考える葦のブログ

さわやかに さりげなく

官僚たちも翔ぶが如く

2009-08-12 22:38:44 | 徒然なるままに

先日、「翔ぶが如く」をようやく読了。
ドラマ篤姫以降の話を読みたくて、手に取った本でしたが、
思った以上に時間がかかりました。
後半の西南戦争までは、展開が遅く、よく知らない登場人物も多いので、
ページが重かったです。

内容的には・・・
恥ずかしながら、明治維新と言えば、坂本竜馬や新撰組を中心に
理解している典型的な日本人?なので、
その周辺の歴史の勉強(?)としては非常に良かったです。
薩長の関係と、多くの障害をつぶしながら、
綱渡りのように中央集権化して作られた明治政府。

司馬遼太郎的歴史観かもしれませんが、
西郷隆盛という大きな幹により始まって、完成した政府の強さを感じました。
良くも悪くも、官僚組織というのは、ここが土台なんですよね。
そういう意味では、「維新」という筋が通った土台ですので、
簡単には壊れない理由も良く分かりました。

最近のボクのお気に入りは、「官僚たちの夏」(とLOST・シーズン5)。
堺雅人の演技がくさすぎる感はありますが(将軍家定のイメージも抜けませんし・笑)。

史実としてはどうか?という点もあるようですが、
フィクション、ドラマとしては、非常に良いと思いますね。
誰もがそれぞれの正しさを持っていて、誰もが弱さも持っている・・・
でも、こうしたいんだ、こうしないと生きられないんだ、
そんな熱さ、まさに「夏」なんですよ。
そういう時代だったんですかね?

そういう風に、維新で生まれ、敗戦すら乗り越えてきた官僚組織・・・

いよいよ今度の選挙では、そんな官僚組織にメスを入れるという政権も誕生するか?という雰囲気になっていますが。。。
どうなりますか。

ボクが思っているのは、
優秀と言われる官僚の皆さんについて・・・
実際に優秀でなければ、確かに一定のメスを入れられたほうが良いですよね。
ただ、本当に優秀だった場合、、、
そのときこそ、政権交代が実際にあったならば、官僚組織を諦めて(見切って)、
民間に出るのも良いですが、本当の復権を目指して政治家になって欲しいんですよ。
二世議員が占める国会を、名実ともに官僚が取り戻せばいいんです。優秀ならば。

さて、どうなりますか。

「官僚たちと新米与党の政治家たちの秋」が始まるんでしょうか?

 

翔ぶが如く〈1〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎
文藝春秋

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2 コメント

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するどいですねぇー。 (moto金田浩)
2009-08-13 22:56:36
私の歴史観からですが、なに間違っている

と思いますが、明治時代軍人様が力を持って

いたようで、嫁にやるなら軍人様と言われた

ようでした。そして時代が大正になると軍人

様はあまりにも勢力を持ちすぎたのか反発

をくらったようで人気は落ちました。嫁に

やるなとか。(笑)

なにかそれを今お役人様にかんじています。(笑)

言い悪いは別にして大きな流れと思います。



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re:するどいですねぇー。 (hoddy)
2009-08-15 20:46:01
moto金田浩さん、コメントありがとうございます。

軍人様とお役人様・・・
「翔ぶが如く」を読んでよく分かりましたが、
根っこは同じなんですよね。警察官様も含め。

薩長政治の中央集権化に向けて、
最初は国内向けの軍人様が誕生して、、、
ついには国内で消化しきれなくなったエネルギーを外に向けていった、、、
という感じでしょうか。

そんな軍人様も崩壊前に反発を受け始めていたんですね~
何となく、今回の流れと似ていますね。
国内で消化しきれなくなったエネルギーを、外に向けていった軍人様と、
国内で消化しきれなくなったエネルギーを、蛸が足を食べるが如く、循環する仕組みを作ろうとしたお役人様、
の違いはありますが(苦笑)。

いよいよ選挙ですね~

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