みずほ銀行のシステムトラブルが長引いています。
産経新聞 3月18日(金)11時8分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110318-00000542-san-bus_all
システム障害の復旧遅れで、18日午前に予定していた給与振り込みができないなどのトラブルが発生している、みずほ銀行の西堀利(さとる)頭取は18日、東京都内で会見し、「本当に申し訳ないが、18日中に処理するのは正直難しい。早くとも週明けにずれ込む可能性が高い」と謝罪した。
西堀頭取によると、未処理となった取引件数は100万件を突破する可能性があるという。復旧のメドは立っておらず、3連休中もATM稼働は休止する。
今回のシステムトラブルは、時期が時期なんですが、地震が原因ではないようです。地震ではないけど、「地震の義援金の振込み」が今回のシステムトラブルの原因の一つだという声はあります。今のところ、原因についての事実は分かりませんが、大きなトラブルであることだけは間違いない状況になってしまいましたね。
14日の夜間から断続的にみずほ銀行のシステムトラブルが発生し、多くの人が困っているのだとか。よりによって、毎月20日が給与支給日の会社は、20日が休日のため今日18日に振込できるように処理しているところが多いので、混乱にさらに拍車がかかってしまったというのもあるんでしょう。
日経の今日の夕刊によると、給与が受け取れていない可能性がある人は、なんと、最大62万人、金額は1256億円。メガバンクと呼ばれる巨大銀行ですから、影響も大きいですよね。
ちなみに、私の会社は25日が給与支給日なんですが、今回のニュースを聞いてどうなるのか?という声もチラホラ。社員のために、今から対策しろ、なんて声もあったり。。。(こっちががんばっても、、、という気持ちもなくはないですが)
人事部としては、銀行は当然、給与支給日に給与の振込を受けてくれて、その日から社員は自由に引き出せると考えていますから、これは全くの想定外のこと。労働基準法で給与は現金払いが原則として定められていますが、このご時勢、本来なら例外である銀行振り込みが一般的ですよね。
社員のために何ができるのか?
私は就業規則に定められている非常時払い(前払い)の適用もすべきかな、、、なんて考えていました。もちろん、しないに越したことはないのですが、現金がないと困ることも多いでしょうから、、、
など、そんなことを考えていると、さすがに、みずほ銀行側も非常時対応として、給与の振込口座をもっている顧客に対して全支店の窓口で10万円までは支払うような対応を取るとのこと。3連休はATMは止めるそうですから、そのくらいしないと何万人という人が懐の心配な連休を過ごすことになり、それでなくても縮小しがちな消費にさらに冷や水をかける結果になりかねなかったでしょう。
人事部としても非常時払という特別な払い方をしなくて済んだであろうことは、とても嬉しく思います。
ただし、こうなると、みずほ銀行の行員さんは連休返上で働くことになるのでしょう。
くれぐれもがんばってほしいものです。
今回のニュースを見ながら、以前読んだ本を思い出していました。
「システム障害はなぜ起きたか みずほの教訓」
2002年4月に起きたみずほ銀行のシステムトラブルについての本です。
こうして見ると、9年経ってもあまり変わっていない?ということなんでしょうか。
<目次>
第1部 徹底検証・みずほの悲劇
第1章 現場任せが諸悪の根源
第2章 無理なシステム統合計画を立案
第3章 大混乱の2002年4月
第2部 システム統合奮戦記
第4章 北洋銀行、既存システムを捨てて成功
第5章 東京三菱銀行、10カ月で完了
第6章 UFJ銀行、大成功の直前に暗転
第3部 システム障害と闘う
第7章 基幹系システムに危機迫る
第8章 経営トップがすべてを左右する
第9章 計画作りがなによりも重要
第10章 今こそプロジェクトマネジメント
三連休に読み返してみようかな。
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