５月なのに暑すぎる

５月に３０度超の気温は記憶にない。しかも北海道では昨日３９．５度という記録まで出てい

る。異常気象としか言いようがない現象ですね。体がついていかない。昨日と一昨日の午後は

暑くてクーラーを使ってしまったけれど、５月に使うことになるとは日本も亜熱帯化している

ということか。


長期予報では今年の夏は冷夏になるかもって言っているし、体調を崩す方も多くなるでしょう。

そういえば連休明けに体調崩して病院に行った人も多いと聞く（私もその一人）。みなさんご

自愛ください。

ピンクの豹 （１９６３年米映画）

何といってもオープニングのアニメは秀逸だ。洒落ているしピンクパンサーも本当にカワイイ！

このタイトルバックが、この後の映画に多大な影響を与えているのは、後になって色々な映画を

観てよ～く分かった。それにしてもパソコンもない時代に、これほどのクォリティのものを作っ

ていたのだからアメリカ映画スゴイ！


子供のころに観たピンクパンサーシリーズが大好きで、クルーゾー警部ことピーター・セラーズ

の印象が強すぎのか、この作品の主役は怪盗ファントム（デヴィッド・ニーブン）だったんです

ね。この後好評だったクルーゾー警部を中心に映画が撮られたことを今になって分かりました。


だからこの映画では、もっともっと面白いドタバタクルーゾー警部を見る機会が少ない。記憶で

は本当に可笑しくて、腹を抱えて笑った事があって、多分次の作品でしょう。観てみたい。

I Stand Alone - Robert Glasper Experiment featuring Common & Patrick Stump

今朝の神奈川は強い日差しで梅雨入り前なのに、すでに初夏のよう。気温もグングン上昇しそうで

昨日に続き真夏日の可能性が。いきなりの暑さですから熱中症に気を付けて下さい。

I Stand Alone - Robert Glasper Experiment featuring Common & Patrick Stump


この曲で天才ロバート・グラスパーを知りました。なにせロバート・グラスパー以前、ロバート・

グラスパー以降という言葉もあるぐらいですから、今を感じるジャズの体現者ですね。古臭いジャ

ズのイメージを一気に払拭させました。


中古CD販売中

黄犬（キーン）ダイアリー ドナルド・キーン、キーン誠巳

読んでいてホッとする、心が穏やかになる本です。第一部がドナルド・キーン氏の「日本に暮

らして」で第二部は養子のキーン誠巳氏による「父と暮らして」の二部構成になっています。

特筆すべきはキーン氏のエッセイで日常や過去の戦争体験、日本文学に関して等、氏独特の穏

やかな語り口で、日本に対する愛、そして現代日本の政治に対する痛烈な批判、ユーモアをま

じえながら語っているのが印象的です。


文豪大谷崎や三島由紀夫、安部公房との交際や、太平洋戦争時の日本人の日記への思いを語っ

て実に興味深い内容で、同氏が日本文学を海外に広く紹介した功績が偲ばれます。近年海外か

らの観光客が急増していますが、日本の文化、文学をもっともっと紹介していくべきと思って

いますので、キーン氏の本は日本でもっと読まれた方がいい気がします。



キーン誠巳氏によるドナルド・キーン氏の生活の様子は楽しく、沢山の側面が伺えて、さらに

キーン氏を知ることが出来てうれしくなりました。残念ながら今年キーン氏は亡くなりました

が、著作が多く出版されていますので、是非読むことをお勧めします。より深く日本を知るこ

とが出来るでしょう。


黄犬（キーン）ダイアリー　　　　ドナルド・キーン、キーン誠巳　　　　平凡社

タワーリングインフェルノ（１９７４年米映画）

もう何度も観ていますが、ブックオフでDVDを見つけ、あまりの安価なために購入。久しぶりに

観ました。１９７４年と相当古い作品ですが、豪華な競演陣と迫力ある映像は当時の映画作りの

真骨頂で１６５分という長編ながら全く飽きずに画面に引き込まれました。スティーブ・マック

ィーンとポール・ニューマンの競演にウィリアム・ホールデン、フェイ・ダナウェイ、フレッド

・アステア、ロバート・ヴォーンと素晴らしいキャストで、未曽有の火災に巻き込まれながら、

各人の人生模様が描かれ見事。


パニック映画の最高傑作と裏面に書いてありますが、超高層ビルでの火災という人類未経験の惨

事がボヤから始まり巨大な煙突のように燃え上がっていく様子がリアルでドア一枚隔てた、すぐ

隣の部屋の火が強力な炎となり襲い掛かる様は恐怖を覚えました。


パソコンやCGが使えなかった時代の映画はとてもリアルに映り、俳優の力感ある芝居も今より凄

さを感じるのは何故でしょう。派手な火災のシーンと迫りくる恐怖と絶望を実感する静かなシー

ンが見事なコントラストで何度見ても感動出来ます。