ある女の、コール&レスポンス?

日々、心の琴線にふれること、そして、それについて書きつける。音楽のように言えたらええのだけど…

風邪ひき大晦日に。

2015-12-31 | よもやま話

 軽めの風邪を引てい仕事から戻って夕方から寝ついていた。

お夕飯できたと、呼ばれてからいただき、テレビをぼうっとザッピングする 

ラグビーW杯 日本 対 南アフリカ の再放送を見かける。最初見たときは、スクラムがほとんどお相撲の団体戦(?)のように見えて、…しかし、これはどうなったら勝ちで、反則なのかしらね。と思いながらも、個々のボールの取り合いも格闘技の試合を見るようで、面白いものだとは思ったのだけど、再放送で2度見すると、前はボールがあっちこっちに行ってごちゃごちゃしているとしか見えなかったところが、意図を持って動いているのがわかってきて、もうちょっと見ていたいな。と思う。

…まあ、しんどいけど、ここ1か月、忙しさにかまけて、ろくに更新できていなくて気になっていたので、この1年を振り返ったブログを書きながら最後まで見ちゃおうと決める。

…と、書くだけ書いておいて、よそ事なんかできず見入ってしまう。いやあ、力戦だった。おかげで少し元気が出る。母がボールの奪い合いが起こるたびに、楽しそうに笑っているので、格闘技とかコワイといやがる人なのに、山車同士のぶつかり合いを喜ぶ祭りがある荒っぽい土地育ちのせいかしらねえとそれも面白かった。

今年はじめの「プロフェショナル」かなにかで、とんでもない量と質の練習をしている様子をみながら、…それでも、体格やなんかで日本は不利なんじゃないかしらねえ。…と斜に構えてしまっていた先入観を文字通りぶっとばしたラグビー日本代表こそ今年の特筆するべきことだ。と思う。

七味五悦三会…なにかのエッセイで読んだ、江戸時代の人は年の暮れに 今年の七つのおいしいもの(七味)、五つのうれしかったこと(五悦)、会って良かった三人(三会)を思い出しながら、いい年だったねえと話しながら年を越したらしい。この話を読んだ後、何年か暮れになるたびこれを考えるけれど、忘れていることが多くてねえ…今年もだいぶ忘れてしまっている。

おいしいものは特に…たくさんいただいたはずなのに、さっき頂いた1ステーキと、2今治のさいさいきてやのケーキ、3白バラ牛乳サブレ、4うつぼのお刺身、5セブンイレブンのレバニラ、6夜店で食べた牛串カツ、7カツオのはらんぼの焼き魚…あれ、もう七つできた。来年こそまめに記録して厳選七味をかいてみよう。

順番逆だけど、今年は三会ではきかないくらいいい人に出会えた。絵を描きに行って出会った人たち…蕎麦の会で出会った人たち…新しく職場で会った人たち…強いて言うなら、1野鳥の会の人のおかげで里山登山はじめようかなと考えだした。鳥を楽しく見つめることが多くなった。2裸婦モデルの人。私はできないけれど、なんていえばいいのかいまだにわからないけど、おかげでいろいろ見方が変わった。3新しく職場に入ってきた建築家になりたくて浪人をしている子。建物が好きで好きでたまらない様子が話を聞いていても楽しかった。特にあかがねミュージアムについて、工法について教えてくれたのが興味深く、うまいこといくといいねと思う。

※番外編。お目にかかったことはないけれどブログを始めてから、コメントくださった方、読者になってくれた人たち、ブログにお邪魔させてもらった人たちも、それがきっかけで思ったことや考えたことも多く、なんだか会ったような気にさえなってきます。ありがとうございます。

ほいで、五悦…五つうれしいこと。1、今日風邪をひいたけど、母がいてくれてご飯ごしらえ、年越しの支度をしてくれたおかげで思いがけずのんびり過ごすことができていること。2、おいしいものをたくさんいただけた。3、面白い人、すごい人に会うことができた。4、面白い本や映画やTV、音楽、ネット、作品などに触れることができた。5、今までわからなかったことがわかり、できなかったことができるようになってきた。お別れも多い年だったけれど、その後もっと親しくなるような気がすることがあることにも感動した。

…ああ、なんだかんだ言っても今年もいい年だったんだわ。

今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いします。良いお年を~。

 

 

 


おばあちゃんくのふとん部屋 ~水木しげる先生とガロを偲ぶ~

2015-12-03 | よもやま話

先月30日の夕方、高松の果物屋さんのTVで水木しげる先生の訃報に接する。

駅へ向かいながら、もしも水木先生がいなかったら、「ポケットモンスター」や、「妖怪ウオッチ」はなかったかもしれないと思う。子供たちが普通に妖怪と遊べる(?)ようにしてくれたのは…だいぶ現代的にはなっているけれど、ひとつの文化の流れを作られたんだなあ。と感慨にふける。

「ゲゲゲの鬼太郎」…「墓場の鬼太郎」どこかで読めないだろうかね。最近こういった雰囲気の漫画をめっきり見かけなくなったねえ。と思いめぐらせる。

ええと、十年くらい前までどんどん売れる内容ではないけれど、読みがいがある漫画が多い雑誌があったよね…「ガロ」そう、ガロよ!雑誌全体に流れる…ダークな雰囲気というとクールになりすぎて違う…暗がりでなんかいるような気がする。こわいけれども、親しくも思う…あのなんといえばいいのかわからない雰囲気がたまらなく懐かしくなって、今まで忘れていたくせに、もう、前のようにおいそれとは読めなくなっていることに切なくなってくる。

いまはしもたやにしている祖母の家の布団部屋や、小学校時分制服を買いに行ったお店の、木が褐色に古くなっているのと混じった灯かりをつけていてもうっすらとまわりに暗がりの圧…気配があるような…手放しで大好き!と言うとおかしな気がするけれど、なくなってしまった時はなぜだかさびしかった…あれに、似ているかな…こんなことも思い出した。

そんなこんなを思いながら歩いていると道に迷ってしまって、犬を散歩しているおじさんに道をたずねて、駅まで連れて行ってもらうことになる。

兵庫町や丸亀町はきれいにしすぎて、お年寄りがほとんど寄り付かなくなった。というお話を聞く。

キラッキラのクリスマス装飾や都会みたいに洗練された雰囲気は通っていて楽しかったけれど、たしかに住みたいとは思わないとうなずく。年月を経ても妖怪は棲みつきそうにはないな…とさっきまでの考えに引っ張られて思う。

今にして思えば水木しげる先生と「ガロ」によって、堂々と…どや顔で良い。とか、大好きなどと言えるもの以外にもなにかはある。ということを身につけたのだと思う。 

これを、どう活かせばいいのかはわからないけれど、私にはよいものをもたらしてくれてありがたいなと思いながら帰路につく。