高齢者のひとりごと

 日常の出来事に自分の思いをつづっていくつもり

私の戦争追悼記(10)

2012-08-15 15:37:06 | Weblog

 8月15日  今日は晴れより曇っていたほうが長かったけど、風が涼しいので外の日陰が気持ちよかったね。

 ところで、今日は67回目の終戦記念日だね。 当日の正午に重大な放送があるからラジオを聞くように、との

村から指令が出ていたようだけど、子供には知らされていなかったよ。 夏休み中だし、快晴で暑かったから

午前中、私は友達と川に泳ぎに行って、家に帰ってきたときは正午を少し過ぎていて、近所の男の大人が

5~6人、家の前にいて、みんな頭を下げ、2~3人は小さな声で泣いていたよ。 父親もいたので聞いたら

「戦争に負けたよ」と、言って横を向いてしまった。 当時はラジオは貴重品で家にはあったけどある家は

少なかったよ。 真空管が牛乳の1合びんの大きさで切れやすいし、高かったからね。 それと、蝉の声が

うるさいほどしていたよ。  蝉も戦死者を悼んでいたのかなあ。 「 終戦日  大人の嗚咽  蝉時雨 」 

当時の私には戦争が終わったことは理解したけど、今後どうなるか分からないからすごっく不安だったね。

 今考えると、15年程度早く生まれていれば兵隊に行っていたから戦後は生きていなかったと思うと、

戦死者のご冥福を祈らずにはいられないよ。 合掌