TENNIS COACH DIARY

ハンサム木全のたわごとです

質を上げる環境(180)

2005-09-02 23:21:08 | tennis
 今日はサッカーの布監督のトレーニングジャーナルの文章から環境、特に「質を上げる環境」について。複数のコーチの上に立つ中心のコーチがどういった事を考えるべきかについてです。ま、たった1人のテニスコーチしかいない私が書くのも変ですけど!!

キーワード4:質を上げる環境

 先程も言ったように、私が1人で市船の全部員をみることは不可能です。そうなると、各チームを見るコーチの質が問われるようになる。監督と、1年生チームを見るコーチの質があまりにもかけ離れていたら選手も納得できません。
 でもその”質”をどう高めるか。コーチ同士がお互いに研修しなければなりません。互いに別々の講習会などで勉強をするのも1つの方法です。また、チーム内で評価していくことも重要です。トップチームが翌日公式戦で練習が早く終わる日もあります。そういうときは普段はトップを見ている私もBチームや1年生チームのトレーニングを見ることができる。そこで感じたことを、スタッフルームのミーティングでどうしてこういうトレーニングになったのか、疑問があれば投げかける。それに対して実施したコーチは自分なりの意見を返してくる。さらにそこに「俺は見ていてこう感じた」と、またこちらも意見を言う。また別の意見が出てくる。そのなかでもしかしたらコーチからの意見のほうが「なるほど、そう考えるのか」と納得することも多いにあります。自己評価ももちろんですが、他人からの評価を受けようとする環境をつくる必要があると思います。そうしなければコーチングの質は上がらない。
 なかなか難しいのですが、練習中に「今日のトレーニングは大失敗だな」と思うこともあります。でも監督が指示したのがわかっているとコーチも選手も「失敗です」とは言わない。つまんねぇなって顔なのに(笑)。自分だけでなく、外から評価してもらう環境をつくらなければならない。自分より年の若いコーチたちに自分が持っているものを提供しながら、少しでも彼らにレベルアップしてもらって、選手がトップでもBチームでもどこに入っても質が確保されているような状況をつくらなければダメでしょうね。
 トップチームの監督ならそこまでしなくてもいいかもしれない。しかし育成部に関わるコーチは、教えていくことと、チーム全体をマネジメントすることの両方ができないといけないと思います。


 どうですか、この言葉。関東大会にいっても全国大会に行っても、本気で育成を行っているテニスクラブには、目の輝いている若手コーチがいます。こういう人たちと話をすると、とてもエネルギーをもらえます。そして、普段、自分のクラブでは、先輩コーチと熱い議論を戦わせているのではないでしょうか?いつもうらやましく思っていました。(今までいたクラブのコーチ達をけなすつもりは全くありません、彼らの協力のおかげで、ものすごい大きないい仕事ができてきたと感謝しています。ただ、テニスや選手育成についてのスタンスや人生の目標が根本的に全く違う人たちが集まってきていますから、難しい。みんなの価値観と自分のが違うからといって、それを否定することはできませんから。)
 いつか、選手が増えていって、そういう熱いコーチを雇えたらいいのですが!!次の大きな目標ですね。

 明日から3日間RSK全国選抜関東予選に引率してきます。

写真はkids tennis cup chibaから。
コメント (3)
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