「高い安い」より「良いか悪いか」 グロースの翼（BS-テレ東）

山梨県北杜市にあるスーパー「ひまわり市場」に、近県だけではなく遠方からも客が押し寄せている。一つ

５００円近いメンチカツが大人気で抽選によって購入できるが、番組中で当選して嬉しそうに購入する女性

は宮崎県から来たという。社長自らマイクパフォーマンスで紹介するのは、何処にも売っていない自社開発

のウィンナー、決して安くない、それでも客は「どこに置いてあるの？」と聞き、次々に売れていく。


現在57歳の社長は倒産寸前だった店を任された。その時に負った負債が4.1億円。当初はやはり安売りに活路

を見出そうとしたが、うまくいかず。他店との差別化を図るために「良いもの」を適正価格で売る商法に転

換した。


デフレが言い続けられてきた日本は今、現在確かに海外と比較すると物価は安い。店側は客に敬遠されること

を恐れ、安価な商売に走る。しかし大規模店での安売り商法は限界に近い。小規模店舗ならば良いものを揃え

適正価格で売ることが当たり前になるかもしれない。そう思わされる番組だった。