ちょっと前、体調を崩しているときに、気分をまぎらわせようといつか読もうと置いておいた「紫式部ひとり語り」に目を通す。
買ってすぐ見たときは、私には合わないねえと思っていたのに、意外と楽しく読んでいて驚く。
そうこうしているうちに枕草子についてのこきおろしのくだりにかかる。
ほんとうはお家が没落なさって、お産の途中に亡くなったので成仏もかなわないお気の毒な先の中宮様…のはずなんだけど、清少納言ときたらおかし、楽しと華やかに浮ついたことばっかり書いて、世を欺いて、そんなことでこの先どうなの?といったようなことを読んで
…私もキラキラ宮中生活のお話だと思っていたわ、ああ、そんなだったん。でも、清少納言はすてきな中宮様を残したかったのなら、それでいいんじゃない?
この素敵な中宮様の幻と競う方は難儀でしょうけどねえ。
…中宮様一途の女房心(?)という点では、この二人通じ合えそうな気もする。
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