メンタルヘルス

「メンタルヘルス」とは？
もう一般的な言葉でしょうか？

特に大企業などでは、うつ病などのいわゆる「心の病」に罹る従業員の増加が大きな問題となっています。
国や企業ではその「心の病」の予防・対応等を総合して、「メンタルヘルス」と呼び、様々な取り組みを始めているんです。

今日は、そのメンタルヘルスに関してのセミナーに行ってきたんですが、
基調講演ではアメリカの先生が話をされたんですが、「mental health」という言葉は耳にしなかった気がするんですよね。（少し寝ていたからかも）
こういう「心の病」に関する取り組みは、アメリカのほうが進んでいると思っているんですが、あまりこういう言い方はしないのでしょうか？

セミナーの内容は・・・

職場での「メンタルヘルス」に関して、企業の人事部としての取り組み方などを「ＥＡＰ」サービスを中心に現状と今後についての話でした。
その『ＥＡＰ（Employee Assistance Program；従業員支援プログラム）』とは、
精神的に不安を抱える従業員が、電話や面談でカウンセリングを受けたり、あるいは人事部の担当者が「心の病」で休職している従業員の対応で相談したり、そのような対応を請け負うサービスなんです。
日本でも拡大してきていますが、そのサービスが良いのか？悪いのか？、日本では評価する指標がないのだそうです。価格もピンキリのようですし、結局、医療や介護と同様に客観的な数字では表せないんですよね。しかも、企業としても「何を求めたいのか？」ハッキリしていない、、、

今日、はじめて知ったのですが、
日本とアメリカの企業内の健康対策で一番大きな違いは「産業医」の有無なんですね。日本では「常時50人以上の労働者を使用する事業場」では産業医の選任が必要なのに対して、アメリカではそのような定めはないそうです。
個人的には、産業構造や職場内で懸念される傷病などに大きな変化が起きても、なお、旧来の法のままという気がしています。産業医よりもカウンセラー、あるいは保健師などにシフトするほうが良いのではないでしょうかね？？？
昨今、特に医師不足が叫ばれていますし。

今後の動きが注目されますね。

出かけてきたのは、東京ビッグサイト。
産業医科大学の開学30周年記念のイベントの一つだったようです。
http://www.uoeh-u.ac.jp/JP/company/30th/event/02.html

こういうセミナーは勉強になります。ありがとうございます。
今後もこのような場を提供いただけると嬉しいです。

みなさん、ハローです。ホディです。

ちょうど、和田秀樹先生が「心の病」に関する偏見や誤解についての問題提起をご自身のメルマガに書かれていました。
http://www.melma.com/backnumber_18676/

本当に安倍首相が「うつ病などの心の病」で罹っていたのだととしたら、おっしゃるとおりだと思います。
ですが、例えそうであったとしても「正式に病名を出さない」という点では、無責任だといわれても仕方がない気がしますし、
こうした「正式に病名を出さない」（出せない？）風潮が、さらに「心の病」への偏見と誤解を招く結果につながっているとも言えると思います。

「メンタルヘルス」の日本での最大の課題は、
どうしたら、「心の病」が病気であることの理解を深めてもらうか？
であるとボクは思っています。
サボっているとか、怠けているとか、逃げているとか・・・
そうして、責任を持ってがんばれ！とか、砂を噛め！とか、周囲の人は、そんなことを言いたくなるんです。
「精神論」が薬だと思われているんですよね。
これでは、相談しようにも相談しにくいですし、自らも「精神論」と勘違いし、病気の認識が遅れてしまうんですよ。

「こんなことだから３万人以上の自殺が出ても、それが減らないのだ。」（＠和田先生）
ということは、みんなで、もっと大声で言わないといけないですね。

そして、今回のメルマガで、一番、違和感があったのは、この部分。

顔を見ているだけでうつがわかるなら、面接は必要ない。こんな偏見を広めることは危険なのですべて断った。第一、うつは見世物ではない。興味本位に、人の病気を語るべきでない。

内容はおっしゃるとおり。ボクはまさに同意見なんですけど。

朝青龍関のうつ病騒ぎのときに、テレビで見かけた和田先生の姿は幻だったのでしょうか？？？
まぁ、忘れましょう。
「興味本位に、人の病気を語るべきでない」という言葉を胸に刻んで。