今朝の日経の社説は、
『日本の「結婚」は今のままでいいのか』という内容でした。
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20090627AS1K2600927062009.html
法的に結婚していない両親から生まれる「婚外子」の割合について、欧米諸国に対して日本の2%が格段に低いのだとか。(比較対象は、フランス53%、スウェーデン55%、米国40%、ドイツ30%)
日本に婚外子が少ない一因は「非嫡出子(婚外子)の相続分を嫡出子の2分の1とする」という民法の規定にあって、少子化対策は婚外子の相続差別をなくさねば始まらない、とそんな内容でした。
そうなんですか。
結婚していない“親候補”は、相続のことまで考えて、子どもをつくらない(あるいは子どもができても出産を望まない)ということなんですか。
正直、「婚外子」という言葉に縁遠いボクには理解の出来ない内容でした。
「チェンジ!少子化」という社説の連載シリーズの連載という目的のために、
少々、強引ではないのかと感じるのはボクだけでしょうか。
一方で、社説で書かれているように、相続や少子化などの結果論?ではなく、
大きな社会のあり方として、
ボク自身も日本の「結婚」、あるいは「家」というのは、見直していくべきではないか、
と感じています。
すでに、子どもが親を支える、あるいは夫が妻を支える、
そういう価値観が当然ではなくなった現在、
例えば、相続税の考え方、
あるいは扶養家族(所得税法の配偶者控除なども含め)の考え方など、
そろそろ時代に合わせるべきではないのかと。
家族ではなく、社会(国)にセーフティネットを移していくのであれば、
それ相応の既得権を社会(国)に返還することをしないと、
社会の仕組みが持ちませんよね。
そんな議論が必要だと思うんです。
それが、今回の社説のように、相続の不公平感なんて、話が飛躍すると、
ボクには、とてもついていけません。
昔のように、お金や地位のある人が、現在の配偶者だけでなく、
もっと法の枠にとらわれずに、多くの人と子作りに励め、
なんて趣旨だったら、話は飛躍していないかもしれませんが・・・
そんなことを感じるのも、選挙が近いせいか、政治家の声がいろいろ聞こえてきますね。
声が多くなったのか、それとも、自分自身に声を聞こうとするアンテナが広がったのか・・・
そんな中、今日、とても気になったのが、ある新党の出現・・・
政教分離は何のためなのか・・・
梅雨の重たい空気に、ちょっと鬱々する今日この頃です。
今日たまたま読んだブログで
幸福の科学が政党を作ったというのを
読みました。
相続税の全廃を掲げているみたいですね。
逆に相続税率、贈与税率100%がいい
というような主張も、たまにネットで
見かけます。
確かに機会均等という点から見ると
それが理想的に思えますが
今現在権力を持っている人達は総じて
財産を持っているわけで
そういった人達が、
相続税率、贈与税率100%に
賛成するとは思えず、結局
そんな時代はこないんだろうなぁ、、
と思ってしまいます。
ちょうど、昨日、tobyさんとボクの家の中間あたりの大きな駅のバスターミナルで、その政党が街頭演説をやっていました。
別に歌を歌っていたわけではないのですが、
以前のO真理教を思い出したんですよね。
政策には興味があるので、チラシをもらいましたが、
書かれている通り、相続税の廃止をはじめとした減税、
そして、北朝鮮への強硬姿勢、
何となく誰もが受け入れ易い内容なんですよね。
政策のアピールなのか、布教活動なのか・・・
相続税等については、ボクは100%なんて言うつもりはないのですが、
子どもや配偶者の年齢等で決まるなどの一定の控除を行い、残りはそれ(100%)に近い税率が理想だと思っています。
(その代わり、介護保険料も、健康保険料も、後期高齢者は無料)
それに対しては、実はtobyさんほど悲観的でもなく、
これだけ格差の嫌いな人種(!?)ですから、
民主主義の成熟にあわせて、近い将来、
大きな議論になるのではないか、と感じています。
そんな政治家が多く出現することを願っていますが・・・