原則「映画を観たらその原作本は買わない」でしたが、読んでしまいました。
『永遠のゼロ』
ぐぐぐ・・・。
さすが、ベストセラーになっているだけのことはあります。
大戦のことは学校でも習っているし、ドヤマや映画も観ているし本も読んでいるはずでした。
でも知っているとはいえ、戦禍により被った被害が中心であり、大本営(陸海軍トップ)
の考えや戦争の指揮の仕方などはほとんど知識がなかったことが思い知らされました。
また知っていることと、認識していることは全く違うということも。
(例えば「桜花(おうか)」。日本海軍が1944年に開発した航空機で、特公兵器であることは
どこかで聞いて知ってはいたものの、どんなものであったのかも知ろうとしなかったことなど。)
登場人物も多いため、映画のパンフレットと照らし合わせながら読んでいきました。
(こういう楽しみ方もあるのです)
ただ、
結末がショック。
娘が学校で朝の読書のために買った本であり、週明けには学校へ持っていくため、
超ハイスピードで読んだのですが。まだ最後まで読み切れていないうちに
娘が結末を教えてくれてしまいました。彼女は最後を読んでから、また最初から読むという
一風かわった読書法をするらしくて。
彼女のなかでは内容が重すぎて、黙っていられなかったのだとか。
映画を観ているがゆえに余計ショックだったのでしょう。
いろいろ今後考えさせられる結末でした。
でも、思いました。
現在日本の政治が揺れ動いており、
戦前に逆戻りしてしまうのではないかと危ぶまれていたりもしますが、
こういった内容の本や映画が世に出続けれるのであれば、
大丈夫ではないか、と。
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こうなれば、今度は
「風立ちぬ」(スタジオジブリ)を観なければという思いが沸いてきました。
ゼロ戦の設計者・堀越二郎と作家の堀辰雄をモデルし、1930年代の日本での飛行機作りに情熱を
傾けた青年の物語。
アメリカ軍を戦慄させた『零戦』がいかにして造られたのか、興味深々です。