TENNIS COACH DIARY

ハンサム木全のたわごとです

プレイヤーズファースト2(185)

2005-09-08 23:06:42 | tennis
 プレイヤーズファーストという言葉にこういう意味があるのか、または、こういう使い方をしていいのかわかりませんが、私はこう考えます。

 選手のことを第一に考える…。

 細かく具体例を言及しはじめると、ものすごーい長い文章になってしまいそうなので、省略します。

 なかなか利益重視の普通の企業がこれをやることは難しい。そして選手育成を本気で行っているクラブでは、こういうことをあたりまえのように普通に行っている、頭が下がります。

 しかし1つだけ。指導をするのに、その選手の試合を見た事がないのでは、それは不可能です。ホームコートで練習でできていることが、実際、試合会場に行き、ライバルと当たったときに、どうしてできなくなるのか、見取ってあげて、はじめて、クラブに帰っての次の練習でなにをやるか決まります。試合を見ないで、レッスンをしているコーチは、おおざっぱに一般的な指導(だれにでもあてはまる)をせざるをえません。

今日の写真は、激闘のあとの記念写真です、今日、メールでいただきました。
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必読です(184)

2005-09-07 00:23:50 | tennis
 選手のみなさん、親のみなさん、コーチのみなさん…

今日の大島コーチの文章、ぜひ読んでください。みごとにスポーツの本質をあらわしています!

必読です。


写真はKIDS TENNIS CUP CHIBAの日に撮ったアキアカネ、この姿を見るともう秋です。
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命をかける(183)

2005-09-07 00:06:43 | tennis
 RSK関東予選でものすごい事がありました。とても強く印象に残りました。

 以前、遠征にいっしょに行ったこともある仲のいい子が1回戦を闘っていました。この子、以前から、悪い言い方をすれば、勝ちに執着しない、やさしい子でした。もっと勝つための事をすべてやって、気魄を持って闘えばいい選手なのに…なんていう感じの子です。関東大会には必ず出てきますが、ぜったい2回戦までに負けて、全国大会に出場したことはありません。(←すみません本人読んでたら)

 この1回戦は1つ年下の子と、かなり競っていました。フルセットまでもつれていました。試合を見ている途中で、テニスコーチでもあるお父さんが言いました。「こいつ、この大会、全国いけなかったらテニス辞めるって、自分で宣言してるんです!」

 ええー!そのわりには、いつものような表情。なんとか、この試合は勝ったものの、「テニス生命かけてるんでしょ!ぜんぜんそうは見えない」という印象で、試合後、本人にもそう告げました。

 しかし、2回戦は強敵、今年の12歳以下の全国トップクラスの選手です。しかし、この試合は前の試合と違いました。「命をかけて」闘いました。ものすごい闘志、雄叫び、集中力、気魄、勝負への執着。彼がこんな闘いをするところを始めて見ました!!(お父さんも同じ事を言っていました)

 これは3回戦もしかするぞと思いました。いつも県大会決勝で負けている相手ですが、今回はひょっとするぞ!と信じていたのですが、惜しくも接戦の末破れてコンソレーション(敗者復活戦)にまわりました。コンソレの初戦は1stセット楽勝して6-1、2ndセット3-0から、お父さんコーチが予想したとおりの、絵にかいたような油断による逆転、3rdセットはなんとか取って、辛い勝利、ちょっとピリッとしませんでした。

 ここで、明日の5~8位決定戦を残して、私は教え子が敗退してしまったので帰ることになりました。5~8位を決める残りの3人はどの子も、つわものです。今日の最後のような試合をしたら、ぜったい勝ちはありません。ちなみに、全国への切符は7人です。なんというドラマでしょう!彼の明日の全国初出場を祈りながら家路につきました…そして寝込みました。

 結果から!彼は最終日の初戦を勝ち、みごと全国を決めました!「やったーきびだんご食べれるー!」ってとこでしょうか。(RSK全国選抜は岡山で行われます)最後は負けたものの、6位で終わりました。

 こんなことをきっかけに、選手が急に信じられないくらい上達することがあります→これを、我々は「化ける」と呼んでいるのですが、化けるといいですねえー、Tくん!!

 そういえば、長塚京子が同じく命をかけた(本当の命ではないですよ)試合もなんと相手が信じられないDEFをし初のチャレンジャーベスト4、それ以来、急に順風万帆となり、世界にはばたいたのでした。

写真はKIDS TENNIS CUP CHIBAより、ボール3個を使う試合では、トリプルフォルトルールにはなりませんからねー。Fちゃん!
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プレイヤーズファースト(182)

2005-09-05 21:13:04 | tennis
 プレイヤーズファーストという言葉があります。選手が第一という事なのですが、もう少し詳しくお話します。

 まずは、今回も、サッカーの布監督の文章から。

キーワード5:プレーヤーズファースト

 勝つことと育てること、この両者が必要だけれど難しいと言われます。でもこれは乖離しているものではなく、全く分かれていることではない。勝つことと育てることがイコールになればそれがベストです。コーチとして根底にある考え方は、両者をいかにイコールにしていくかということであって、基盤になるのは「プレーヤーズファースト」という考え方です。指導者のなかの選手ではなくて、選手が一番なんだということ。選手のために何ができるのか?という視点で考えていれば、勝つことと育てることが少しずつイコールに近づいていくと思いますね。
 強化に力が注がれていた学校にいたこともあり、「勝つ」ということが公立高校とはいえある程度のプレッシャーとして存在していました。コーチとしての経験不足もあって、当時は必ずしも「プレーヤーズファースト」ではない時期もあったかなと思います。ただその頃の選手は未熟な私に本当によくついてきてくれた。コーチングの部分ではいいコーチングではなかったところもあったと思います。しかし、身体ごと選手と交わっていました。選手を育てるには、選手を甘やかして迎合することではありません。厳しさを持ちながら、「プレーヤーズファースト」の考え方を実行できれば、一番よいのではないでしょうか。
(トレーニングジャーナル9月号より)



 私も、前の前のクラブを辞めさせられたばかりの頃、次のクラブへ移り、「ぜったいあのクラブ以上の強豪クラブにしてやる」という、いわば「うらみ」の気持ちを強く持って、レッスンをしていた時期がありました。そのころは、コーチのうらみの気持ちファーストで、生徒はうらみをはらすための道具でしかなかった。しかし、うらみの気持ちが中心だと、いい指導ができないことにすぐ気付きました。レッスンがとてもとげとげしくなるのです。それに子供たちが楽しそうじゃない。
 選手はコーチの目標を達成するための道具じゃないんだ、と気付くことができて、本当によかったと思っています。
 その時期の私と同じで、自分の子供を親の夢を果たす道具としている親の方とも何度か出会ってきました。親が一生懸命なことは、とてもすばらしいことですが、大切なのは、子供本人の「強くなりたい」という気持ち>親、コーチの「強くならせたい」という気持ち…ということです。そうでないと、いつか破綻を来します。

写真はkids tennis cup chibaより。
 
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風邪でダウン!(181)

2005-09-04 21:39:29 | tennis
 残念ながら、RSK杯全国選抜関東予選の試合が終了してしまいました。がんばりましたが3日目まで残れませんでした。今回もいろんなことがありました。後日、書こうと思います。

 そして、ひどく体調をこわしてしまいました。(夏風邪)今夜と、あした一日寝込んで直します!!

 体が2つか3つあれば、見に行きたかったのですが、千葉市小学生大会でもみんながんばったようです。写真がきましたのでのっけます。それでは、短いですが今日はこれで。
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質を上げる環境(180)

2005-09-02 23:21:08 | tennis
 今日はサッカーの布監督のトレーニングジャーナルの文章から環境、特に「質を上げる環境」について。複数のコーチの上に立つ中心のコーチがどういった事を考えるべきかについてです。ま、たった1人のテニスコーチしかいない私が書くのも変ですけど!!

キーワード4:質を上げる環境

 先程も言ったように、私が1人で市船の全部員をみることは不可能です。そうなると、各チームを見るコーチの質が問われるようになる。監督と、1年生チームを見るコーチの質があまりにもかけ離れていたら選手も納得できません。
 でもその”質”をどう高めるか。コーチ同士がお互いに研修しなければなりません。互いに別々の講習会などで勉強をするのも1つの方法です。また、チーム内で評価していくことも重要です。トップチームが翌日公式戦で練習が早く終わる日もあります。そういうときは普段はトップを見ている私もBチームや1年生チームのトレーニングを見ることができる。そこで感じたことを、スタッフルームのミーティングでどうしてこういうトレーニングになったのか、疑問があれば投げかける。それに対して実施したコーチは自分なりの意見を返してくる。さらにそこに「俺は見ていてこう感じた」と、またこちらも意見を言う。また別の意見が出てくる。そのなかでもしかしたらコーチからの意見のほうが「なるほど、そう考えるのか」と納得することも多いにあります。自己評価ももちろんですが、他人からの評価を受けようとする環境をつくる必要があると思います。そうしなければコーチングの質は上がらない。
 なかなか難しいのですが、練習中に「今日のトレーニングは大失敗だな」と思うこともあります。でも監督が指示したのがわかっているとコーチも選手も「失敗です」とは言わない。つまんねぇなって顔なのに(笑)。自分だけでなく、外から評価してもらう環境をつくらなければならない。自分より年の若いコーチたちに自分が持っているものを提供しながら、少しでも彼らにレベルアップしてもらって、選手がトップでもBチームでもどこに入っても質が確保されているような状況をつくらなければダメでしょうね。
 トップチームの監督ならそこまでしなくてもいいかもしれない。しかし育成部に関わるコーチは、教えていくことと、チーム全体をマネジメントすることの両方ができないといけないと思います。


 どうですか、この言葉。関東大会にいっても全国大会に行っても、本気で育成を行っているテニスクラブには、目の輝いている若手コーチがいます。こういう人たちと話をすると、とてもエネルギーをもらえます。そして、普段、自分のクラブでは、先輩コーチと熱い議論を戦わせているのではないでしょうか?いつもうらやましく思っていました。(今までいたクラブのコーチ達をけなすつもりは全くありません、彼らの協力のおかげで、ものすごい大きないい仕事ができてきたと感謝しています。ただ、テニスや選手育成についてのスタンスや人生の目標が根本的に全く違う人たちが集まってきていますから、難しい。みんなの価値観と自分のが違うからといって、それを否定することはできませんから。)
 いつか、選手が増えていって、そういう熱いコーチを雇えたらいいのですが!!次の大きな目標ですね。

 明日から3日間RSK全国選抜関東予選に引率してきます。

写真はkids tennis cup chibaから。
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スタート初日(179)

2005-09-01 23:01:37 | tennis
 今日は新しいクラブスタート初日でした。午前中、残していた前のクラブの荷物を取りにいき、昼から新クラブへ。そしてオーナーと正式に契約書をかわし、それからおおそうじ。お手伝いに来てくれたみなさん、本当にありがとうございました。見違えるように綺麗になりました(その分私の白いテニスウェアーは真っ黒に)。そのあと少しレッスン、けっこうくたくたになりました。でも心地よい疲れ!!不安がないといったら嘘になりますが、多くのみなさんの協力のおかげで、そしてはげましのおかげで、がんばっていけそうです。

 私のクラブに別に入会しない方でも、お近くに来たら寄ってテニスしていって下さいね!!待ってますよ。

 ところで、きのう、書き忘れたのですが、森に棲むふくろうの親子3羽がきのうは私の見送りに(かってな解釈ですが!)やってきてくれました!感激!!

 写真はkids tennis cup千葉予選で最終日、平均4時間5分の、しかも大逆転2試合をしたYちゃんです。すごい試合で感動しました。
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ラストレッスン終了(178)

2005-09-01 01:28:45 | tennis
 毎日、懐かしい人があいさつしに来てくれたり、励ましのメールを送ってくれたり、本当にありがとうございました。本日、最終レッスンが終わりました。中には、サインをもらうためにボールとマジックを持って現れた子も!?

 皆さん、私がいなくなっても「鷹之台カップ」や「KIDS TENNIS CUP鷹之台予選」は継続して行われますので今後ともよろしくお願いします。

 明日は新しいホームコートのおそうじから開始です。がんばるぞ!

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