考える葦のブログ

さわやかに さりげなく

続大阪へ

2005-06-18 22:09:19 | 徒然なるままに
東京から新大阪まで約2時間30分。早いですよね~
みなさん、ハローです。ホディです。
昨日の続きで失礼します。

新幹線の中の時間って結構好きなんですヨ。
短いようで長い、長いようで短い2時間半・・・

特に今回の出張はひとりでしたので、この時間を有意義に過ごすために・・・

行き帰りの「のぞみ」の車内のお供は、お茶と、週刊文春と夕刊フジと浅田次郎さんの『輪違屋糸里』
帰り道もビールを飲むと必ず寝てしまうので、ビールではなくお茶で・・・
『輪違屋糸里』は下巻の途中まで読んでいたので、ちょうど読み終えました。(感想は後日)

そして、新幹線の中では必須の「気軽に読めるもの」として行きはちょうど木曜日発売の『週刊文春』、そして帰りは『夕刊フジ』にしました。
若貴、松井秀喜、サッカー日本代表、靖国・・・
今話題の内容がどちらも紙面をにぎわせていましたので、気軽に面白く(?)読めました・・・

『週刊文春』の中では、「阿川佐和子のこの人に会いたい」が印象に残っていますネ。
ゲストは落語家の桂三枝さん。
阿川さんと三枝さんが一緒に「いらっしゃい」のポーズで写っている写真があったのですが、三枝さんも年を取ったのかな???
三枝さんも60歳を超えているので、当たり前かも知れませんが、何となく年を取ったような感じを受けました。

三枝さんは大学を卒業してプロの落語家になられていますが、週刊誌を読んでいるだけでも「ちょっと字ィが読めると思うて」と生意気だと言われた吉本興業に入社した間もない頃や、「パンチDEデート」などの高視聴率番組を何本も持っていた頃、四十くらいで自律神経失調症みたいになってテレビのレギュラーが減る一方、芸術祭の大賞を取った頃、お笑い界のスターもいろいろな苦労などをされているな~と思いました。(これも当たり前でしょうが・・・)

印象に残った話を少し引用しますと、

阿川 デビューしてすぐ人気者になられたけど、落語家としては思いに至らないものをずーっと抱えてらした。
三枝 満足しきれてなかったです。
阿川 その落語家の部分を捨てちゃえと思ったことは?
三枝 正直、何度も思いましたよ。今の(明石家)さんま君のようなスタンスになったら楽ですからねえ。さんま君が楽というんじゃなくて、自分がああなったら楽ですから。ネタも創らなくていいし、稽古もしなくてもいいし、落語会に出て人と競うこともないし、自分が舞台にたったこともない評論家にも、師匠や後輩にもああじゃこうじゃ言われんでもいいわけですから。でも、いろんな人に相談したら「後悔するようなことだけはせんほうがええで」と言われて。
阿川 お辞めにならなかった。
三枝 やっぱり落語という芸が好きだったんでしょうね。

それでも落語にこだわった、そして吉本興業の後輩の明石家さんまさんのようなスタンスになると楽と感じられている心境・・・
もちろん三枝さんの苦労の域に達しなければ分からない面も多いと思いますが、興味深い話でした。
三枝さんの話の中にも出てきますが「嫉妬の世界ですからね。男の嫉妬は、また生活がかかっていますからねぇ」という嫉妬も、“さんま君のようなスタンス”になれる人に対してもあるんでしょうか?
本人にしか分からないことですが・・・
※今の若い人は三枝さんの落語を聞いたことがあるんでしょうか?
もしかしたら、三枝さんご本人がこだわったほど、一般のテレビの視聴者は三枝さんとさんまさんのスタンスの違いを分かっていないのかも???

それにしても、「タイガー&ドラゴン」で落語もかなりブームですね!
でも、自分が知識がないせいか?あまり落語界の若手を知らない気がします・・・
(知っているとしたら林家正蔵さん(襲名前はこぶ平)ですが、若手なのか???)
最後に三枝さんもご自身で語られていますが、若い落語家は非常に才能を持っているのにテレビというメディアに対応できないでいる現状は確かにそうなんでしょうね~テレビに対応することの是非はともかく、三枝さんのような人たちが日本の文化のひとつである落語を背負って立つスターといいますか、今後の人材の育成をがんばって欲しいですね。(上方落語協会会長としても)

オチはありませんが・・・

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