇賞を圧勝したカンパニーが堂々の主役だが、距離適性を考えれば差し届かないケースもある。年齢を重ねる毎にズブさが増し、テンはゆったりとした追走から終いを生かす競馬で結果を残してきた。マイルは忙しいのは確か。テン3ハロンは前2走と同様に36秒6、37秒2で追走する流れにはならない。昨年のこのレース同様にテンは追走に苦しむだろう。他の有力どころのスマイルジャックは折り合いに専念したいクチ。位置取りはカンパニーとほぼ同じで道中はマークする形になるだろう。相手が動かない限りは動けないし、関屋記念の快勝が脳裏に焼き付いているのなら尚更直線一気の競馬になる。スマイル自身は動きが重苦しかったここ2走と違い、最終追い切りでシャープな動きを披露。力は出せるデキだ。
 2週連続の波乱は先行馬から生まれる。本命はマイネルファルケ。前走の富士S9着は、同馬主のマイネルスケルツィがハナを切ったために無理な競り合いができず2番手。仕方なくペースを合わせるしかなく、4角では手応えが良かったものの横一線の追い比べで見劣った。戦績が示す通り、ハナを切ってこそのタイプで淀みない流れを得意とする。特に昨秋の山中湖特別は強かった。もう少し内枠が欲しかったが、このメンバーならハナを切られる。自身が34秒台中盤で逃げ切られる流れを作れれば。渋太い。
 相手はザレマ。前走の富士S5着は中5週で中間の調整が難しく、太め残りだった。レースでは外枠からジワッと先行策。抑え切れないくらいの行きっぷり。前に壁を作れなかった分、なし崩しに脚を使わされた感のある道中。直線で馬任せのまま先頭に並びかけるも、追われるとハミを掛け直され反応は今ひとつ。内にモタれ気味だったし、ジリジリと伸びて勝ち馬から1馬身差なら合格点だ。淀みない流れを先行し、早めに仕掛けて押し切るタイプ。このメンバーならそれができる。この中間は中3週ながら3本の速い時計をだし、最終追い切りはオウケンブルースリを子供扱いした。本気で狙ってきた。

エリザベス女王杯(GI)最終結論

2009-11-14 20:33:32 | 最終結論
◎ムードインディゴ
○ブロードストリート
▲ブエナビスタ
△ジェルミナル
×シャラナヤ
×サンレイジャスパー

 本格化したムードインディゴを狙う。前走の府中牝馬S1着は、緩みない流れを後方で末脚を温存。坂下で抜け出す時の脚が速く、早め先頭でもラスト1F11秒9としっかりと踏ん張った脚力は高く評価できる。ここもテイエム、クィーン、ブラボーと飛ばす先行勢が揃い、差し脚が生かせる流れになるのは必至。前走は大幅な馬体減だったが、この中間はしっかりと攻めを消化できているし、動きも実にシャープだ。

 ブロードストリートの秋華賞2着は、発馬で煽り後方からの競馬。しかも4角では進路をカットされる致命的な不利。それでも直線で盛り返した根性は高く評価できる。本来はブエナビスタよりも前で競馬ができるし、底力ある末脚は外回りコースに替わって更に生きてくる。一戦毎に攻めの動きも良化し、前走から上積みを望める。

 復権を目指すブエナビスタだが、春からの成長が感じられない。ズブさが増しているし、フットワークが小さくなっている。外回りコースになるのはプラスだが、成長一息で他馬との能力差が縮まり、春のように最後方から大外一気で差し切るのは困難だろう。世代最右翼の能力は間違いないが、3番手評価まで。

 叩き3戦目でジェルミナルがようやく体調を上げてきた。トビが大きくゆったりと走れる外回りコースに替わるのは大いにプラスだし、待望の内枠を引いた。ただ、ローズSのように揉まれると脆さを出すだけに縦長の展開でインをロスなく立ち回るのが理想だろう。攻めは大きなフットワークで馬場を強く叩きつけて絶好の動きだった。


 

アルゼンチン共和国杯(GⅡ)予想

2009-11-07 22:27:26 | 最終結論
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第47回アルゼンチン共和国杯(GⅡ 芝・2500㍍)
◎トーセンキャプテン
○ジャガーメイル
▲ダンスアジョイ
△トウカイトリック
×トーホウアラン
×スマートギア

【トーセキャプテン】
前走の京都大賞典3着は、テイエムプリキュアが大逃げする形を、押して押して中団を取りに行く。1角からは人馬一体となって完璧な姿で追走。三分三厘でスッと動けず、直線でも伸びかけたところで外からトーホウアランに被される。それでも怯むことなく一完歩毎に力強く伸び、ゴール前100㍍ではバテた逃げ馬を交わして単独先頭に立つ。そこで切れるオウケンに差されてしまったが、自身がソラを使った分もあった。切れる脚はないが、少し上がりが掛る展開で、リズム良く走れれば。デキは絶好だ。左回りも戦績は悪いが、GIや上がりの速い決着、久々などが原因。回りの問題ではないはず。

【ジャガーメイル】
前走の京都大賞典4着は、久々でも好仕上がり。道中は縦長の緩みない流れを後方からの追走。開幕週の馬場を考えれば本来は馬場の内側を通りたいもの。しかし、なかなか馬群の内に入れることができず、3角からは首が外に向いて更に内からモンテクリスエスに張られる。4角では外へ膨れ気味に走っていた。当然、手応えも悪く直線で前を捉え切れず、後ろからも差されてしまった。右回りの問題。昨年のこのレースを見ても分かるとおり、左回りではそんな癖を見せず、実に折り合いもスムーズ。トモが甘くて勝ち切れないレースが続いていたが、最近の攻め馬を見る限り走りにバネが出てきた。得意の左回りなら悲願の重賞Vがある。

【ダンスアジョイ】
前走のオールカマー6着は、スローで逃げ馬がスイスイと押し切る展開。中山で33秒2の脚を使って大外から追い込むも、それ以上望むのは酷だった。ここはヴィーヴァが大逃げしてミヤビトーセンらが先行し、ある程度は淀みない流れ。大外一気では敵わないが、馬場の3分どころを抜けてこられれば。

【トウカイトリック】
久々でも好仕上がり。前脚を突き刺すシャープな脚捌きが戻ってきた。締まった流れを長くいい脚で差して来られる。府中の長い直線で淀みない流れならいきなりでも。

【トーホウアラン】
前走の京都大賞典8着は、テイエムプリキュアが大逃げする形を離れた5番手を追走。前に目標を置けず、後ろの有力馬を気にしなくてはならない中途半端なポディション。自身もそれなりのペースで追走したにもかかわらず、道中は掛り気味。三分三厘で早くも手応えがなくなり、馬群に沈んでしまった。前々走の朝日CC3着はスローの流れを道中は中団のイン追走。ここでも掛り気味の追走だったが、前に馬を置き何とかなだめる。3角で馬1頭分開けたポディションに持ち出し、加速を開始。4角で手綱が激しく動き直線入り口ではハミを何度も掛け直される。決して手応えは良くなかったが、一完歩毎に粘り強く伸びた。復帰戦として及第点。昨年の京都大賞典はスローにもかかわらず道中はピタリと折り合い、勝負どころでも抜群の手応えだった。折り合えれば首を前に長く伸ばしたフットワークで長く脚を使える。口向きが悪く、大トビ。戦績は今ひとつだが府中は向くはずだ。最終追い切りは、坂路でテンからびっしりやられ、終いもしっかりと踏ん張った。デキは良い。

【スマートギア】
終いは確実にいい脚を使うタイプ。前走の京都大賞典2着も大外から重心の低いフットワークでグーンと伸びた。だが、追い込み馬の宿命で凄く良い脚で追い込んでもなかなか届かない。常に大外一気と全馬を差し切らなければいけないリスクがつきまとう。ここも縦長の展開が予想され、馬場状態を考えると各馬が外めを通る可能性が考えられる。そうなれば更に外めを通ることになるため、差し届くかは微妙だ。

【ハイアーゲーム】
とにくかく前走は内へモタれながらも切れに切れた。前々走のオールカマーは流れが向かなかっただけでいい脚は使っていた。ここは700㍍の距離延長で折り合いが課題となる。ハミを噛む癖があるだけにリラックスできるかどうか。


【京都8R 500万戦】
◎ネオファロス

今週、先週に渡ってトウカイトリックと併せ馬をし、いずれも先着。手応えも十分で脚捌きと首の使い方も実に力強い。素質の高さは間違いない。転厩緒戦の5月の東京戦ではラスト200㍍まで持ったまま先頭争い。ラストは追ってさっぱりだった。立て直され、1ハロンの距離短縮と外枠から気分良く走れれば一発があっても。全く人気がない。

京都金杯&中山金杯

2009-01-03 16:24:38 | 最終結論
謹賀新年。学生時代のように毎週更新することはできませんが、時間があれば書き込みしますので今年もどうぞよろしくお願い致します。


京都金杯(芝・1600㍍ GⅢ ハンデ戦)
◎シゲルフセルト
○アドマイヤオーラ
▲アドマイヤスバル
△タマモサポート
×マルカシェンク
×ショウナンアルバ
【見解】
 シゲルフセルトの前走の中日新聞杯8着は、スタンド前で両サイドを挟まれ馬が怒ってガツんと掛った。向こう正面では鞍上が立ち上がるほど。かなりの体力を消耗し、普通なら惨敗のケース。だが、4角でも鞍上がフラつくシーンがありながら直線でそこそこの脚を使った。勝ち馬からコンマ2秒差なら上等。スムーズなら勝ち負けだった。掛かり気味の気性と母の父を考えてもマイルへの距離短縮は歓迎だ。引き続き53㌔で、アドマイヤオーラとは5㌔差。明け4歳の伸び盛り。09年は飛躍の年だ。

中山金杯 (芝・1600㍍ GⅢ ハンデ戦)
◎キングストレイル
〇ヤマニンキングリー
▲アドマイヤフジ
△ダイシングロウ
×グラスボンバー
×オペラブラーボ
【見解】
底力に勝るキングストレイルが順当に勝機。前走の天皇賞・秋9着は、快速牝馬ダイワスカーレットが引っ張る淀みない流れ。先行グループはなし崩しに脚を使わされる厳しい展開だったが、大きくバテることなく、直線でも粘りを見せた。スムーズに先行すれば直線でも一瞬の脚を使えるタイプで、中山コースは最適だ。久々でも仕上がり良好。


安田記念(GI)予想

2008-06-08 11:28:42 | 最終結論
第58回安田記念(GI)
◎ドリームジャーニー
○スズカフェニックス
▲スーパーホーネット
△コウゴウリキシオー
×ウオッカ
×グットババ

【見解】
 4歳馬ドリームジャーニーが変わり身を見せる。前走のマイラーズC14着は発馬で大きく出負けし、追走姿も淡白。結局、見せ場すら作れないまま終わってしまった。聞けば検疫馬房が取れず、なかなか帰厩できなかったとのこと。走る方向に気が向いていなかった。昨年はクラシックレースに標準を合わせ、距離適性外の菊花賞、日本ダービーにも出走した。それでも見せ場を作ったのは能力の高さを表す。寸の詰まったガッチリした体型と回転の速いピッチ走法は高いマイラーとしての資質を現す。昨年暮れの鳴尾記念惨敗は、菊花賞激走の反動と見ていい。アサクサキングス、アルナスラインの1,2着馬がその後に体調を崩したことが裏付けている。神戸新聞杯、朝日杯FS優勝の決め手はここでも通用する。DWでの最終追い切りは、珍しく直線に入って左手前に替えた。グンと重心を沈め、回転の速いピッチ走法は迫力十分だった。外差し馬場も大きく味方する。

東京優駿(GI)最終結論

2008-06-01 09:53:16 | 最終結論
東京優駿(GI)最終結論
◎ショウナンアルバ
○ディープスカイ
▲サクセスブロッケン
△ブラックシェル
×アドマイヤコマンド
×モンテクリスエス
【見解】
 サンデーサイレンス不在のクラシック2年目。その偉大さを表すかのように、この2年は牡馬で傑出馬が出ていない。一般の方々も注目する東京優駿、日本ダービー。熱いレースで競馬の醍醐味を伝えてほしい。
 本命は関東馬ショウナンアルバ。燃えすぎる気性がネックとなり、皐月賞、スプリングSでは道中でモロに掛かってしまい、終い失速。特に前走は緩い馬場状態に脚を取られてしまった。参考外だ。3走前の共同通信杯1着は、厳寒期でテン3ハロン33秒9の縦長の超ハイペースを掛かり気味に先行。本来ならバテてしまうケースだが、直線半ばで手ごたえ十分に抜け出し、先行馬総崩れの流れで後ろから差してきた2,3着馬を振り切る強い内容だった。底力はダービー馬の資質を有する。さて、課題は折り合いと馬場状態になるが、この中間はいつにも増して落ち着きがあるようだし、調教でも不気味過ぎるくらいに折り合っている。調教と実践は別物という意見もあるが、皐月賞でも抑える競馬を教え込んだし克服できると信じたい。この中間の南Pでの動きは際立っている。攻めに攻めて悔いのない仕上げ。馬場も回復傾向だし、根付きのいい府中と中山では違う。

 ディープスカイは短期間に急激に力を付けてきた。馬体を見ると、半腱半膜様筋の張りが凄い。これが最後の決め手に繋がっているのだろう。前走のNHKマイルC1着は、差し馬に有利な流れと位置取りの好判断があったとはいえ、抜け出す時の脚は紛れもない本物。マイルから一気に距離が延びるが、決してスピードタイプではないし、折り合いもしっかりと付き長く脚も使える。問題ない。中2週だが、この中間の動きも素晴らしい。上手く首を使い柔らかい四肢の捌きから、疲れはないと判断できる。

 初芝がダービーというサクセスブロッケン。常識的に考えれば厳しいが、これは生まれながらにして両前脚が外側を向き、陣営が無理をさせなかっただけで、決してダート適性が高いからではない。スラリと伸びた手足と無駄のない馬体は芝でこそと思わせるし、坂路では大きなフットワークで見た目以上に時計が出る
。素質は間違いなく高い。ダート圧勝の底力を信頼。

 ブラックシェルは530㌔前後の大型馬で、不器用でエンジンの掛かりが遅い。どうしても中山では自在に立ち回れない。初の府中となったNHKマイルCでは縦長で馬群がバラけた甲斐もあって道中は気分よく追走し、4角で少し気合いを付けて加速を開始。直線で一気に脚を使って抜け出した。勝ち馬にマークされてラスト1Fで差されたが、ゴール前までよく粘っていた。府中は走る。あとは掛かり気味の気性で、マイルの前走で攻めの競馬をした。テンの走りが課題になるが、そこは世界の武豊騎手に任せれば大丈夫。馬体は皐月賞よりも逞しくなっている。

3連単軸2頭マルチ
⑰①→②③⑥⑧⑩

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お久しぶりです。

2008-05-11 12:19:47 | 最終結論
 皆さんお久しぶりです。いかがお過ごしでしょうか。私は新社会人として1か月半が過ぎました。まだ研修中ですが、ようやくリズムが安定してきました。もうすぐ配属先が決まります。そうすれば残業が多くなって競馬をする時間が更に削られると思いますが、時間がある限りは予想をしていきます。不定期ではありますが、納得する文章が書けたら投稿します。
 さて、今日のNHKマイルC。雨で土曜日のレースは内の馬場を避けてレースをしているシーンが見受けられました。想像以上に悪化しているようです。より難解となりました。
 本命はアポロドルチェとしました。ここ2走はフレグモーネの影響や掛かり気味に先行したことで力を発揮できませんでしたが、今週の攻め馬を見る限り、ようやく復調してきました。いい頃の気迫とバネの利いたフットワークが戻ってきました。本来は控えて終いを生かせるタイプ。勝浦騎手も一度乗って理解しているでしょうし、京王杯2歳S優勝時と同じ馬場状態もプラスです。
 ダノンゴーゴーの前走は直線で最後まで手前を替えてくれませんでした。左手前のほうが、手前がスムーズです。マイルで府中の長い直線は仕掛けどころが難しいですが、攻めも絶好の動きでしたし、ピッチ走法で460㌔前後の中格の馬体。道悪はこなせるはずです。展開も味方につけての一発に期待です。


【ディープスカイ】
前走の毎日杯1着は課題だった発馬を決め、中団馬群からの追走。ロードバリオスが作る緩みない流れを抑え切れない感じ。流れが僅かに緩んだ3角でジワッと外めに持ち出す。慌てることなく4角から直線入り口にかけては持ったまま。残り450㍍地点で満を持して大外へ持ち出してスパート。グンと加速し、坂下で左ステッキが入ると右手前に替えたのだが、ここで大きく内へ切れ込んでしまう。他馬に迷惑をかける形となったが、一完歩毎に大きなストライドで突き放してしまった。勝ち時計1分46秒0は文句なしだ。前々走のアーリントンC3着は、発馬で行き脚がつかず後方からの競馬。道中も手綱を押しながらの追走で余裕がない。3,4角でようやく脚をタメることができ、直線までジッと我慢。直線で大外へ持ち出し、ジワジワと差を詰めたが差し切るまでには至らなかった。3走前の東京の500万戦2着は、出負けして後方からの競馬。3ハロン目から12秒5-13秒0-12秒7を刻むマイル戦にしては超スローペース。馬群がギュッと凝縮し、インで動くに動けず。直線でも馬場の大外へ持ち出す大きなロスがあった。レースの上がり3ハロン11秒3-11秒4-11秒8を詰めてきたのは立派だった。追って重心が高く、フラついたり口向きが悪かったりと若いが、長く脚が使えるし府中向きだろう。ただ、大きなフットワークでスナップを利かした走法。500㌔を超える大型馬でもある。パンパンの良馬場でこそのタイプ。道悪はどうか。前走後、目標をここ一本に絞りCWと坂路で入念な乗り込み。とにかく半腱半膜様筋の張りが凄まじい。

【ファリダット】
前走のマーガレットSは2ハロン目から10秒6-11秒4-11秒3というスプリント寄りの速い流れ。これを中団の外めを持って行かれ気味に追走。3,4角では口向きの悪さを覗かせるも、手応えは抜群。直線の残り300㍍から軽く気合いを付けられると、グーンと加速。ノーステッキで他馬を突き放して圧勝した。ラスト1Fは驚異の11秒6。勝ち時計1分20秒6も優秀なもの。距離短縮で一気に素質を開花させた。また、一戦毎に気合を表に出すようになったのも見逃せない。父は世界のキングマンボで、母はスプリントGI2勝のビリーヴ。世界的良血馬で絶対的なスピード能力の持ち主。それを我慢させて終いの脚に還元させた前走。スプリント戦なら圧勝しれくれるだろう。しかし、ここは府中のマイル戦。前走以上のハイペースは考えづらく、前走の速い流れを経験しているだけに余計に折り合いが難しくなった。前半に体力を消耗させ、なし崩しに脚を使わされるようでは、府中の長い直線は乗り切れない。道悪になり、慎重に走るのなら怖い。この中間はカイ食いが旺盛で、DWと坂路でビシビシ。ハードな乗り込みで成長している。

【ブラックシェル】
前走の皐月賞6着は、好発を決めて先団を狙うも外から切れ込んできた馬がいたために手綱を引っ張ってリズムを崩す。1角手前でもゴチャつき、中団までポディションを落とす。しかも、流れが落ち着いたために馬群が凝縮し動くに動けない展開。4角から直線入り口にかけては四方八方を囲まれスパートできない。直線でようやく外めから追いこむも、ジリジリとしか伸びなかった。大きなフットワークでエンジンの掛かりが遅いタイプ。小回り中山と緩い馬場、仕掛け遅れては致命傷だった。前々走の弥生賞2着は、中2週で長距離輸送が控えていながら、1週前に坂路で半マイルから、最終追い切りはCWで6ハロンからビッシリと追われて攻め強化。目イチの仕上げだった。その甲斐あってこの日は6キロ減。下見どころでも落ち着き払っていたし、すべての面で上積みがあった。課題だったゲートもクリアし、テンから気合いを付けて中団の外めへ。他馬と接触したことと、仕掛けた分だけ行きたがる。道中は手綱を引っ張り通し。4角入り口から馬群の外めを通り、ジワッと進出開始。だが、手応えの割に4角から直線入り口にかけての加速力がなく、ズブい。坂下でも反応は今ひとつ。ゴール前でようやくエンジンが掛かる。そこからはグンと重心を沈め、全身を使った迫力のあるフォームで迫るも、届かなかった。530㌔を超す大型馬で、機敏さに欠ける。中山よりは府中が向く。極端な時計勝負やバランスを崩す道悪は向かない。適度に時計の掛かる良馬場が理想。マイルへの適性も微妙だ。大きなフットワークの割に前脚の出が硬いために、推進力は今ひとつなのが弱点。巨体だけに下が悪いとバランスを崩しやすい。

【アポロドルチェ】
前走のスプリングS8着は、好発から果敢に先行策。やや掛かり気味だったが、3番手をキープ。向こう正面で掛かったショウナンがハナへ立つと無理することなくスッとポディションを下げる。3角で前との差を詰めるも、4角では手綱が動き、ハミをかけ直される。惨敗しても普通だったが、直線はそれなりに粘りを見せた。前々走のアーリントンC9着は中間にフレグモーネを発症。2日間馬場入りを休み、2週間時計を出せなかった。急仕上げだった。レースでは、果敢に好位を狙うも、仕掛けた分テンに掛かった。人気のポルトフィーノをマークする形で3角から正攻法の競馬を見せるも、直線は伸びを欠いた。休養前の朝日杯FS11着は、中山マイルでは不利な14番枠から出負けし、テンに仕掛けて中団を追走。一度も馬群の内側に入れることができず、結果として外々を回される結果に。無駄脚をかなり使わされたし、三分三厘で早めに動く形では厳しかった。4走前の京王杯2歳S1着は、出負けして一頭ポツンと置かれる。手綱を押して馬群に取り付き、3角では大外を捲る形。かなりの外を通らされる苦しい形。直線入り口では内から寄られもした。それでも、直線の坂を上り切ったところでステッキが入ると左手前に替えてグンと加速。苦しくなって外へ膨れたところで右手前替え、もうひと踏ん張り。フワッとしたが、最後まで力強い脚取りで駆け抜けた。5走前のいちょうS3着はスローで直線は内へモタれて追いづらそうだったし、立て直してゴール前100㍍の伸びは際立っていた。攻めでも、ようやくいい頃の気迫とバネの利いたフットワークが戻ってきた。復調気配に加え、得意の道悪で外枠有利な状況。テンに無理することなく控えて終い勝負に賭ければ面白い。
【サダムイダテン】
前走のスプリングS12着は、直前の攻めをセーブしたにもかかわらず2㌔増止まり。減った体は戻らなかった。レースでも、出負けして後方からの競馬となり三分三厘で早々と手応えがなくなり、直線は全く反応がなかった。鞍上は「伸びあがるような感じで窮屈なフットワークだった」と。本調子になかった。前々走の共同通信杯5着は、降雪の影響でレースが1日順延。前日に競馬場で稽古をした結果、リズムが狂ってしまい、8㌔減。レースでは道中は後方で控える形。3,4角では馬群で揉まれるのを嫌って大外へ。直線でも同様。かなりの距離ロスを強いらされた。一瞬はグンと伸びて一気に差し切ろうかの勢いだったが、ゴール前で止まってしまった。頭の高いフットワークでいい脚が長く続かないのがネック。直線の長い府中では脚の使いどころが難しい。その代り、一瞬の爆発力は凄い。この中間は岩田が付きっきりで稽古に跨っている。最終追い切りでは、DWで長めから意欲的追われてラスト1Fが11秒4。相変わらず頭の高い走法だったが、シャープな脚捌きで弾んでいた。週2本、コースと坂路で時計を出されている。攻め過程が今までとは違う。これで当日、プラス体重で出走してくるようだと怖さが増す。


◎アポロドルチェ
○ファリダット
▲エーシンフォワード
△サダムイダテン
×ディープスカイ
×ダノンゴーゴー

3連単軸1頭流しマルチ
7→4,6,8,9,14,15,16

スプリングS(GⅡ)徹底研究!最終結論版

2008-03-23 11:05:22 | 最終結論
 2年半続いたこのブログに区切りをつける時がやってきました。というのも、明日から就職先の研修が始まり、今までのような時間にゆとりのある生活から一変するのです。まずは仕事に慣れるのが先決ですし、このブログをやってこれたのは徹底研究できる時間があったからこそです。後ほど挨拶をさせて頂きますが、今まで懲りずにお付き合いくださった皆さん、本当にありがとうごさいました。楽しい時間を過ごせましたし、皆さんから頂いたコメントは何より励みになりました。まずはスプリングSで皆さんとガッポリいきましょう(笑)久しぶりに徹底研究できました。


中山11R スプリングS(GⅡ 芝・1800㍍)
◎アサクサダンディ
○ショウナンアルバ
▲フローテーション
△ドリームシグナル
×アルカザン
×サダムイダテン
【見解】
 アサクサダンディに夢を託す。前走の500万クラス1着は、ブーケフレグランスの作る緩みない流れを離れた中団の外め追走。流れが緩んだ3,4角で前との差を縮める。4角から直線にかけては持ったままの痺れる手応え。坂上でスパートを開始させ、上り切ったところで左ステッキ一発。この時に外へ膨れるロスが。立て直しゴール前で左手前に替えてからはグンと伸びて差し切った。前々走の若竹賞2着は、縦長の速い流れを離れた中団追走。流れの緩んだ3,4角で外めを通りながら差を詰める。4角ではかなりの大外を通らされるロスが。馬なり絶好の手応えで直線を向くと、一気に差し切ろうかの勢い。追い出されてからは一完歩毎にジワジワと詰め寄ってきた。負けて強の内容だ。4角での手応えは物凄いあるのに追い出されると、フットワークが小さく思ったほど伸びきれないのはネックだが、安定感は随一だ。崩れたのは折り合いを欠いて超Hペースに巻き込まれた3走前だけ。ここは外枠を引き、スロー必至だけに外々を回らされるのだけが怖い。デキは絶好だ。

 ショウナンアルバの底力はメンバーNO.1だ。テンにモロに掛かりながら速い流れを押し切った前走、冬の洋芝をテンから果敢に飛ばしながらラスト1Fを急坂込みで12秒2にまとめた前々走。ともに着差以上の強さだ。力通りならあっさりなのだが、今回は如何せん逃げ馬不在。外枠のレッツゴーキリシマは折り合いに専念したいだけに好位追走が明白。行くとすれば横山典騎手のフローテーションだろうが、スローペースは免れない。前走後、賞金的には十分足りているために本番直行という選択肢がありながら、このレースに出走してきたのは控える競馬を覚えさせるため。その経緯から考えてもガンガン飛ばすことは考えにくく、無理にでも控えてくるだろう。いくら力上位とはいえ、テンに喧嘩してスタミナを消耗させると、バテる危険性はある。

 フローテーションは権利獲りに懸命だ。前走のすみれS7着は、スタンド前でリズムを崩し、勝負どころから外々を通らされるロスが響いたし、陣営によれば急遽の出走で仕上がり切っていなかったとのこと。当初からここが目標で鞍上には横山典騎手を確保。逃げ馬不在だけに積極策が期待できる。ひと叩きされ、今週の坂路では、水分を含んだ不良馬場に屈することなくキビキビとした身のこなしで、余裕残しのまま併走馬を突き放した。時計の速い決着だと厳しいが、今の中山は時計が掛かっているし、淀みない流れを好位から押し切ったように底力も十分。内へモタれる癖を出さなければ。

 ドリームシグナルは展開に恵まれたとはいえ、前走の直線での末脚は際立っていた。まだ、テンに掛かったり、ラストで左右に蛇行するなど若さ満点だが、6月の遅生まれで一戦毎に上昇している。ここは距離延長とスロー必至だけに折り合いが鍵を握る。馬体充実、攻め爆走で状態はかなり良い。

 アルカザンの四肢の捌きは惚れ惚れする。とにかく後肢の蹴りが力強く、推進力がある。その反面、頭の位置が高く、フワフワしているのがネック。それがなければ凄い馬になるのだが。スブいし距離はもっとあっていいが、休み明けで馬場の悪いところを通らされた前走でも差のないところまで詰めている。力はある。中山コース適性は微妙も、ひと叩きされて確実に状態はアップ。

 サダムイダテンにとっては馬体維持が最大の課題。最終追い切りはセーブされたが、腹回りはギリギリ。環境の変化に敏感なタイプだけに、初の中山というのも割り引き。とはいえ、手先の軽いフットワークから繰り出す一瞬の爆発力は魅力。長続きしないのは前走で判明したが、中山ならごまかせる。発馬も課題。

 あとは展開次第で鋭い決め手を発揮するベンチャーナイン。最終追い切りは気負うことなくリラックスした走りだったし、トモの丸みも十分だった。不気味。

 レッツゴーキリシマの取捨が微妙だ。前走のきさらぎ賞4着は、テンにモロに掛かり他馬よりも1㌔思い57㌔で荒れ馬場を先行し、手前を替えて懸命に踏ん張った。巻き返し濃厚といきたいが、この中間は攻めが不足気味で、攻め駆けするタイプにしては最終追い切りでの末の粘りが一息だった。気になる。

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