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ヴィクトリアマイル(GI)回顧

2006-05-15 23:26:58 | 回顧
2006/05/14 2回 東京 8日目 曇(稍)
11R サラ系4歳以上 ヴィクトリアマイル(G1) ○国際牝◯指(定量) 芝1600
【馬場状態】Aコース。前日の降雨でやや重が残り、最内がしっかりとした馬場。逆に真ん中や大外は馬場が深く、追い込みにくい。

12.6 - 11.2 - 11.6 - 12.1 - 12.2 - 11.4 - 11.3 - 11.6
(35.4-34.3)(47.5-46.5) (59.7-58.6)

【展開】マイネサマンサがハナ。2番手以下のコスモマーベラス、デアリングハートらががっちり手綱を抑えてスローの流れ。上位馬が33秒台の末脚を使っているように、前々で運んで切れる脚を使える馬有利の展開。

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以前はチャカついて気難しさを露呈していたダンスインザムード。だが、この日は落ち着き払って威風堂々とした姿。それが功を奏して好位差しで初代女王の座に輝いた。前日の降雨が上がり、やや重まで回復した馬場は、最内がしっかりと踏ん張りが利き、真ん中より外目が深く追い込みづらい馬場。最内枠発走の同馬にとって願ってもない条件だった。レースではマイネサマンサの作るスローの流れを5番手のイン。遅い流れでも引っ張り切りの手応えで何とか折り合った。4角から直線にかけても抜群の手応え。いつ抜け出してもおかしくなかったが、鞍上の北村宏騎手はギリギリまで追い出しを我慢。残り1ハロン地点で満を持して追い出されると、ビュッと鋭い末脚で加速。そのまま他馬の追随を許さなかった。上がり3ハロンは33秒8。絶好の手応えでも仕掛けを焦らなかった鞍上の判断は素晴らしかった。北村宏騎手は8年目にして初GIタイトル。それも自厩舎の馬での制覇ということで喜びも倍増だろう。ダンス自身も以前の気性難が影を潜め、絶好の気配だった。恵まれた面があったのは確かだが、本格化した人馬の勝利だった。

2着のエアメサイアはメンバー最速の上がり3ハロン33秒4を繰り出すも一歩届かなかった。道中は後方の外目を追走。決して焦ることなく直線までジッと動かず。大外へ持ち出されると、弾けるような伸び脚。グイグイと勝ち馬を猛追するも、わずかに届かなかった。当日は最内有利の馬場。勝ったダンスが1番枠なのに対し、メサイアは大外18番枠。スローの団子競馬のフルゲートでは内目へ入れるのは不可能。かなり不向きな条件だったことを考えれば負けて強の内容。馬の成長に合わせてプラス12㌔。まだまだ成長途上にあり、力を付けている。牡馬相手でも通用しそうだ。

3着のディアデラノビアは道中、がっちり抑えられて中団の外目。緩い流れで脚をタメる。前のラインクラフトを見ながらの競馬。直線で大外へ持ち出されると、ジワジワと長くいい脚を使って追い込んだ。上位2頭には及ばなかったものの、力を出し切った。課題だった折り合いも付いていた。

コスモマーベラスはこれ以上ない競馬。道中、3番枠発走を生かしてスローの流れを2番手追走。うまく流れに乗ると、馬場のしっかりしている最内を粘る。最後は地力の差を見せ付けられたが、全くロスのない競馬で力を出し切った。

5着は上がり馬のアグネスラズベリ。発馬直後に若干行きたがるも、手綱を抑えられて7番手追走。だが、一番馬場の悪い真ん中を通らされて最後は思ったほど弾けなかった。それでも、強豪相手に実績のないマイルで結果を出せたのは自身になったはずだ。

本命視したデアリングハートはスムーズな競馬をしたが6着だった。前日輸送で下見どころから落ち着いた姿。15番枠から好発を決めると、スッと好位へ控える。前走は折り合いを欠いてオーバーペースとなったが、この日は抜群に折り合っていた。終始、スムーズな競馬で残り2ハロン地点まで持ったまま。この時点で、かなりの手応えを感じたが、追い出されるとジリジリとしか伸びなかった。雨の影響でキレが鈍ったか。欲を言えばもっと内目の枠だったら…。落ち着きがあり、折り合いが付いたのは収穫。

前走で復活を遂げたヤマニンシュクルは残念ながら展開が向かなかった。流れが落ち着き、速い脚が求められる展開。スパッと切れるのではなく、長くいい脚を使うタイプでマイルの切れ味勝負では分が悪かった。

チアフルスマイルは中1週でも馬体を維持していた。鞍上もソツなく乗ったが、上滑りする馬場が向かなかったか。パンパンの良馬場で。

1番人気のラインクラフトは残念ながら見せ場すら作れなかった。1週前あたりからカイ食いが落ちて直前の攻めをセーブ。その後は馬場入りすらできなかった。レースでも発馬で後手を踏み、テンに行きたがって折り合いを欠いた。高松宮記念、阪急杯で楽に好位追走したように、スプリンターなのだろう。

ヤマニンアラバスタは課題の発馬を決めたものの、マイル適性の差が出た感。もう少し長い距離でゆったりとした競馬から差すのがベスト。マイルの瞬発力勝負は向かない。

マイネサマンサは爪の不安で帰厩が遅れて急仕上げ。マイナス16㌔。スローの逃げに落としたが、そこまで。

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