月曜の日経新聞・朝刊のビジネスレッスン欄には、「シグナル発見」というコーナーがあります。今日の記事(15面)は、「即戦力より中長期育成」という企業の新卒採用の変化を取り上げた内容でした。
新卒採用方法を見直し、協調性など学生の「人間性」を重視する企業が増えているのだそうです。一時期は「即戦力」というキーワードが流行りましたけど、振り子が揺れ戻っていますね・・・
その背景には、新卒者の離職率の高止まりがあるのだとか。
2002年の大学出の新卒入社者のうち34.7%が3年以内に離職しています。(厚生労働省)また、経済産業省の調査によると42%の企業が採用時のミスマッチが若手社員の離職につながったと考えているようです。
多くの企業が考えているように、この新卒の早期離職原因は採用方法にあるんでしょうかね?
みなさん、ハローです。ホディです。
こういう記事を読むたびに、議論の方向が違うんじゃないかな?と感じています。
大きな違和感は次の3つ。
・3年以内の離職率が高いのは悪いことなのか?
(そもそも約35%は高いのか?標準なのか?)
・会社が若者に受け入れられなくなっているのではないか?
・どうして、いつまでも「新卒採用」が中心なのか?
ボクの違和感の根底に流れているのは、「協調性」というキーワードのような気がします。
要するに「会社」は変わらないモノである前提のうえで、新入社員に「協調性」といえば聞こえは良いですけど、「会社に適合せよ」という一方的な「協調強制」を要求しているような・・・
まぁ、これが「会社」だといえば、それまでですけど。
初期の離職率を抑制することが採用や育成の目標となっては本末転倒のような気がしませんか?
今の業績ではなく、次の時代に向かって会社の生き残りをかけて採用も育成もがんばっているんですよね。今の会社に適合させることだけが必要なのではなく、次の時代に向かって変化を続けることも大切です。「協調強制」によって金太郎飴の会社になってからでは遅いんです。
採用や育成の成果を定着率で評価するのは、危険な兆候だとボクは感じています。
現に離職率が低い会社は実在します。
でも、それが会社にとっても、社員にとっても良いとは全く考えていません。
これだけ変化の大きい時代になったからこそ、いろいろな採用基準があっても良いと思います。新卒でなくても、協調性がなくても・・・
さて、最近、会社や採用について、いろいろ考えています。
以前の会社で採用に携わったことがあるんですけど、学生にとっては理不尽なことでしょうが、最終的な採用基準は「何かの縁」だったり、「単なる運」だったりします。
それが良いのか?悪いのか?
それも「何かの縁」だったり、「単なる運」だったり・・・
少なくとも言えるのは、この時代、入社した会社が10年後も同じだとは限らない。ボクのいた会社も含め、同級生の会社など合併したり、どこかの会社の傘下に入ったり。それこそ、ボクらの力ではどうにもならない「縁」や「運」が複雑に絡まっています。
だからこそ、「何かの縁」や「単なる運」は大事だな、なんて。
そんな縁や運から、ボクの生活に新しいリズムが刻まれています。
そんなことを書いていたら、中田英寿選手が引退って・・・
あのときのドイツの夜空には、中田選手だけに見える何かがあったんですね。
http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20060703&a=20060703-00000141-mai-spo
「プロサッカーという旅から卒業し“新たな自分”探しの旅に出たい」
最後はJリーグでがんばって欲しかったなと思いますね。残念。
新たな自分”探しの旅には何が待っているのか?
次の旅も、がんばって欲しいと思います。縁や運に恵まれるといいですね。
昨夜、全体会議後遅くに帰宅。
そこで知ったヒデの引退。
暫し呆然。
映写機の如く、ドイツでの試合がコマ送りの様に、カシャ、カシャ、カシャ…と浮かび、
夜空を仰いでる孤高の人の姿が蘇って来ました。
寂しくなります。
ヒデの姿のない試合は…。
何となくそういうことがあるかも知れないな・・・と思っていても、衝撃的なニュースでしたね。しばらくスポーツ界の話題の中心ですね。日本のプロ野球のオールスターのニュースも、せっかく古田選手(監督ではなく選手!)が選ばれたのに、小さな記事になりました。
ホント、寂しくなりますね。
フランス大会から8年、日本のサッカーの中心でした。これから誰が中心になるんでしょうね。
・・・