高齢者のひとりごと

 日常の出来事に自分の思いをつづっていくつもり

私の戦争追悼記(14)

2012-08-19 15:41:50 | Weblog

 8月19日  今日も暑いけど、風が少し涼しいのが良かったね。

 また終戦直後のことだけど、流言蜚語もあったよ。 特に悪質なのが占領軍の米兵に男は

殺され、女は誘拐されて奴隷にされるという噂だった。 日本の警察は米兵には何の手出しはできない

から呼んでも来ないとのことだ。 この噂を信じたかって? 勿論信じたよ。 何故だって?

 戦前の学校では米英鬼畜といって鬼や家畜と同じで何をするか分からない危険な人種だから

成敗しないとだめだと教育され、校庭は兵隊や村民が竹やりで米兵を想定した人形を付く訓練などをを

して使っていた。 体育は校庭の隅で、それも体育用具がなかったから徒手体操しかできなかったね。

 その中心なのが足踏み体操だった。 先生(女性が多かった)がこの地球の裏に憎いアメリカが

あるから足で踏みつけましょうなどといわれ、その気でいたからね。 1ヶ月ぐらいして村にも

米兵がジープで来たことを聞いたけど事件がおきた話はなかったね。

 「 残忍な 噂が化け出る 夏の夜 」 そのうちに町に遊びに行った友達から米兵にチョコレートを

もらった話などを聞かされたりしていつの間にか忘れられたよ。