【馬場】開幕週のAコース。野芝のみ約10~14cmで高速馬場。
12.2-10.5-10.7-10.9-11.1-11.7=1:7.1
【展開】発馬直後に行く馬がおらず、アイルラヴァゲイン、サンアデュが抑え切れずに前へ。内のGキャストも加わり、3頭横並び。入りの1ハロン12秒2は遅い。2ハロン目からSアデュがハナへ立つ形。残り3.5ハロンでGキャストが仕掛け、4角まで流れは緩まない。開幕週のスプリント戦、内枠、前有利の条件だが、決して楽な流れとは言えない。
僅か数ヶ月前までは普通のダート馬だったサンアデュが、僅か2ヶ月で芝のサマースプリント王の座を射止めた。戦前の陣営の策略とは裏腹に、4番枠から好発を決めると、抑え切れない手応えでハナへ。腕っ節に定評のある川田が何とかなだめて我慢、我慢。三分三厘で内のGキャストを前に行かせ、2番手から仕掛けどころを待つ。引っ張り切りの手応えのまま直線を向くと、川田が手綱をシェイクさせてハミをかける。そして、残り1ハロン地点で渾身の右ステッキが注入されると、抜群の脚力で一気に後続を突き放す。最後までその脚色が衰えることはなく、スプリント戦としては圧倒的な差となる5馬身をつけて圧勝。勝ち時計1分7秒1はビリーヴと並ぶレースレコード。揉まれずに運べたとは良かったが、最後の脚力は紛れもなく本物だ。前捌きが硬く、お世辞にも良いフォームといえないが、次走のGIでも楽しみが膨らむ内容。
久々を使われたカノヤザクラは額面どおりに良化。前走同様、発馬直後の行き脚は今ひとつだったが、今回は仕掛けて前へ行くのではなく、中団のインに控え、うまく前に馬を置いてタメを作る形に。直線を向いて追い出すと鞍上のゴーサインに反応せず、一旦は3,4着馬に放される。だが、坂上でジワジワと差を詰め、ゴール前で差し切った。勝ち馬のパフォーマンスが派手過ぎて地味に映ったが、自身は良い脚を使っている。タメる形が合っているし、落ち着きがあった。
1番人気に推されたキンシャサノキセキ。久々だったが、スッキリとした仕上がりで動ける態勢にあった。発馬で半馬身の出負けするも、二の脚で楽に中団へ取りつく。道中はハミをグッと噛み、持って行かれる感じだったが、いつもよりはマシ。4角から直線にかけては痺れる手応えで、上手く馬場の3分どころに持ち出す。だが、追ってからの反応が案外でジリジリとしか伸びない。結局、2着馬にも差されてしまった。三分三厘の手応えを考えれば不満の残る内容。坂のあるコースでは今ひとつなのか。
4着のアルーリングボイスはトモの肉づきが良化し、迫力ある馬体になった。道中は3番枠から4番手のインを追走。終始、勝ち馬を見ながらスムーズな競馬。4角から直線にかけては、どこに持ち出すか選択肢があるほどの手応え。攻めの競馬でインを突くと、一旦は単独2番手へ押し上げる。ゴール前で僅かに脚色が鈍ったところを差されたが、正攻法の競馬で中身は濃かった。
5着のアイルラヴァゲインは好発から抑え切れない感じで先団へ。確たる逃げ馬不在で、押し出されるように3頭横並びの外。3角でようやく抑えが利き、3番手で脚をタメる。手応えを残したまま、直線を向くが、追い出してからの反応がない。最後は完全に脚が上がってしまった。鞍上曰く『掛かったのが誤算だった』と。この中間は夏負けの影響もあったよう。レース前のイレ込みも相変わらずだった。
オレハマッテルゼは手綱を押して中団を伺う2ハロン目のところで、外からドッと来られて手綱を引っ張る不利。何か鞍上との呼吸が合っていない印象で、良い所が全くなかった。本来ならもっと行きっぷりのいいタイプ。
アグネスラズベリは北海道遠征から帰厩して中1週での参戦。その影響もあって20㌔減。腰からヒ腹にかけて発汗があり、寂しく映った。不利な大外枠から道中は、中団の外めを追走。だが、4角での反応がいつも以上に悪く、直線もズルズルと後退してしまった。サマースプリント王を目指して強豪軍が裏目に出た。仕切り直し。
12.2-10.5-10.7-10.9-11.1-11.7=1:7.1
【展開】発馬直後に行く馬がおらず、アイルラヴァゲイン、サンアデュが抑え切れずに前へ。内のGキャストも加わり、3頭横並び。入りの1ハロン12秒2は遅い。2ハロン目からSアデュがハナへ立つ形。残り3.5ハロンでGキャストが仕掛け、4角まで流れは緩まない。開幕週のスプリント戦、内枠、前有利の条件だが、決して楽な流れとは言えない。
僅か数ヶ月前までは普通のダート馬だったサンアデュが、僅か2ヶ月で芝のサマースプリント王の座を射止めた。戦前の陣営の策略とは裏腹に、4番枠から好発を決めると、抑え切れない手応えでハナへ。腕っ節に定評のある川田が何とかなだめて我慢、我慢。三分三厘で内のGキャストを前に行かせ、2番手から仕掛けどころを待つ。引っ張り切りの手応えのまま直線を向くと、川田が手綱をシェイクさせてハミをかける。そして、残り1ハロン地点で渾身の右ステッキが注入されると、抜群の脚力で一気に後続を突き放す。最後までその脚色が衰えることはなく、スプリント戦としては圧倒的な差となる5馬身をつけて圧勝。勝ち時計1分7秒1はビリーヴと並ぶレースレコード。揉まれずに運べたとは良かったが、最後の脚力は紛れもなく本物だ。前捌きが硬く、お世辞にも良いフォームといえないが、次走のGIでも楽しみが膨らむ内容。
久々を使われたカノヤザクラは額面どおりに良化。前走同様、発馬直後の行き脚は今ひとつだったが、今回は仕掛けて前へ行くのではなく、中団のインに控え、うまく前に馬を置いてタメを作る形に。直線を向いて追い出すと鞍上のゴーサインに反応せず、一旦は3,4着馬に放される。だが、坂上でジワジワと差を詰め、ゴール前で差し切った。勝ち馬のパフォーマンスが派手過ぎて地味に映ったが、自身は良い脚を使っている。タメる形が合っているし、落ち着きがあった。
1番人気に推されたキンシャサノキセキ。久々だったが、スッキリとした仕上がりで動ける態勢にあった。発馬で半馬身の出負けするも、二の脚で楽に中団へ取りつく。道中はハミをグッと噛み、持って行かれる感じだったが、いつもよりはマシ。4角から直線にかけては痺れる手応えで、上手く馬場の3分どころに持ち出す。だが、追ってからの反応が案外でジリジリとしか伸びない。結局、2着馬にも差されてしまった。三分三厘の手応えを考えれば不満の残る内容。坂のあるコースでは今ひとつなのか。
4着のアルーリングボイスはトモの肉づきが良化し、迫力ある馬体になった。道中は3番枠から4番手のインを追走。終始、勝ち馬を見ながらスムーズな競馬。4角から直線にかけては、どこに持ち出すか選択肢があるほどの手応え。攻めの競馬でインを突くと、一旦は単独2番手へ押し上げる。ゴール前で僅かに脚色が鈍ったところを差されたが、正攻法の競馬で中身は濃かった。
5着のアイルラヴァゲインは好発から抑え切れない感じで先団へ。確たる逃げ馬不在で、押し出されるように3頭横並びの外。3角でようやく抑えが利き、3番手で脚をタメる。手応えを残したまま、直線を向くが、追い出してからの反応がない。最後は完全に脚が上がってしまった。鞍上曰く『掛かったのが誤算だった』と。この中間は夏負けの影響もあったよう。レース前のイレ込みも相変わらずだった。
オレハマッテルゼは手綱を押して中団を伺う2ハロン目のところで、外からドッと来られて手綱を引っ張る不利。何か鞍上との呼吸が合っていない印象で、良い所が全くなかった。本来ならもっと行きっぷりのいいタイプ。
アグネスラズベリは北海道遠征から帰厩して中1週での参戦。その影響もあって20㌔減。腰からヒ腹にかけて発汗があり、寂しく映った。不利な大外枠から道中は、中団の外めを追走。だが、4角での反応がいつも以上に悪く、直線もズルズルと後退してしまった。サマースプリント王を目指して強豪軍が裏目に出た。仕切り直し。