コンプライアンス、英語で書くと「compliance」。
よく「法令遵守」と訳されていますけど、いまひとつピンとこないんですよね。
学校では「法令遵守」なんて当たり前すぎて教えない。(今はどうだか知りませんけど。)
学校で教えるのは「道徳」でしたよね。
社会に出ると、今度は逆に会社では「道徳」なんて言われない。
「法人」という見えない人に命令されると、ボクらは「道徳」はキレイごと、「法令遵守」は形式になってしまうような気がします。
「法人」にも死刑(つまり強制廃業)が必要かもしれませんね。
近頃では、日興コーディアルグループやミサワホーム九州の会計処理が問題になっています。あまり勉強していないので、内容についてのコメントは控えますけど、ボクが思ったのは・・・
ライブドアがそうだったように、不適正な会計処理が疑われる場合は「強制捜査」が行われるというルールを設けたほうが良いのではないか。
なんて。
「強制捜査」の映像が生中継されれば、「法人」にとっては大きな制裁となります。
そもそも、被疑の段階であれだけ犯罪者扱いされるのもどうかとは思いますけどね。
いずれにしても、経営者も担当者もきっと「道徳」的には許されないことは分かっていたんではないでしょうかね?
会計が専門的になり、複雑になって「決算処理」と「決算粉飾」の区別は難しく、
「節税」と「脱税」の区別も難しいんですよね。きっと。
でも、「道徳」的にはどうすべきか・・・これは分かっていたのではないでしょうか?
それでも複雑怪奇・難解な法の偏った解釈により、「法令遵守」したと自分に言い聞かせて、きっと処理を進めたのではないか、とボクは想像しています。
正々堂々と子どもに見せても恥じない仕事をしたいと思っていると、
何となく「道徳」に反する仕事を押し付けられ、
精神を病むか、あるいは「法令遵守」の微妙な一線すら踏み越えてしまうという感覚麻痺を起こすか・・・
そんなサラリーマンも多いのではないでしょうか?
みなさん、ハローです。ホディです。
高速道路の料金を払わずに走り去る車があるように、
駅の自動改札が閉まっているのに、突っ切るヒトも実在します。
そして、先日、外苑前駅で見かけたのは、セレブ的な親子の三人の家族の物語。
親のあとに付いて改札を抜けられなかった小学生くらいの女の子・・・
困った末に、家族の結論、ボクの後ろに「コバンザメ」。
事情はそれぞれあるでしょうけど・・・
「悲しい日本」の現実です。
さて、日経夕刊の社会面には「新・交通戦争」という記事が連載されています。
今日は「カーナビでTV」という話題でした。
カーナビでのテレビ視聴は、走行中にはできなくするというのが警察庁の指針なんだそうです。にもかかわらず、実情は「ニーズがある以上、うちだけ改造しないわけにはいかない」(@量販店チェーンの担当者)と、わざわざ走行中にも見れるように改造しているケースが多いのだとか。
法令違反ではないかも知れませんけど、これで良いんでしょうかね???
「居酒屋でお酒を飲ませる行為」
と
「走行中にもテレビが見れるようにする行為」
結果的に飲酒運転や脇見運転で事故につながれば、本来は同罪ですよね?
「コンプライアンス」という形式を求めるあまり、『「法令遵守」さえすれば免罪となる』という誤った解釈につながっている気がします。
今こそ、企業でも「道徳」の授業が必要ではないでしょうかね。
「美しい日本」は法だけでは創れない、とボクは思います。
粉飾決算が見つかった。
昨年の今頃は、ライブドアの粉飾決算を
騒いでいたような気がする。
企業の粉飾決算は、金額の大小でとやかく
言うものではないけど、ライブドアが約50億円、
ミサワホームは約30億円、
日興コーディアル証券は約190億円だった。
ここのトップも刑務所に行くのなら
納得するが、ごめんなさいで終わるのでしょう。
どこが、コンプライアンスなのか
ちっともわからないのは・・・私だけ?
粉飾決算・・・経営者にとって禁断の果実なんでしょうね。これからはもっと増えるのでしょうか???
おっしゃるとおり思い切って、粉飾決算=強制捜査&逮捕で統一すべきですよね。
これらの罪は「法人」にとっては凶悪犯扱いだと・・・ライブドアのときはそのくらいの勢いだったはずですけどね。検察も、マスコミも。。。
日興の件は、金曜夕刊から土曜朝刊を狙ったタイミングでのリリースがいわずもがなかと。損保の場合は今や火曜とか水曜です。昔はやはり金~土でした。
ライブドアの粉飾決算は本丸ではなかったようです。トカゲの尻尾ですね。村上ファンドまでで手打ちとのうわさも耳にしましたが、ホントのところはわかりません。関係ないと思うんだけど、いくつかのキーワードがミサワにつながるのがちょっと気になります。
コンプライアンスは、確かに履き違えが多いですね。法の精神を理解し、(ご指摘のとおり)倫理ある組織運用をしなければならないんだけど、多くの企業は不毛なチェックのためのチェックをする体制になっています。実効性は薄いのに,不用意に高コスト体質を生み、そのしわ寄せは消費者に。
なんだか暗いコメントですみません。詳しいことはまた次回までの積み残し課題にしておきましょう(笑)。
日興の件は今日の日経にも続報が出ていましたね。
経営陣にライブドアよりも悪意を感じるのは気のせいでしょうか?
コンプライアンスはホント、不毛なチェックというコストと従業員のストレスを生むだけですね。。。
ボクは、これが大企業の限界なのではないかと思っています。
続きは・・・
次回のオフ会ですね。
「ライブドアがトカゲの尻尾」と言う話もぜひ、今度教えてください。