考える葦のブログ

さわやかに さりげなく

まずは高野連自身が責任を取るべき

2007-04-14 02:23:28 | 徒然なるままに

「前代未聞 高野連が専大北上を除名へ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070413-00000003-spn-spo

例の西武ライオンズの裏金問題・・・
現役の高校生にも飛び火しそうな勢いですね。
これだけ執拗に報道し、責任を問うことで、ボクらが守りたいのは何なのか???

真偽のほどはともかく、実に高野連の無責任ぶり、他人にばかり責任を擦り付ける体質のよく分かる記事を読みながら、この怒りをブログに書くまではボクは寝れないな・・・と。

基本的には高校野球が教育の一環である以上、「連帯責任」には極めて肯定的なボクですが、結果はともかく今回の高野連の一連のコメントは「教育的ではない」と感じています。
まず、記事を少し引用しますね。(※選手やコーチの名前はあえて伏せています。)

日本高校野球連盟は12日、大阪市内で西武の裏金問題で早大野球部を退部処分となった元選手が在籍した専大北上の関係者から事情聴取を行った。5人の関係者から事情を聴いた高野連・田名部和裕参事は、同校に重大な日本学生野球憲章違反があったと判断。管理責任を問う意味で、18日の日本高野連審議委員会で最も重い除名処分を下すことをあらためて示唆した。
(中略)
田名部参事は「彼(元コーチ)は誰にも相談しないでやったと言っているが、チェックできなかった学校の管理能力の方がはるかに大きい。学校側に(処分は)厳しいと伝えた」と険しい表情で話した。

ボクから言わせていただければ、「チェックできなかった“高野連”の管理能力の方がはるかに大きい。」
なぜなら、あまりにも地理的に遠く離れすぎている「越境入学」「野球留学」は従来から、教育的・アマチュアイズム的には相応しくない臭いがしていて、高野連もその臭いを嗅ぎながらも、そこに踏み込めなかったわけで。学校側の管理責任を責めるのであれば、まずはその学校が所属する組織のトップである自らの管理責任を認めてからでなければならない、と、ボクは思います。

アマチュアだから野球を理由とした奨学金がいけないとか、プロ野球選手と一緒に練習するのはいけないとか、、、
そもそもアマチュアって、そんなものなんでしょうかね?

せっかくなので、ボクなりにプロとアマチュアの違いを考えて見ました。
今回は技術論や精神論ではなく。

アマチュアとは・・・
自ら(あるいはチームスポーツであれば所属するチームやメンバーも含む)の利(将来的な利も含む)だけを求めるもの。

プロとは・・・
自らの利だけではなく、その所属する組織の利も求めるもの。

いかがですか?
「利」と言うと、拝金主義に汚染された最近のボクらの発想では、つい「お金」を想像したくなりますけど、もちろんそれだけではないですよ。
アマチュアでも何かをやる以上は、それなりの目的があります。それが、身体や精神を鍛えることであったり、就職に有利だからということだったり、誰かに褒められたいということだったり・・・
何が良くて、何が悪いかなんて語ることはナンセンスですけど、何かしらの「利」を求めていることは間違いないのかな?と。

お金が絡むか?否か?で議論されることも多いんですけど、
スポンサーのついたオリンピックの選手がプロか?アマか?の答えは難しいですし、
野球はともかく、スポーツ特待生のように授業料やその他の金銭的な援助制度は珍しくないと思いますし、ホームラン打って隣のおじさんからお小遣いをもらったからプロとは言えないでしょうしね。
お金が世の中の隅々まで行き渡っている現在では、お金の介在の有無で線引きするのは難しいと思います。

ここで、自らの利を超えて、利を求めるのだとしたら、どうでしょう?

例えば、プロ野球。
プロ野球界や球団、そしてそれを取り巻くさまざまな企業の利を求めていますよね。
自己満足だけでは許されなくて、さまざまな利をもたらすことが求められます。
だからプロ。

こういう定義はどうでしょうかね?

みなさん、ハローです。ホディです。

そう定義すると、高校野球はプロ化しつつありますね。

選手の勝利への努力の裏に、少子化の時代に取り残されないように知名度を上げたいという「高校の利」が見えることがありますし。
そして、その取りまとめ役である高校野球連盟・・・
自らの組織の権威を保つための「野球憲章」を守りたいがための、プロ側との対立、そして野球少年へのストイックな狭義の道徳の押し付け。
その裏では、アマの選手にも関わらず、過密なスケジュールとテレビなどへの露出で商材として売り物にして、その利権で少なくないであろう報酬をもらっている構図。まさにプロ中のプロです。
そんな彼らこそ、アマチュアイズムの敵ではないかと。

仮に今回、専大北上高校が高野連から除名処分となったときに、そんな高校野球から選手たちは何を学ぶのか???
プロだとか、アマだとか、そんな自分たちの組織の理屈を押し付けることよりも、
高校野球と言う「教育」の中で、学んで欲しいことはたくさんあると思います。
プロ・アマ議論はボクら大人が勝手にすればよい話で、野球部員には教育的に相応しい「指導」が必要です。

教育に「除名」は相応しくない。

マスコミには、もっと選手の身になった報道を期待しているんですけど・・・
反体制的な記事を書きそうな朝日や毎日は、夏と春の甲子園の主催者と言う利権が絡んでいますからね・・・
彼らも「プロ」ですから。あまり期待は出来ないかも知れませんね。

これだけ書くと、ようやく寝れそうです(笑)。

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3 コメント

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こんにちは (IPC@まさぽん)
2007-04-14 02:39:02
こんにちは♪

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長崎から帰ってきました。 (fall)
2007-04-15 21:10:27
ごもごもごもごもごもっともぉ~

そもそもぉ~プロだとかアマだとか関係なく、価値ある人材にお金が動くのは自然なことですよね。ましてや体ひとつで稼いでる訳で、地位や技術を悪用して稼いでる訳じゃない。
そこに訳のわからんルールをこさえて規制(寄生?)しておいて、何か起きたら選手や学校に責任を押し付けるだけじゃ、こんな管理団体は不要と言われてしかたがない。

PS
そろそろ「Y計画」についてMTGしましょう。
返信する
re:長崎から帰ってきました。 (hoddy)
2007-04-15 23:57:20
fallさん、コメントありがとうございます。
長期の出張、お疲れさまでした。

寄生・・・
おっしゃるとおりだとボクも思います。
ルールはルールですけど、その前にそれぞれ存在意義があるはずで、
高校野球から「教育」の観点を外したら何が残るのか・・・
それと、確かに「裏金」を手にすることは良くないと思いますけど、「アマチュア」を売り物にして商売する大人のほうがもっと良くないことだとボクは思いますね。

「Y計画」、是非、実現させましょう!

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