中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

エプソムC、CBC賞ほか

2011-06-12 11:20:46 | 最終結論
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東京9R エーデルワイス賞
◎ミヤビファルネーゼ

 前走の500万下での脚が凄かったミヤビファルネーゼを狙う。前脚を大きく投げ出し、仕掛けてからの反応が素晴らしかった。最後は手綱をがっちりと抑えてまだまだ手応えには余裕があった。いずれは中距離で出世する器だろう。単勝勝負。

東京11R エプソC
◎キャプテンベガ
○マッハヴェロシティ
▲ダークシャドウ
△セイクリッドバレー
×レインフォーレスト
×ダンツホウテイ

 古豪キャプテンベガを狙う。前走のメイS9着は、スローの競馬に耐え切れず、4角でモロに掛ってしまった。直線入り口でハナへ立つ見せ場を作ったものの、そこで脚が上がってしまった。逆にいえば8歳馬になっても行きっぷりは何ら衰えておらず、一瞬の脚は健在だ。とにかく折り合いがポイントになるタイプで、その意味では最内枠で前に壁を作れるのは好材料だろう。坂路からコース追いに変更し、攻めを強化。動きもグンと重心を沈めて四肢もよく伸びていた。

 マッハヴェロシティは笹針治療に出された前走でグンとデキが戻ってきた。それが攻めでも首を上手く使ったフォームに現れている。今のデキなら坂のある府中でも楽しみだ。

阪神11R CBC賞
◎スカイノダン

絶好の動きを見せてくれたスカイノダンを狙う。今週の坂路では、ゴール前でサッと気合を付けられると、一瞬にして併走馬を突き放してしまった。スナップの利いた前脚の捌きが素晴らしかった。気配は抜群。立て直されて行きっぷりが戻ってきた。

安田記念(GI)最終結論

2011-06-05 13:01:57 | 最終結論
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東京11R 安田記念(GI)
◎アパパネ
○リアルインパクト
▲エーシンフォワード
△ストロングリターン
×シルクアーネスト
×リーチザクラウン
☆ビービーガルダン

 先行馬の兼ね合いがポイントになる一戦。テンのダッシュ力に優れるジョーカプチーノが16番枠に入り、押して押して2ハロン目からハナに立つシルポートが2番枠に入った。気合いを付けたジョーが行き、内から何が何でも譲らないシルポートが迫る。更には外国馬のビューティーフラッシュっが加わればGI仕様の淀みない流れは明白だ。底力に勝るアパパネを本命視する。前走のヴィクトリアM1着は、16番枠から道中は中団の外めを追走する。オウケンサクラが飛ばす超ハイペースの流れに戸惑うことなく余裕十分で追走。終始、馬群の外めを通らされたし、4角から直線にかけて大外へ持ち出される。すぐ後ろのブエナビスタにマークされるきつい展開。ブエナより坂上で加速力の違いで一歩先に抜け出す。最後は詰め寄られたが、何とか振り切った。マイルは正味1ハロン短いが、スローの瞬発力勝負にならなければ府中コースなら問題なく対応できる。気になる反動も、今週の坂路の活気ある動きから問題ないと見る。最強マイラーの称号を。

 3歳馬リアルインパクトを対抗に抜擢する。NHKマイルC3着は、急仕上げだった前走を叩き、この中間は絶好の動きを見せた。1番枠で最初の一完歩が合わず。手綱をしごいて中団を取りに行く。この形だと掛る危険性があったが、掛ることなくスムーズな追走。4角までを経済コースをぴったりと立ち回る。直線入り口から手綱をしごいて馬込みに突っ込むが、前が壁になって手綱を引っ張る。そこから何とか狭いところを突破して、攻め同様に前脚を高く突き上げたフットワークで伸びてきたが、勝ち馬の決め手に屈した形だ。確かに直線で前が詰まる不利はあったものの、経済コースを立ち回れた恩恵もあった。ここは古馬との初対戦で楽ではないが、前走より馬体をフックラ見せ動きも引き続き豪快。叩き3走目での上積みと成長力が見込める。何よりアパパネ以外とは4㌔のアドバンテージがある。今年のマイル戦線のメンバー相手なら外から差して来られる。

 エーシンフォワードは底力に優れたマイラーだ。荒れ馬場も苦にしないパワーも秘めている。前走のように59㌔を背負い、瞬発力勝負になっては分が悪いが、今回はGI仕様の激流で底力勝負が有望。となれば昨秋のマイルCSのように締まった流れを早め先頭で押し切った底力を見直すべきだ。不運にも大外枠に入ってしまったが、うまく中団で我慢できれば。荒れ馬場を苦にしないだけに内枠が欲しかった。

 ストロングリターンは左回りだと内へモタれる癖がある分、評価を少し下げた。

馬券は3連単の⑧を1着固定にして勝負します!!

東京優駿(GI)最終結論

2011-05-29 00:41:09 | 最終結論
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東京11R東京優駿(GI)芝24000㍍
◎ウインバリアシオン
○オルフェーヴル
▲クレスコグランド
△トーセンラー
×コティリオン
×ロッカヴェラーノ

 ここに来て急激に力を付けているウインバリアシオンを本命視する。弥生賞前まではトモが薄く、裂蹄を起こしていたため、頭の高い走りをしていた。だが、ここに来てトモに実が入り、首を上手く使った走りができるようになった。それが今週の攻め馬だ。馬なりでサッと流す程度だったが、トモの踏み込みが力強く迫力満点の動きだった。弥生賞と今回のブックのフォトパドックを見比べると、トモの張りが全然違う。前走の青葉賞はテンに折り合いを欠きながらも、直線でスムーズに加速すると、一気の末脚で押し切った。小回りコースだと手前を替えるのが下手でズブいために伸び切れない。長くいい脚を存分に発揮するには府中コースが合っている。確かに前走は超スローでテンに脚を温存できたが、トモに実が入った今なら底力勝負でも対応できるはずだ。道悪の適性はやってみないと分からないのが正直なところだが、蹄の形がコップ型で、道悪で下を気にしながら走れば逆に折り合いが付く可能性はある。行きたがる気性だけに最内枠で前に壁を作って走られるのはプラス材料。一気に世代の頂点へ。

ヴィクトリアマイル(GI)予想

2011-05-15 13:35:04 | 最終結論
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東京11R ヴィクトリアマイル(GI 芝・1600メートル)
◎エイシンリターンズ
○グランプリエンゼル
▲ブエナビスタ
△アプリコットフィズ
×レディアルバローザ
×カウアイレーン
☆オウケンサクラ

 マイル適性とデキの良さでエイシンリターンズを狙う。前走のターコイズS7着は、中山マイルで11番枠発走。好位の外めに取り付くのに少し脚を使わされた。それでも、三分三厘で早々と手応えが怪しくなり直線で伸び切れなかったのは状態が下降線を辿っていたのが大きい。2走続けての長距離輸送で6㌔減。本来のデキにはなかった。前々走のユートピアS1着は、4番枠からポンと好発を決めて先団へ。すんなりした流れでスッと流れに乗り、4角で前2頭との差を縮める。坂上でグーンと凄い脚で加速し、残り300㍍地点で逃げ馬に馬体を併せる。早めに先頭へ立つ形となり、気を抜かないか心配だったが、最後までしっかりとした脚取りで伸び続けた。直線半ばで200㍍を10秒台後半の脚を使い、最後は11秒7の脚で踏ん張ったのは凄い。テンにある程度の脚を使っているにもかかわらずだ。高いマイル適性を示したレースだった。4走前のローズS3着は、久々で馬体を増やして好仕上がりだった。レースでは、中弛みの流れをテンは無理せずに後方から。流れが落ち着いた4角手前から外めを通ってジワッとポディションを上げる。ここから直線入口にかけて流れが落ち着いたために馬群の大外を通らされる。直線で一瞬の脚を生かして伸びてきたが、最後は上位2頭に差されてしまった。この2頭は最後まで仕掛けを我慢していた。結果的に仕掛けが速かった。回転の速いピッチ走法で、一瞬の脚に優れている。久々の一戦になるが、コースで入念に乗り込まれ、一週前追い切りは抜群の動きだった。気性的にポン駆けも利く。マイル適性なら強敵2頭より遥かに上だ。

 グランプリエンゼルは折り合いに難のあるタイプ。前走の阪神牝馬S7着はテンから鞍上と喧嘩し、リズムが合わず。直線も前が詰まってまともに追えず、追い自体も甘かった。師も騎乗に納得はしていなかった。前々走の六甲S10着でもテンに折り合いを欠いてしまった。府中のマイルだけに今回も折り合いが最大のポイントになるが、そこは名手ウィリアムズの手綱捌きに期待したい。攻めにも跨り、癖は把握しているはず。折り合えれば抜け出す脚力を持っている。イン有利の馬場も味方する。



新潟記念(GⅢ)予想

2011-05-08 11:05:50 | 最終結論
岩手県三陸海岸沿いにある三陸鉄道
 We are the oneプロジェクト

◎タッチミーノット
○マッハヴェロシティ
▲セイクリッドバレー
△ヤマニンウィスカー
×シャドウゲイト
×サンライズベガ

 関東馬タッチーミーノットを本命視する。前走の大阪杯6着は、好メンバーが揃いテンから締まった流れ。道中は中団のインで脚をタメる形。レースはトーホウアランが早めに逃げ馬に競りかけたことで残り6ハロンから流れが速くなる厳しい流れ。3角で馬群は縦長になる。鞍上の三浦は慌てずインでじっくりと我慢。3,4角もインをロスなく立ち回りコーナーワークでポディションを上げる。直線で一瞬、前が壁になるが手応えが十分に残っているために問題ない。坂下から勝ち馬が先に抜け出したことで開いた進路に突っ込む。そこから一瞬の切れ味で末を伸ばしたが、GI級相手で力負けの格好だった。インの経済コースを立ち回れた恩恵もあった。しかし、直線で前が壁になってから立て直して瞬時に反応できた脚力は本物だ。久々でよく頑張っている。ローカルGⅢで55㌔ならモノが違う。この中間は1週前がコースで7ハロンから追われ、直前もDコースで6ハロンから時計を出している。バネの利いたフットワークは本格化を告げるものだったし、デキは絶好。圧勝に期待だ。

 マッハヴェロシティの動きがヤケに良い。久々で笹針治療明けになるし、確かに攻め本数も少ない。しかし、直前のウッドでの動きが豪快だった。宮崎J騎乗で6ハロンから追走し、直線は馬任せのまま馬体を併せ、グンと重心を沈めて併走馬を突き放してしまった。スッと左手前に替えたように集中力もあった。直線の長い新潟外回りなら長くいい脚を使える。一発に期待。

皐月賞(GI)最終結論

2011-04-23 20:32:12 | 最終結論
被災馬支援基金にご協力ください
 We are the oneプロジェクト

東京11R 皐月賞(GI 東京・芝2000㍍)
◎カフナ
○トーセンラー
▲ダノンミル
△ベルシャザール
×サダムパテック
×ステラロッサ

 東北太平洋沖地震の影響で当初予定していた中山ではなく、1週スライドして東京競馬場で開催することとなった今年の皐月賞(GI)。関東競馬も今週から再開し、いよいよ春競馬が盛り上がってきた。その皐月賞だが、本命はカフナを推す。前走の若葉S2着は、発馬後に気合いを付けて先団へ。2ハロン目は10秒9と厳しい流れだったし、1000㍍通過が59秒5の締まった流れ。この時期の3歳戦としてはかなりのもの。三分三厘で逃げ馬に早めに並びかける強気の競馬で、直線入口では早くも単独先頭に踊り出る。抜け出すのが早かった分、坂上で末が鈍って勝ち馬に並びかけられるが、そこっから粘りに粘って大きくはバテなかった。流れを考えれば正攻法で負けて強しの競馬だった。勝ち馬以上に評価できる。テンに前へ行ける脚力があり、底力があってスピードの持続性を持ち味とする。舞台は開幕週のパンパン馬場。Aコース使用で先行有利は明白だ。ここはエイシンオスマンがスッとハナへ立ち、2番手から粘り込みを図る。思えば父キングカメハメハも3歳冬までは伸び悩んでいたが、京成杯で超ハイペースを経験したことで急激に力を付け、その春に変則2冠を達成した。まずは皐月賞で偉大なる父へ近づく。

 相手筆頭にはトーセンラーを推す。前走のきさらぎ賞1着は、リキサンマックスがガンガン飛ばし、離れた2番手以下はスローの流れ。これを道中は後方から馬任せで追走し、前のオルフェーヴルを見ながらの競馬。残り1000㍍標識を通過した3角手前から外めを通ってジワッと進出開始。3角の下り坂からは少し手綱を動かして決して手応えは良くなかったが、5番手までポディションを上げられたし、下り坂を利して加速することはできた。直線を向き、しばらくは右手前のままで反応は今ひとつ。残り300㍍地点で左手前に替えると、鞍上の懸命な手綱捌きと左右のステッキでグンと重心を沈めて伸びる。馬場を強く叩きつける大きなフットワークで一完歩毎に凄い脚を使った。追えばどこまでも伸びる感じで差し切ってしまった。一瞬の切れ味よりは長く良い脚を使うタイプで、府中の直線の長いコースは歓迎材料だ。久々の一戦となるが、この中間は3週続けて長めから熱心に乗られ、最終追い切りは内田を背にCWで豪快な動きを披露。仕上がりは万全だ。府中の2000㍍はスタートしてすぐにコーナーを迎えるため、外枠はかなり脚を使わされる。しかも、開幕週だけに内の先行馬有利は明白。条件は厳しくなったが、底力でカバーできるとみる。

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阪急杯、中山記念予想

2011-02-26 22:23:01 | 最終結論
阪神11R 阪急杯
◎コスモセンサー
○ビービーガルダン
▲ガルボ
△サンカルロ
×スプリングソング
×ショウナンカザン

ビービーガルダン
前走の阪神C11着は、中間の動きが今ひとつで本調子ではなかった。レースでは好発を決めて手綱を押して先団へ。しかし、外からレッドスパーダに来られると手綱を抑えてしまい、馬もそれに嫌気がさしてしまい、ズルズルと後退してしまう。テンから流れが落ち着いていただけに、流れに逆らう騎乗。この馬にしてはテンもゆったりとした追走だったし、4角ではまだ中団。直線も狙っていた進路をアーバニティに閉められ、馬込みに包まれて戦意を喪失してしまった。揉まれ弱いだけに余計に応えた。前々走のスプリンターズS10着も、テンに手綱を押して一時は2番手をキープするも、外からドッと来られると手綱を引っ張ってズルズル後退してしまう。その結果、三分三里でびっしりと馬込みに包まれ、4角では馬が首を振って嫌がってしまった。はっきりと言って、鞍上と全く呼吸が合っていなかった。今春の高松宮記念2着では、大外枠から揉まれずにスッと3番手の外めに取り付き、直線も馬場の良い大外から末を伸ばした。ブリンカー着用馬で、道中で揉まれると極端に嫌気が差すタイプ。大外枠か、自身より外枠に先行馬がいないことが条件となる。テン乗りのリスポリJがどう乗るのか注目。ベストは1200㍍だが、積極化果敢なレースで揉まれなければ。

コスモセンサー
前走の小倉大賞典13着は、発馬直後に軽く手綱を押して先頭へ。だが、内からシゲルタックが競りかけてきたことで2番手に控える。道中はずっとハミを噛み、力みながらの追走。2角では先頭とは3,4馬身の差があったが、向こう正面でジワッと差を詰めて3角では馬体を併せに行く。早めに動く形になり、外からびっしりと張られる厳しい展開。4角で早くも手応えが怪しくなり、直線はアラアラ一杯。テンに軽く仕掛けたことと、その直後に競りかけられたことで掛ってしなったのが敗因。気分よく走るタイプだけに1800㍍も長かった。前々走のニューイヤーS1着は、久々の一戦。ポンと好発を決めるも、外からゴクホークケンがハナを主張したためにスッと2番手に控える。テンから緊迫した縦長の展開で、4ハロン目から10秒9-11秒2と中締まりの厳しい展開。それを早めに追い掛け、4角では手応えは今ひとつだったものの、直線で粘りに粘って押し切った。勝ちタイムも優秀だし、展開を考えれば価値の大きい勝利だった。一生懸命走るタイプで一貫した流れを得意とする。1400㍍向きのタイプだし、短距離馬としての資質を持っている。前走からの巻き返しに期待大。ここは逃げ不在でレースはしやすい。

サンカルロ
前走の阪神C6着は、落ち着いた流れを道中は後方のイン追走。4角まではたっぷり脚をタメ、直線は馬群になかに突っ込む。だが、前がびっしりと壁となり何度も手綱を引っ張るシーンが。スピードに乗り切れなかった。ようやく坂上で進路を見出して末脚を伸ばすも、時既に遅し。完全に脚を余してしまった。4走前のスプリンターズS3着は、発馬で行き脚がつかず手綱を押して後方2番手に取り付く。その分、インの経済コースをぴったりと追走してロスのない誘導。4角でも内一頭分が綺麗に空き、そこへ突っ込む。だが、直線の坂下で急にダッシャーゴーゴーに進路をカットされ、手綱を引っ張る大きな不利が。そこから立て直して良い脚を使っただけに、スムーズなら勝ち負けになっていたろう。1600㍍以上では結果が出せていないが、1400㍍なら確実に良い脚を使うことができる。ここは開幕週の外枠で、流れが落ち着く公算が高い。条件は厳しいが、決め手はNo.1。

ワンカラット
前走のスプリンターズS5着は、好発を決めてスッと馬任せでスッと好位へ。馬群のなかに入れ、前に壁を作るが抑え切れないくらいの行きっぷり。気を許せばガツンと行ってしまいそうな気配。タメるだけタメて4角でスパートするも、道中の手応えほど反応は良くない。直線でもジリジリとしか伸びなかった。勝ち時計が速過ぎた。前々走のキーンランドC1着は、好発を決めて馬任せで先団へ。道中は前に壁を作ることができず、少しずつポディションを上げて行く形。4角手前からは持って行かれて外めから先頭に立つ形。チグハグな競馬となり、かなり脚を使ってしまったが、直線でもうひと脚使い押し切った。昨年のこのレースは2着。発馬から手綱を押して好位へ。3角から前4頭が競り合い11秒2-11秒3と中締りの展開を離れた6番手追走。4角手前でスパートを開始し直線入口では先頭に馬体を併せる形。頭を上げて嫌がるシーンもあったが、直線で粘りに粘って2着に踏ん張った。追って頭の高い走法で、一瞬の脚を生かすタイプ。ここ3走はいずれも掛っている。1ハロンの距離延長は歓迎とはいえない。久々でここ2走はコースで長めからびっしり追われているが、急仕上げは否めない。逆に太めが残っていれば折り合いは付きやすいだろう。

ガルボ
前走のアーリントンC2着は、スッと馬なりで3番手のインを取りに行く。残り5ハロン地点で2番手にポディションを上げ、4角の下り坂で早めの競馬でシルポートに迫る。流れを考えれば鞍上の好判断。直線は2馬身圏内に捉えるも、そこから差が縮まらない。勝ち馬に二の脚を使われ、ゴール前でジワジワと差を詰めるのが精一杯だった。前々走の阪神C4着は、好発から気合いを付けて3番手のインを取りに行く。終始、経済コースを立ち回るも三分三厘では前がびっしり壁となり、包まれて動けない。直線もエイシンタイガーとレットスパーダが壁になる。ようやく坂上でエイシンを競り落とすも、今度はキンシャサが前に切れ込む。ゴール前も手綱を引っ張るシーンがあり消化不良だった。ペースを問わず、スッと先手を奪える脚はあるし、最後も安定した脚を使える。トモが甘いためにワンパンチ足りないが、ここでも上位争い。デキは絶好。

ショウナンカザン
前走のシルクロードS16着は、4番枠から道中は終始馬場の悪いインを通らされる。砂埃が舞い、かなりの荒れ馬場。4角ではアラアラ一杯で直線は急激に失速してしまった。前々走の淀短距離S1着は、道中は3番枠から馬任せで中団のインを追走。グンと重心を沈めた無駄のないフォームで直線入口では手応え十分。前が壁になっても慌てず。残り300㍍地点で狭いところを割って出る。そこから一瞬の脚で差し切った。以前ほど前に行けなくなり、終いの脚を生かすタイプになった。グリップが利かない荒れ馬場や道悪はさっぱり。開幕週のパンパン馬場は大歓迎だ。ただし、ハミにモタれて走るタイプだけに1ハロンの距離延長は歓迎とはいえない。馬込みを気しない勝負根性はあるので1番枠でも。

フラガラッハ
前走の東京新聞杯11着は、課題の発馬を決めるも、頭を上げて嫌がりその後はハミにモタれて力む。その分、道中で体力を消耗し、直線は馬群に沈んだ。前々走の紅葉S1着は、珍しく発馬を決める。しかし、馬群の中でハミをグッと噛み、持って行かれるようにハナへ。3ハロン目からはハミが抜けて11秒7-11秒8-12秒0とペースを落として脚を溜める。直線で後続を引きつけてからスパート開始。突き放せはしなかったが、何とか押し切った。前々走の1000万戦1着は、発馬で行き脚がつかず道中は腹を括って最後方からの競馬。この日は開幕週で、内の先行馬断然有利の条件。4角から直線も大外へ持ち出すロスの多い競馬。ただ一頭、かなりの距離を走らされながら直線は大きなフットワークでグングン加速。ゴール前で左手前に替えて差し切った。着差以上に強い競馬だった。どうやら馬群のなかに入るとハミを噛む癖があるようだ。現状ではハナを切るか、控えるかの極端な競馬が合う。ひと叩きされ、中間の動きはグンと良化。最終追い切りは四位を背に坂路で豪快に突き抜けた。ハミを抜いてリラックスして走れれば。

スプリングソング
前走のシルクロードS7着は、スッと3番枠から3番手のインを取る。その週はBコース替わりでインはかなり荒れた馬場。終始、そこを通らされ流れが落ち着いたことで馬込みに包まれた。直線では前が壁になったものの、追って案外だった。前々走のシルクロードS1着は、手綱を押して3番手の外を取りに行く。京都スプリント戦だけにテンから激しい争いにはならず、流れに乗れた。直線を向き、一旦は外からケイアイに交わされるなど追ってジリ脚だったが、ゴール前で粘り腰を発揮して叩き合いを制した。今回は1ハロンの距離延長になるが、長期休養明けの3走前がハイペースの1400㍍を2番手から押し切る強い競馬。少しフットワークが硬いとろはあるが、スピード性能と追ってそこそこの脚を使える。今週の追い切りは、坂路で半マイル52秒4-12秒1。馬場の内めを回ったとはいえ、馬なりでこの時計は凄い。動きもリズミカルだった。ひと叩きされてデキは間違いなく上向いている。パンパン馬場で見直し。

中山11R 中山記念
◎ヴィクトワールピサ
○マルカボルト
△リルダヴァル
△リーチザクラウン
×ミッキードリーム

 昨年の皐月賞、有馬記念を制したヴィクトワールピサがここから始動する。久々の一戦となるが、中間は入念に乗り込まれ動ける仕上がりだ。実績は言うまでもない。上がりの掛る中山は最適舞台。相手探し。

 意外と人気がないマルカボルト。前走のAJCC6着は、好発を決めて前へ。無理にハナへ競りかけることなくすんなりと2番手へ落ち着く。ガッチリと手綱を抑えて少し離れた位置で折り合いに専念。3角で掛ったサンライズベガが競りかけてきたために進出を開始。4角では早めに先頭へ並びかけ、直線は一旦先頭へ立つ。坂上で脚色が鈍ってゴール前で失速したものの、見せ場十分だった。前走の内容から2ハロンの距離短縮は歓迎だし、開幕週の馬場に加え、ここは同型が少なく組みやすいメンバー構成だ。中間の動きも良く、前進あるのみ。

 リーチザクラウンの取捨が迷う。ここ2走は課題の折り合いをクリアし、スムーズな追走から末脚を伸ばしている。前走など、意図的に発馬を遅らせて差してきた。だが、リーチの持ち味はスピードの持続力。いくら控えて終いを生かしても、それほど脚を使えない。一貫した流れになりやすい中山1800㍍はベスト舞台と思うが、距離延長になる今回、またもや控える競馬になりそうだ。これでは持ち味が生きない。思い切ってハナを叩いてスピードの持続力を生かせれば、ヴィクトワールを負かす力を持っている。





京都記念(GⅡ)最終結論

2011-02-12 17:55:09 | 最終結論
京都11R 京都記念(GⅡ 芝2200㍍)
◎ダノンシャンティ
○シャドウゲイト
▲トゥザグローリー
△ヒルノダムール
×メイショウベルーガ
×ビッグウィーク

 叩き2戦目のダノンシャンティを狙う。前走の有馬記念9着は、骨折明けでぶっつけのGI。そのためレース当日はかなりイレ込み、レース前にかなりの体力を消耗していた。レースへ行っても、発馬直後の下り坂からモロに掛り、最初の4角では鞍上が立ち上がるほど。その後もハミにモタれて力みながらの追走。それでも、直線は一瞬の脚を見せてくれた。距離のメドは立った。休養前のNHKマイルC1着は、前半の800㍍が44秒台の超ハイペース。それを道中は離れた後方2番手から追走。4角から直線にかけては迷わずに大外へ。そこからグーンと凄い脚を使い、一瞬にして中団へ。坂上でもうひと脚使って最後は手綱を抑える余裕の勝利。日本レコードのおまけ付きだった。当時は超高速馬場で内を通った馬断然有利だった。そのなかで大外から差し切ったのだから恐れ入る。底力と末脚の爆発力はここでは断然の存在だ。この中間は、坂路とコースで入念に乗り込まれ上積みが相当見込めるし、イレ込み対策で地下馬道を通る訓練をしているのにも好感が持てる。復活へ。

 穴でシャドウゲイトを推す。決して切れる脚はないが、先行しての粘り強さが持ち味。今の京都は連続開催でかなり馬場が痛んでいる。前日の雨で更に悪化することも予想される。展開面を考えると、軸になるのはトゥザグローリーだ。当然、後ろのヒルノダムールはトゥザをマークするし、その後ろのダノンシャンティ、オウケンブルースリはヒルノの動きを見る。トゥザの鞍上リスポリが前のビッグウィークを目標に早めに動くか、後ろを意識しすぎて仕掛けが遅れるか、この判断が鍵を握る。私は後者と見てシャドウの粘り込みに期待したい。久々の一戦となるが、元々が金杯を目標にしていた馬。4週続けてWで長めから追われて乗り込みと動きは万全だ。気性的に鉄砲も利く。

 トゥザグローリーは有馬記念3着が示すように能力は相当。ただ、それと同時に若さを秘めるのも事実だ。自らハミを取りに行こうとしないし、追って頭が高くなる点も、勝負所でのズブさに繋がっている。内枠に入り、後ろを意識しすぎて仕掛けが遅れ4角で馬込みに包まれれば取りこぼす危険性はある。

単 勝 ④
3連単 ④⇒⑨②⑫⑤⇒⑨②⑫⑤③
馬連  ④-⑨②⑫⑤③

東京新聞杯、きさらぎ賞

2011-02-06 12:27:23 | 最終結論
東京11R 東京新聞杯
◎ゴールスキー
○スマイルジャック
△ダノンヨーヨー
△シルポート

単勝①
馬単①⇒⑮
3連単①⇒⑮⇒④⑪

【フラガラッハ】
前走の紅葉S1着は、珍しく発馬を決める。しかし、馬群の中でハミをグッと噛み、持って行かれるようにハナへ。3ハロン目からはハミが抜けて11秒7-11秒8-12秒0とペースを落として脚を溜める。直線で後続を引きつけてからスパート開始。突き放せはしなかったが、何とか押し切った。前々走の1000万戦1着は、発馬で行き脚がつかず道中は腹を括って最後方からの競馬。この日は開幕週で、内の先行馬断然有利の条件。4角から直線も大外へ持ち出すロスの多い競馬。ただ一頭、かなりの距離を走らされながら直線は大きなフットワークでグングン加速。ゴール前で左手前に替えて差し切った。着差以上に強い競馬だった。どうやら馬群のなかに入るとハミを噛む癖があるようだ。現状ではハナを切るか、控えるかの極端な競馬が合う。もう少しフットワークに柔らかみが出るといいのだか。

【ゴールスキー】
前走の阪神C5着は、道中は中団馬群からの追走。発馬直後は行きたがる素振りを見せていたが、何とか我慢。だが、3角に入った途端に外へモタれる。3~4角にかけては鞍上が右手綱を引いて矯正しながらの誘導。これではスピードに乗り切れない。直線に入って左ステッキと右手綱を巧みに動かして追い出すも、ジリ脚だった。阪神の内回りだけにコーナーの傾斜が緩く、いつも以上にモタれが激しかった。前々走のマイルCS3着は、ハイペースの流れを道中は中団の外め追走。坂を下って加速のついた4角では外へモタれて鞍上が右手綱を引いて矯正しながら。それでも、直線で粘り強い脚を使って伸びて最後は首の上げ下げ。僅かに屈したが、勝負所のロスを考えれば負けて強しの競馬だった。今回は左回りに替わり、モタれる癖を気にしなくていい。それなら決め手が存分に発揮できる。ひと息入ったが、中間はDPで豪快な動きを披露。もう少しトモに力が付けば凄い馬になる。明け4歳。充実の1年への序章が始まる。

【ダノンヨーヨー】
前走のマイルCS2着は、初めて経験するマイルGIの激流。発馬で行き脚がつかず道中は後方からの競馬。終始、手綱を押しながらの追走でアクションに余裕がない。4角でもまだ最後方。直線を向いて大外ではなく、馬群のバラけた真ん中へ突っ込む。スミヨンの迫力追いでモタれることなく力強く伸びる。最後は首の上げ下げで僅かに屈した。追われてから頭が高いし、モタれる癖もある。それでも、先行有利の富士Sで大外から一気の差しを決めたように、脚力は相当。攻めを見てもまだ癖は解消されていないが、上位争いは間違いない。

【スマイルジャック】
前走のマイルCS6着は、スプリンターのジョーカプチーノが飛ばすハイペースの流れ。発馬を決めて2番枠からスッと3番手へ取り付く。その後は速いペースにもかかわらず余裕たっぷりの追走。4角では痺れる手応え。直線で逃げ馬が外へ膨れたのを見逃さず、インに突っ込む。一旦は先頭に立つ見せ場を作ったが、最後は後方勢に飲み込まれた。それでも、先行馬総崩れの厳しい流れを正攻法の競馬で粘ったのは高く評価できる。ハミにモタれる癖があり、道中で手応えがよく見えてもそれほど、良い脚を使えるタイプではない。ワンペースで平均ペースの流れを持続力で押し切りたいタイプ。スローでは持ち味が生きない。シルポートが緩めればハナへ立つくらいの気合いを期待。

京都11R きさらぎ賞
◎オルフェーヴル

前走のシンザン記念2着は、発馬直後に右にヨレて行き脚がつかず。その後は掛り気味に中団まで押し上げる。前のマルセリーナをマークしながらの競馬。4角で馬場の悪いところに脚を取られて躓くアクシデントが。それでも、直線で大外へ持ち出してからは鋭い脚を使って追い上げた。先行有利の馬場を考えれば高く評価できる内容だし、モタれる癖を見せなかったのは収穫だ。この中間は坂路でド迫力の動きを披露。決め手は間違いなくここでは1番。スローでも差し切る。

京都牝馬Sほか予想

2011-01-29 19:44:13 | 最終結論
京都11R 京都牝馬ステークス
◎プリンセスメモリー
○コスモネモシン
▲ショウリュウムーン
△ブロードストリート
×ヒカルアマランサス
×リビアーモ
【見解】
京都は今週からBコース。先週までの先行、内有利の馬場とは違い、土曜日は差しが決まる場面も見られた。レースを引っ張るのはアグネスワルツ。前走のターコイズSは中山マイルでハナへ立てたものの、道中でペースを落としすぎた。ここは淀みない流れで後続に脚を使わせる展開に持ち込みたいところ。早め早めの競馬で押し切るタイプのサングレアズール、スプリント馬ジュエルオブナイル、ケイアイデイジーのスピードがあり、差しの届く流れとみる。

 本命は関東馬プリンセスメモリー。前走のターコイズS4着は中山マイルには不利な大外枠。道中は発馬後の一完歩が遅いために例によって最後方から。2角で大外からジンワリの内へ切れ込む。そこからはインで脚をタメる。三分三厘でもジッと我慢し、鞍上の手綱はピタリとも動かない。直線入口でようやく手綱が緩められると、坂上から凄まじい勢いで馬群の間を縫うように猛追。最後は届かなかったものの、中山で脅威の上がり3ハロン32秒8。超スローの流れを考えればもう少し早めに動くべきだったし、大外枠でロスは相当あった。前々走の秋華賞10着は、オークス以来の実践で16㌔増。小柄なタイプにとっては好材料だった。18番枠発走から発馬後は外へ逃げるような形となり1角までにロスがあった。その後は最後方で折り合いに専念し、脚をタメる。4角でも手応えは良かったものの、少し置かれ気味になる。直線で一瞬の脚を使って見せ場は作ったものの、最後は止まってしまった。ピッチの利いた回転の速いフットワークから繰り出す切れ味は相当なもの。それを生かすにはマイルが最適だ。それは前走が証明している。前走後に挫石があったが、年明けから順調に乗り込まれ最終追い切りは坂路で抜群のスピード感を披露。心配はいらない。小柄なタイプだけに馬体をフックラ見せているのも好感が持てる。あとは長距離輸送で馬体が減らなければ。

 コスモネモシンの前走愛知杯5着は、三分三厘で故障馬を避けるために外へ膨らむロスがあったし、距離も2000㍍は長かった。気分良く行って末をなくすタイプ。理想はマイルで一瞬の脚を生かす競馬。昨冬のフェアリーSの再現ができれば。最終追い切りの動きからデキは絶好だ。

 ショウリュウムーンの前走の京都金杯9着は、先行馬断然有利の馬場状態に加え、テンから緩い流れで前が止まらなかった。発馬直後から無理に行くことなく馬任せで後方からの競馬。道中は折り合いに専念し、仕掛けどころを窺う。しかし、流れが緩いために馬群が固まり、隙間がない。仕方なく4角から直線入口にかけて大外へ持ち出す。そこからグイッとは伸びているものの、内へモタれて右ステッキと左手綱で矯正しながらの追い。これでは力を出せない。前々走の鳴尾記念5着は、一線級の牡馬相手に道中はシルポートの作る淀みない流れを先行。正攻法の競馬で直線は逃げ馬の1馬身後方まで迫るも、最後は脚色が鈍った。持ち味は前脚をピンと前に張り出すフットワークからの切れ味。昨春のチューリップ賞1着では兵庫の名手・木村の手によって内へモタれながらも差し切れたが、やはり内へモタれては全力で追えない。その点、この中間から特殊ハミを使用し、その効果に期待が持てる。この中間は坂路で好時計を連発しているようにデキも良い。

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東京11R 根岸S

◎ダイワディライト
【見解】
穴でダイワディライトを狙う。ここ2走は中山スプリントの激しい競馬でテンから手綱を押しっぱなしで余裕のない競馬。年齢を重ねることでズブさが出てきた。今なら1400㍍で脚をタメる競馬が向いている。この中間からブリンカーを着用し、最終追い切りは南Dで6ハロンから併せ馬で好時計を出した。首を水平に使い、四肢を柔らかく伸ばしたストライドは迫力満点だった。激変に注意。


京都10R松籟S

◎コスモラピュタ
【見解】
コスモラピュタの巻き返しに期待する。前走のグレイトフルS7着は、好発からスッとハナへ立ち2角まではペースを落として理想的な展開。しかし、そこから他馬にびっしりとマークされ、ラスト6ハロンから11秒8-12秒0-12秒3と厳しい流れ。3角手前で一旦3番手までポディションを落としたものの、最後は脚が上がってしまった。距離の2200㍍も短かった。中長距離でハナへ立ってスピードの持続性を生かしたいタイプ。1ハロンの距離延長は歓迎だし、ここは同型不在。マークも甘い。