今年もトリニータの振り返り企画をやっていきます。
J1ということで、より細かくやっていく予定でいますのでよろしくお願いします。
さて初回の企画についてですが、例年であれば、1年の振り返り→ベストゲーム・ベストゴールの発表→選手評価→順位予想の答え合わせ の4部構成で行っておりますが、今年はPart1に選手評価を持ってきました。
変更の理由は昨年からずっと感じていたことなのですが、選手の評価は今季の活躍をありのままにしてあげたいのに、シーズンオフで移籍報道や既に発表があったりすると、どうしてもそのことに気を取られてしまい1年間ありがとうございましたと言いたくてもどこか言えない気持ちにさせられてしまう。
なるべく来シーズンからも継続できればと思っていますが、選手評価に関しては全日程終了後にすぐさま行いたいと思います。現段階で報道が出ているのは阿道と小塚のみだったかと思いますが、どれも調査段階ですので気にせずやりたいと思います。
(前編)としているのは、今回は昨年のように選手の活躍をコメントを残すことを中心として、後編ではデータに基づいた選手の評価をしてあげたいと思います。ベストイレブンやMVPの発表は後編に行います。
※特別指定選手(羽田)や2種登録選手は省略
GK1 高木駿
最終ラインからのビルドアップの参加はまさにトリニータの心臓。失点につながったミスもカテゴリーが上がったことにより必然的に多くなったが、それでも気持ちを切らさず最後までトリニータのゴールを守り続けた。
ビッグセーブ選出回数も多く、攻守にわたり存在感を見せてくれた。まだまだ若いものにポジション明け渡すつもりはないという気迫を感じる。
DF3 三竿雄斗
個人的には後半戦のMVPを挙げるくらいの活躍は見せていたと思う。
大半のサポーターは後半戦のMVPは田中達也を挙げると思われるけど、達也が気持ちよくプレーできるのも三竿のポジショニングあってのこと。時折見せるオーバーラップで数的優位を作るかと思いきや、献身的な運動量で守備への貢献も忘れない。あそこまで全力でプレーしてくれると心から応援したくなる。
あと、イサスタグラムとかで徐々に心を開いていく過程がちょっぴり気になっていた。
MF4 島川俊郎
運動能力はそこまで高くないと思うが、試合の流れを読む力や、戦術理解度によってカバーできるくらいの働きを見せてくれた。
島川がいることによってビルドアップがうまくいくシーンも何度かあり、攻守において他の選手が自分のプレーに集中できるくらいの安心感はあったのではないだろうか。
アピールポイントが美声だけでなくプレーでも存在感を見せてくれた。
あと何となくだけど、背番号4を背負っていたらちょっとだけ深谷とダブって見えるのは俺だけかな?
DF5 鈴木義宜
J1でも鉄人ぶりは健在で、フルタイム出場を達成。
カテゴリーが上がったことにより、失点に絡むことも必然的に多くなったが、それでもカードをもらわないクリーンな守備はJ1でも通用できていた。
今のところは森保さんにバレてないみたいなので、このまま色気を出さずトリニータのみで経験を積み、歴史を作り上げてもらいたい。
DF6 福森直也
途中から清水に移籍。シーズン序盤こそは出場していたものの、理由は戦術的な背景だと思われるが出番が激減。
後に起用された高畑や三竿の働きを見るに、両CBで片野坂監督が求めていたのはリスク覚悟で攻め切る力なんじゃないかな。右の岩田だけがフィーチャーされていたのが監督として手を打ちたいところだったと思うし、残念ながらその期待には応えられない形となった。
スタイルに合わなかっただけでポテンシャルはあると思っているので、特徴を生かしてくれるところでプレーしてもらいたい。
MF6 小林裕紀
小林裕紀が齎した3つの功績
1.中盤から攻守にわたり存在感を見せる運動量
2.ベテランとして若手の模範となるリーダーシップ
3.小林成豪のコールを「セイゴウ」に変更させる力
・・・4つ目を挙げるとすれば、浦和戦後のイサスタグラムで体を張った芸を見せたこと。
とにかく半年の期間ながらトリニータに与えたインパクトは大きい。
MF7 松本怜
スピードに衰えは感じていないものの、マークされて持ち味を発揮する機会は決して多くなく、昨年のようなストロングともいえる右サイドの攻撃ができていたとは言い難い。
全試合出場できたことは素晴らしいことであるのは間違いないが、走力のトラッキングを見た限り、もう少しだけサポートができる走りができていたら、攻撃に厚みが出せたのかなと思っている。
MF8 丸谷拓也
なんでなん?とサポーターのみならず選手も口にした突然の引退発表。
リーグ戦の出番こそ少なかったものの、ルヴァン杯予選ではゴールを決め、天皇杯では古巣相手に120分戦いPKを決めて勝利へ導いた。
昇格へ導いた献身的な仕事は錆びついていないことを証明できていただけに、もうピッチで観られないと思うと寂しく感じる。
自ら決めた道だし、快く送り出してあげたい。そして今年のレプユニは8番にして戦えたことを誇りに思いたい。
FW9 後藤優介
惜しいシーンは何度も演出しているが、そこはJ1のプレッシャーからか決定機を逃すことがほとんどであった。
浦和戦のような劇的なシーンを見させてくれるので、やはりJ1の壁を感じつつもどこか期待を感じずにはいられない。ルヴァンカップでは得点できているので、あとはリーグ戦で結果を残すのみ。
FW10 藤本憲明
文句なしの前半戦MVP。開幕の鹿島戦で早速シンデレラとなり、その後もゴールを重ね一躍有名な選手となった。
SNS上でのファンサービスも欠かさず、誰もが認めるエースとなった矢先の突然の神戸への移籍。当時のブログにも書いたが、ビジャやイニエスタがいる中でのプレーは憧れだろうし、結果として半年間ビジャのプレーを間近で観れたのは大きな財産になったに違いない。
その経験をピッチで還元してもらいたい。大分戦では勘弁だが。
MF11 馬場賢治
シーズン途中に岐阜へ移籍。川西とともにJ2残留への戦力として期待されたが、結果を出せず降格させてしまった。
熱い気持ちはSNS上だけでなくピッチ上でも感じることができたが、さすがに個の力で違いを見せるのは厳しかった。
昨年の活躍はチームの戦術によってもたらした結果だということを改めて感じた。もちろんそれはそれで凄いことなんだけど。
MF14 小塚和季
戦術的な理由により小塚本来の持ち味を生かす場面はそこまで訪れなかったが、それでもチームトップのアシスト数は誇るべき結果といえよう。
あとは運に見放されたゴールという結果がついてくれば、もうワンランク上の選手になれると思っている。パス一つで観客を魅了する、いわゆるファンタジスタ系の選手は個人的に好きなので、今後もそういったシーンが見られることを期待したい。
DF16 岡野洵
出場試合数こそ少ないものの、地味に熾烈な争いを繰り広げていたDFのバックアッパー争いを勝ち取る機会が多かったのかなという印象。
岩田の不在時には穴を埋める活躍を見せてくれ、攻撃のところにも果敢に挑戦してくれた。
あとは試合の中でインパクトを残すことができれば、「千葉に帰れ」と言われなくても済むかもしれないね。
FW18 伊佐耕平
試合への貢献度は少なかったが、イサスタやイサチューーブなど、ピッチ外でのファンサービスが目立った一年であった。
それでもやはり見たいのはピッチ上、そしてどこよりも早い試合後の選手の表情を伝えるイサスタストーリー。裏方に徹するのはまだまだ早い。持ち味のフィジカルで来季こそはJ1にインパクトを残そう。
DF19 星雄次
J1への壁にぶつかってしまった印象。FC東京戦のチャンスで決めていればまだ波に乗れている可能性はあったが、J1になるとそうそうチャンスは訪れない。
J3から着実にステップアップしてきた選手であり、星が活躍することによってJ3でもがいている選手に希望が与えられる。背負っているものは想像以上に重いが乗り越えてもらいたい。
MF20 小手川宏基
気を利かせるプレーが持ち味だが、J1になるとボールに絡むことによる貢献度がより重要となる。
トリニータみたいに個の力で劣るチームには、より個人での存在感が勝敗に関わってくる。通な方には小手川の動きを最大限に評価している節があるが、俺が素人なだけかもしれないがボールに絡む動きこそがチームを助けることに繋がると思っている。
厳しい言い方になるが、チームへの貢献度という意味では物足りない。
GK21 小島亨介
リーグ戦の出場は無かったが、日本代表への選出はチームトップの回数を誇る。まさに日本サッカーを背負う期待のホープ。
まずは吉坂コーチの厳しい特訓を乗り越え、トリニータのゴールマウスの守護神を勝ち取ってほしい。それでないと本当の意味の日の丸は背負えない。
GK22 ムンキョンゴン
1年通して残った選手の中では唯一公式戦での出場は与えられなかったが、リーグ戦終盤ではベンチ入りを果たし序列を上げた。
高山に負けず劣らずの夕食レポは必見。ニューとの絡みも度々インスタで見られ、異文化交流の懸け橋役としても非常に重要な役割。
FW23 高山薫
持ち前の運動量というより、どちらかといえば食育withポープのほうがインパクトが強かった今シーズン。
アップ時に見せるシザースは過大な期待を抱いてしまうが、試合中に見れることはあまりなく・・・。
それでも、ベンチ入りすら固定していない片野坂監督がほぼほぼ毎試合ベンチ入りさせるくらいの信頼感を勝ち取っていたのは事実。
父親が中津出身みたいなので、ちょっとだけ贔屓的に応援していたのはここだけの秘密。
MF25 小林成豪
古巣の神戸戦、その後の浦和戦でインパクトを残しこれから巻き返しと思われたが、度重なる怪我で浮上のきっかけを逃す形となった。
ポテンシャルがあることはサポーターに周知できているので、あとはフルシーズン戦うことができればチームとしても個人としても結果を残すことができる。
まずは早々にアピールしてチャントを作ってもらおう。
FW27 三平和司
スロースタートな立ち上がりなのは毎度のことなので特に気にしていなかったが、後半戦になって結果を残してくれるのは流石の一言。
くまだまさしをファン感に呼ぶことも大きな貢献だったが、それ以上に本業のサッカーで結果を出してくれるのはまさに選手の鑑。芸人としても食べていけるくらいの実力はあるが、まだまだサッカー選手として、トリニータの選手として旋風を巻き起こしてほしい。
MF28 坂井大将
一度も公式戦に絡むことなく、シーズン途中に群馬へ移籍。
移籍当初こそゴールを奪うくらいの結果を残したが、終盤にかけては姫野の活躍を見てるだけの屈辱を味わう。
DF29 岩田智輝
期待通り、いや期待以上の成長曲線を遂げているユース出身期待の星。
コパアメリカ日本代表にも選出され、スアレスと対峙する姿に感動したサポーターも多かったであろう。
トリニータの試合でも、得点に絡むプレーが増え徐々に注目される存在になってきた。ちょっとばかし渋野日向子に似ていると感じるのは俺だけだろうか?
まずは東京五輪のメンバーを勝ち取り、そこから日本を代表する選手にまで上り詰めてほしい。ここからの成長に是非とも期待したい!
FW30 吉平翼
大将と同じく、公式戦の出番のないまま藤枝へ移籍。
試合に絡むことはほとんどなかったが、八戸戦で出番をもらうと早速2ゴールで結果を残す強運ぶり。ポテンシャルはある。ポテンシャルは。
GK31 ポープウィリアム
ビルドアップに果敢に挑戦し、カップ戦で出場を勝ち取ることができた。
決してパフォーマンスは悪いという印象は無かったが、どうしてもあのオウンゴール後の放心フェイスが一番に思い出される(笑)
高山飯を信じれば、レギュラーへの道は拓かれる。
MF32 前田凌佑
豊富な運動量で序盤の快進撃をリード。
だが中盤にかけて、小林裕紀の加入もあって出番は激減。公式ツイッターで練習している風景を見る限りだと外されたのは怪我が理由ではなさそう。
毎年のように戦術的理由で外されることがあるが、そこを乗り越えてワンランク上のパフォーマンスを見せてくれた。今回に関しても乗り越えて更にパワーアップした状態で戻ってくることを期待したが、願い叶わず。
ちなみに、夏に行われたクラウドファンディングでは前田プロデュースのリュックを購入し、プライベートでは早速愛用している。
MF37 嶋田慎太郎
大宮から途中に加入し、わずかな時間ながら存在感を見せる。
コンビネーションあってのトリニータの戦術なので、よほど飛びぬけた武器が無いと現有戦力の壁は突破できない。ただ最終戦に見せた惜しいシュートは、まさに嶋田ならではの武器といえるかもしれない。
まずは始動からトレーニングすることができれば、強力な戦力として見てもらえる可能性が高くなる。
MF38 高畑奎汰
片野坂監督の「高畑が良くなかったです」(清水戦後)発言は、期待への裏返しということであると思っている。
その後も出番は何度かあったが、そこでモノにできなかったのは高畑自身に足りないものがあるからだということを受け止めてほしい。
その足りないものを探す目的で鳥取へ。出場機会も与えられプロとして大事なものを教わったのではないだろうか。
DF39 庄司朋乃也
若くてポテンシャルはあることは試合中でも感じ取れるが、思うようなアピールはできず、後半戦はリーグ戦の出場機会は与えられずとなってしまった。
どちらかと言えばCBの真ん中でどっしりと構えるプレースタイルになると思われるが、そこは鉄人が怪我無く守り続けているので相手が悪かった。
MF40 長谷川雄志
ルーキーイヤーでこれだけやれれば立派。正確無比なサイドチェンジでチャンスを演出し、新たなチームの潤滑油的存在で存在感を見せつける。
自身のインスタ等で今シーズンの充実ぶりを度々アップしつつも、イサスタ等ではルーキーらしく謙虚な姿勢を貫く。間違いなく大物になれる逸材なのでこれからの成長曲線に期待したい。
DF41 刀根亮輔
どうしてもあの鹿屋体育大戦のワンシーンが印象に残ってしまう。結果として勝ち進むことができたが、刀根自身はこれが今季最後の出場となってしまった。
プロとして一つのミスは命取りになる。ましてやJ1なら尚更で、その厳しさを再認識させられる形となった。
MF44 ティティパン
タイ代表の肩書を持ちトリニータに加入。開幕スタメンのサプライズで波に乗るかと思いきや、思うような結果を残せず徐々に出番が減る。
前への姿勢や豊富な運動量など、今のトリニータに足りない要素を補う存在であったため色々と惜しい印象であった。
決してタイの広告塔としての存在だけではないということは胸を張って言いたい。
FW45 オナイウ阿道
チームトップの得点力を誇り、アシストや前線からの守備にも果敢にチャレンジしてくれたが、終盤になるにつれて数字上の結果は出せず。
運に見放されたところもあるが、今年生まれた2桁得点が実力であるか確変であるかは来季の働き次第になる。浦和が戻すことになるのかについても今オフの注目材料となる。
MF46 伊藤涼太郎
ルヴァンカップと天皇杯では結果を残し、戦力として期待されていたがリーグ戦では出番はほとんど得られず。
前への姿勢は感じられ、人前やSNS上での芸も大物感を出せている。まだ若いしこれからの選手である。
MF50 田中達也
G大阪からシーズン途中に加入した新戦力。持ち味のキレのあるドリブルで左サイドが活性化し、チームの新たなスタイルを生み出すことができた。
個で違いを見せることができたが、徐々に対策されると持ち味を発揮する場面もそれほど見られず。是非とも来季のキャンプシーズンからトレーニングを重ね、周りを生かすプレーで更にレベルアップしてもらいたい。
後編は近日中に更新していきます。
先に他の振り返りを投稿することもありますがご了承ください。
じゃこの辺で
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