考える葦のブログ

さわやかに さりげなく

危険の感じ方

2011-08-16 23:08:38 | 徒然なるままに

地震の際の津波、あるいは原発事故の放射線・・・

私たちは、どのように危険を判断したらよいのでしょうか?

気象庁では津波警報の出し方を変えるという話もありましたが、放射線については専門家内でもいろいろな意見があるようですし、緊急事態ということで現時点では3.11以前の法律は守れなくても止む無しとの判断があるようです。
いずれにしても、完璧な警報、現実的な絶対安全の基準はないのでしょう。

そんなことを考えていたのは、最近、話題になっている安愚楽牧場の倒産。
被害額はなんと5000億以上の見込みとのこと。

読売新聞 8月16日(火)9時10分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110816-00000213-yom-soci

4300億円を超える負債が判明した和牛オーナー制度を運営する「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)。全国安愚楽牧場被害対策弁護団(団長・紀藤正樹弁護士)は、違法な勧誘が行われていた可能性があるとして消費者庁に行政処分などを求め、「5000億円以上の被害規模が確実な情勢で、豊田商事事件を上回る戦後最大の消費者被害となる」と危機感を強める。

同社は経営が悪化した7月中旬、これまでより高利回りで新たなオーナーを勧誘しており、被害拡大につながったとみられる。

同弁護団が入手した7月19日付の「肥育牛売買コース」案内は、1頭48万円で契約すると、6か月後に牛が60万円(2010年度の平均価格)で売却できた場合、飼育の委託費8万円を差し引いた52万円が受け取れると勧誘していた。半年で8%を超える利回りで、売却価格が60万円を下回れば、委託費は同社が負担するとしている。

経営が厳しくなってからは半年で8%を超える利回りが得られる?
出資して牛のオーナーになると、購入価格と売却価格の差額でかなりの利益が得られるという、文字通り美味しい話はなかったということ。

結果論で言えば、そんな利益のでる市場だとしたら、他社も黙っていないはずですし、そもそも一定の規模に拡大したらわざわざ追加の出資金を集める必要はないわけです。(そんなに優良ならば、上場する方法もあるわけですから。)

 

でも、こういう話は本当になくならないんですよね。

手を変え、品を変えてしまうので、同じような話でも今回は違うと思うから?

エビなんて話は以前、聞いた覚えがありますし、今は牛はまずいという話で、
今度はまた別の手、別の商品に魔の手が忍び寄るんでしょう。
今度は風車とか、そういう自然エネルギーあたりが危ないかも。(失礼。勝手意見です)

まぁ、どちらにしても、人はどうしても、自分だけには特別の恩恵がある(特別の被害はない)と思いたい生物であるから、縁起でもないのですが、また次も損をする人が出ることでしょう。 

 

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※間違って投稿ボタンを押してしまったので、 続編に続けます。

 


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