高齢者のひとりごと

 日常の出来事に自分の思いをつづっていくつもり

私の戦争追悼記(4)

2012-08-09 15:43:06 | Weblog

 8月9日  今日も暑いけど、湿気が低く比較的過ごしやすい陽気だね。

 Amに家の木に蝉がしばらく鳴いていた。 この夏初めて家で聞いたよ。

 ところで、昨日の続きだけど、当時は3~5軒まとまって点在する農村で軍事施設は何もない

所なのに焼夷弾が落とされたことに近所の人々は恐怖の衝撃を受けたね。

 特に家では曾祖父が大正時代に米の相場で大儲けをしたとのことで、家が大きく、

蔵もあって目立って空爆の対象になるのではないか、と思ったようだ。

 それで、近所の人に呼びかけて防空壕を掘ることになったようだ。

 でも、いるのは老人と女、子供だけだかたいしたものは掘れなかったね。

 それから数日した雨の夜に空襲警報が鳴って、防空壕に家族3人で行ったけど満員では入れなかった。

 合羽は無いし、防空頭巾や下着も濡れて気持ち悪く、弟は泣き出すし、本当に悲惨だったよ。

  「 防空壕  入れず呆然  初夏の雨 」  結局は、爆撃を受けても仕方が無いと、家に帰ったよ。

 それで、家でも露天掘りの防空壕を掘ることになったけど、これがまた大変だったよ。