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◎「読書について」ショウペンハウエル 3

2014-07-19 19:17:33 | 歴史 本
「読書について」ショウペンハウエル 3

「読書について」(ショウペンハウエル著 岩波文庫)より少し抜粋 その3

・著者には3つのタイプがある

 第1のタイプに入る者は考えずに書く

 つまり記憶や思い出を種にして、あるいは直接他人の著書を利用してまで、ものを書く

 第2のタイプの者は書きながら考える。書くために考える

 第3のタイプの者は執筆にとりかかる前に思索を終えている

 彼らが書くのはただすでに考え抜いたからにすぎない
 その数は非常に少ない

執筆すべきテーマの素材を自分の頭脳から取り出す者だけが、読むに値する著作家である

・学問が常に進歩すると信じたり、新しい書物には古い書物が利用されていると思い込んだりするのは、非常に危険である

・できるだけ重大な問題についての創始者、設定者、創案者のものを、あるいは少なくとも定評ある専門の大家のものを読むべきであり、またむしろ古書を求むべきで、古書の内容を手あたりしだい、抜き書きして作製した概説書はひかえるべきである