プレイヤーズファーストという言葉があります。選手が第一という事なのですが、もう少し詳しくお話します。
まずは、今回も、サッカーの布監督の文章から。
キーワード5:プレーヤーズファースト
勝つことと育てること、この両者が必要だけれど難しいと言われます。でもこれは乖離しているものではなく、全く分かれていることではない。勝つことと育てることがイコールになればそれがベストです。コーチとして根底にある考え方は、両者をいかにイコールにしていくかということであって、基盤になるのは「プレーヤーズファースト」という考え方です。指導者のなかの選手ではなくて、選手が一番なんだということ。選手のために何ができるのか?という視点で考えていれば、勝つことと育てることが少しずつイコールに近づいていくと思いますね。
強化に力が注がれていた学校にいたこともあり、「勝つ」ということが公立高校とはいえある程度のプレッシャーとして存在していました。コーチとしての経験不足もあって、当時は必ずしも「プレーヤーズファースト」ではない時期もあったかなと思います。ただその頃の選手は未熟な私に本当によくついてきてくれた。コーチングの部分ではいいコーチングではなかったところもあったと思います。しかし、身体ごと選手と交わっていました。選手を育てるには、選手を甘やかして迎合することではありません。厳しさを持ちながら、「プレーヤーズファースト」の考え方を実行できれば、一番よいのではないでしょうか。
(トレーニングジャーナル9月号より)
私も、前の前のクラブを辞めさせられたばかりの頃、次のクラブへ移り、「ぜったいあのクラブ以上の強豪クラブにしてやる」という、いわば「うらみ」の気持ちを強く持って、レッスンをしていた時期がありました。そのころは、コーチのうらみの気持ちファーストで、生徒はうらみをはらすための道具でしかなかった。しかし、うらみの気持ちが中心だと、いい指導ができないことにすぐ気付きました。レッスンがとてもとげとげしくなるのです。それに子供たちが楽しそうじゃない。
選手はコーチの目標を達成するための道具じゃないんだ、と気付くことができて、本当によかったと思っています。
その時期の私と同じで、自分の子供を親の夢を果たす道具としている親の方とも何度か出会ってきました。親が一生懸命なことは、とてもすばらしいことですが、大切なのは、子供本人の「強くなりたい」という気持ち>親、コーチの「強くならせたい」という気持ち…ということです。そうでないと、いつか破綻を来します。
写真はkids tennis cup chibaより。
まずは、今回も、サッカーの布監督の文章から。
キーワード5:プレーヤーズファースト
勝つことと育てること、この両者が必要だけれど難しいと言われます。でもこれは乖離しているものではなく、全く分かれていることではない。勝つことと育てることがイコールになればそれがベストです。コーチとして根底にある考え方は、両者をいかにイコールにしていくかということであって、基盤になるのは「プレーヤーズファースト」という考え方です。指導者のなかの選手ではなくて、選手が一番なんだということ。選手のために何ができるのか?という視点で考えていれば、勝つことと育てることが少しずつイコールに近づいていくと思いますね。
強化に力が注がれていた学校にいたこともあり、「勝つ」ということが公立高校とはいえある程度のプレッシャーとして存在していました。コーチとしての経験不足もあって、当時は必ずしも「プレーヤーズファースト」ではない時期もあったかなと思います。ただその頃の選手は未熟な私に本当によくついてきてくれた。コーチングの部分ではいいコーチングではなかったところもあったと思います。しかし、身体ごと選手と交わっていました。選手を育てるには、選手を甘やかして迎合することではありません。厳しさを持ちながら、「プレーヤーズファースト」の考え方を実行できれば、一番よいのではないでしょうか。
(トレーニングジャーナル9月号より)
私も、前の前のクラブを辞めさせられたばかりの頃、次のクラブへ移り、「ぜったいあのクラブ以上の強豪クラブにしてやる」という、いわば「うらみ」の気持ちを強く持って、レッスンをしていた時期がありました。そのころは、コーチのうらみの気持ちファーストで、生徒はうらみをはらすための道具でしかなかった。しかし、うらみの気持ちが中心だと、いい指導ができないことにすぐ気付きました。レッスンがとてもとげとげしくなるのです。それに子供たちが楽しそうじゃない。
選手はコーチの目標を達成するための道具じゃないんだ、と気付くことができて、本当によかったと思っています。
その時期の私と同じで、自分の子供を親の夢を果たす道具としている親の方とも何度か出会ってきました。親が一生懸命なことは、とてもすばらしいことですが、大切なのは、子供本人の「強くなりたい」という気持ち>親、コーチの「強くならせたい」という気持ち…ということです。そうでないと、いつか破綻を来します。
写真はkids tennis cup chibaより。