お疲れさまです。
普段口癖のように使う挨拶の言葉です。
時間を問わず、誰にでも使えて便利な挨拶だと思っていたんですけど、違うんですね~
今日(5/2)の日経夕刊の「にほんごチェック」で、金田一秀穂先生がこう書かれていました。
お疲れさまというのは、いたわりの挨拶である。いたわることが出来るのは、力のある人だから目上に限られる。目上から目下の人にお疲れさまと言うのは正しい。目下の人は目上をいたわることが憚れるので、お疲れさまとは言ってはいけない、というのが規則である。
確かに言われてみれば、その通りですね。今日まで気がつきませんでした。
前の前の会社の新入社員の頃に、「ご苦労さまです」というのは目上から目下への言葉だと戒められて、「お疲れさまです」を使いなさいと言われたんですけど・・・
よく考えると、どちらも同じ意味ですから、そういうことなんですね。
また、こう書かれています。
「おはよう」とか、「こんにちは」というのは、一日に一回しか、同じ相手にいえないというルールがある。
ということで、一日に何度も会う人に使える挨拶は日本語にはないそうです。
金田一先生はテレビ局で「お疲れさま」と部外者にも使っていることに違和感を感じたのだそうです。(テレビ局は朝も夜もいつでも「おはよう」のイメージでしたね。くだらないところでも、意外でした・・・)
日本語は便利なようで、実は細かな気遣いが必要なんですね。
勉強になります。
みなさん、ハローです。ホディです。
朝は激しい雷雨。午後は春雨でした。
昨日とは一転しての冷たい雨でしたね。天気予報、大当たりです。
さて、日経新聞&言葉の話つながりで、今日の朝刊・スポーツ欄のコラム「スポートピア」の井村雅代さんの話をしますね。井村さんはご存知のようにシンクロナイズドスイミングの有名なコーチです。
勝負の場で「かわいい」は負けです。
井村さんは2004年のアテネオリンピックで銀メダルを取った立花美哉選手や武田美保選手などを育てられた日本代表のヘッドコーチでしたが、今はジュニアの指導をされているのだとか。久しぶりに付きっきりで指導されているのは、まだ高校生になったばかりの15歳の乾友紀子選手。
その指導の際に、「プールでは20歳、大学生くらいに大人びて見えるように注意している」のだそうです。
日本ではとかく「かわいい」がもてはやされるが、それは小学生までというのが世界基準。中学生以上は、大人の女性の雰囲気を出せなければ試合では勝てない。
世界基準(グローバルスタンダード)は、会社の形とか、英語の語学力とか、そういうことだけじゃないですね。
子どもが大人になりきれない社会は、かなり不安です。
いつまでも「かわいい」じゃなくて、早く「お疲れさま」と言える立場の大人になりましょう。
もうすぐこどもの日。
がんばれ!子どもたち!!
金田一先生の解説ももっともだと思いますが、では「目上の人の頑張りに対する敬意」みたいなものを表したいときに、どういう表現がいいんでしょう?
と考えると、言葉は生き物で変わっていくものだとすれば、お疲れさまと言ってはいけない、という「とりあえずそう決まっている」にすぎない規則って、どうなの? みたいな感じもしますね。
やはりshibaさんもそう習われていましたか。
ボクもすごく目上の人にまで連発していました。
言葉の規則って難しいですね・・・
金田一先生は「目上の人にはいたわる必要がない」、という意味だとしたら、感謝の言葉「ありがとうございます」ですかね。挨拶じゃなくなってしまいますね。
おっしゃるとおり規則って、どうなの?とボクも感じています。
円滑なコミュニケーションや気持ちの表現を阻害しないように少しだけ気をつけていきたいですね。あまり規則にこだわりすぎると、大切なものを見失いそうです・・・