今朝ニュースを見ていると、「パートの主婦から社長に!」とブックオフの社長に橋本真由美さんが昇格したというニュースがやっていました。
こういう話がニュースになってしまう間は、本当の意味での女性のビジネス界での活躍はまだまだ難しいんだろうな・・・なんて思いつつ。清水國明さんのお姉さんなのか、と自称・ブックオフヘビーユーザーの清水さんのCMを思い浮かべていました。関係ないですけど、清水さんって「狩人」じゃないよな。「ずーとるび」だっけ?、違う「あのねのね」だ・・・
と薄い記憶を辿っていました。
清水さんの話は置いておいて・・・
ブックオフの人事の内容は、創業者の坂本孝社長が会長に昇格して、常務だった橋本さんが社長に昇格するということ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060516-00000258-kyodo-bus_all
ブックオフコーポレーションのニュースリリースを見ると、異動の理由は「経営の意思決定と業務執行のスピードを一段と速め、「リユース事業におけるナンバーワン・オンリーワン企業」を目指し、更なる成長を実現するための異動」なのだとか。
個人的には逆に意思決定が複雑になり、業務執行のスピードが落ちるのではないかと懸念していますけど、どうなることやら。
みなさん、ハローです。ホディです。
実はこのニュースを見て、少しホッとしたというか、なぜか気分が良かったんですよね。何が良かったって聞かれると上手く答えられませんけど、橋本さんの表情とかコメントでしょうかね。
大企業の女性登用のニュースを見ると、どうしてもキャットウーマンじゃなくて「キャリアウーマン的」な人が多いと感じるので、「ほのぼの」といいますか、今の男性的なビジネス風景とは違った温もりを感じたと、今思い出すとこんな印象です。
たまたま昨日、風呂に入りながら今週の日経ビジネス「女性活用待ったなし」という特集を読んでいました。「できなければ会社は潰れる」「均等法20年の懺悔と覚悟」、表紙にもいろいろ脅し文句が載っていましたけど、不思議とこういう記事はしっくり来ないんですよね。
なぜかと考えていたんですけど、この特集、いきなりの登場はイオンの社長、日本興亜損保の社長、TOTOの社長、そしてヘッドハンティングされた東京電力の女性管理職・・・さすが大会社の社長はしっかりしているなと思いますし、がんばっている女性もたくさんいるな~と。
だったら今は何が悪いのか?
ボクが常に感じているのは、人事制度を変えたり、優秀な女性をいくら採用しても、現場の管理職が変わらない限りは難しい。結局、会社は人の問題なんだと思っています。少なくともボクが見てきた会社は、女性の登用を人事制度改革の看板に掲げつつ、結局は現場の管理職のところで行き詰まっている(と、ボクは思う。)。
そもそも男性も育てられているのか?という身も蓋もない疑問はありますけど。
女性を活かすとはどういうことなのか?
ボクも上司からいろいろ指導されたこともあります。
「もっと優しく」とか、「もう少しあとで」とか・・・それではボクのマネジメントにも合わないし、そこで男性と女性を区別したら本末転倒でしょうと。もちろん最低限の配慮はしているつもりでしたけど。やっぱり、仕事には女性も男性もないわけです。
「箱入り娘」じゃ本人が育たない。
こういう風に書くと誤解を招きますね。
「黄色と黒の勇気のしるし的」なビジネスマンをビシビシ育てようぜ!ということではありません。いかにもキャリアウーマン的な女性のスーツ姿はボクには違和感がありますし、男性でも猫も杓子もバリバリやらなくてもいいじゃないかと思っています。
上手く表現できませんけど、情報やチャンスは同じであるべきですし、評価も指導も叱責も同じであるべきだと思うんです。トップの意思ではなく、人事制度ではなく、日常が最大の難関なんだという意味なんです。
泥沼にはまりそうなので、今日はこのくらいで。
最後に日経ビジネスの「こう思い込むと失敗する女性登用に関する5つの誤解」を紹介します。
- 管理職に抜擢すれば、やる気を出す
- 女性は男性と違う経験をしたほうがいい
- 女性同士には強い社内ネットワークがある
- 男性は育児で休みたいと思っていない
- ロールモデルの女性は社内で知られている
ロールモデルって知ってました?
手本とか、模範という意味だそうです。
こうやって見ると、やはり男性も女性も同じですよね。
「誤解」は根深いような気がします。「個性を活かす」といいつつ、もう少しかかりそうですね~
女性も、男性も、みんながんばれ!!!
橋本さんのそのコメント、ボクははじめて知りました。(テレビのニュースって、そのまま流してくれないんですよね。残念)
文脈は分かりませんけど、意外な答えです。
ますますしばらく橋本さんニュースが気になります。
このニュースは,多くのパート社員や契約社員にも夢と希望を与えたかもしれません。
ところで,現社長のコメントである「この人事は決して抜擢とかサプライズとかではなく,うちてきには順当だと思う」という点に,ブックオフの成長理由を垣間見ることができるなあと思いました。
会社の体制として,建前や面子にこだわるのではなく,「できる人はできる場所に」という人事体制がしっかりできているんだなあ,と感じたからです。
働きがいがある会社なのかもしれませんね。
>多くのパート社員や契約社員にも夢と希望を・・・
おっしゃるとおりですよね。
ボクもニュースを見ながら、ブックオフって良い会社そうだな~とか、いろいろ考えていました。
でも、「抜擢とかサプライズとかではない」と言うのは、こういうケースの常套句のような気もしますので、長い目で温かくブックオフと橋本さんの行方を見たいですね。
私もこのニュースは印象に残っていました。hoddyさんのおっしゃるように、これがニュースになるよな日本社会は遅れています。女性の社会への進出のみならず労働者一般の権利がどんどん後退しているようです。
男女を問わず、社員を有効に動かせる経営者の下で気持ちよく働ける会社というのは少ないです。でも周りを見ていると若手の経営者の会社は合理的だなと感じたりすることが多いので、これからはいろんな意味で変わっていくでしょうね。
コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、男女という特性だけでなく、いろいろな個性が活かせる会社は少ないですよね~。若手の経営者の人がすくすくと育ってくれれば良いんですけど、どうなるでしょうか。
期待したいですね!