TENNIS COACH DIARY

ハンサム木全のたわごとです

通訳(555)

2006-07-14 01:22:50 | tennis
 話は少しもどり、オーストラリアンオープンが開くトレーニングキャンプのお話。

 私やATF14/U JAPANを苦労して作り上げた井上コーチ、山梨のIコーチは全く同じ考えを持っていたのですが、オーストラリアのコーチの英語でのレッスンを全部おとなが日本語訳してあげたら、もったいない、せっかくの子供達のチャンスを奪ってしまうのではないか、という考えです。

 私が子供たちを海外のキャンプなどに1週間くらいあずける時は、初日つきっきりで通訳、2日目以降少しづつ通訳をじょじょに減らしていき、最終日は私はおでかけあるいは終日昼寝です。キャンプを通して、「慣れれば、自分の耳でも英語がなんとなく理解できるものなんだな」という自信を持ってほしいからです。

 しかし、今回の合宿、日本テニス協会の通訳をしてくださったコーチたちは、すべての言葉を通訳していました。そりゃそうです、オーストラリアのコーチたちの言葉を一言ももらさずに子供たちに伝えなければいけないという使命を持っていましたし、それはもちろん当然のことです。みなさん、最高の情熱をもって通訳にあたってくださいました。ほんとうに頭がさがるくらいの情熱とがんばりです。

 でも、欲張りの私にはやっぱり「残念」の気持ちがありました。

 そこで、私の受け持ったクラスでは、各練習の最後に ”自分たちで聞いて理解できるかどうかためしてみる” 時間を作ってみたのでした。不思議なことに「今からオーストラリアのコーチにしゃべってもらうことは通訳しないから、自分で聞いてどれくらいわかるかためしてみよう」「雰囲気でなんて言っていたかわかったひと、手をあげて発表してみて」と前置きしてからの話を聞く子供達の目つきが全然違いました。通訳に頼り切って聞いていた時の目とはまったく違います。

 ま、そんなこともあり、いろんなコーチがいろいろ試行錯誤して子供達のことを考えぬいた合宿だったわけです。

 今日の写真は最近毎日会う、うちのクラブの住人です。このところ四街道市の自然の豊かさにびっくりさせられます。先週はアサギマダラにも出会いましたし、生まれてはじめてシュレーゲルアオガエルにも出くわしました、感激。
コメント (2)
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