行く秋の草にかくるる流れかな ー白 雄ー。 ▼ 土堤管理の草払いのタイミングが、ずれるせいか、毎年、“植生”が変わります。今年は、土手の西北から南東にかけて約500m程が、“コセンダングサ”の大群落になっております。もうすぐ花が終わると沢山の“種子” がつきます。うっかり踏み込むものなら“ひっつき虫”が身体じゅうに “ひっつく ー 大変なことになります”ー (*注・写真参)
高空の 雲を払うや 花芒 ー夢蔡ー
西日まぶしく 小手かざし行く ー流 想ー
▲ 秋の七草 【ススキ】は、沼野辺の道筋のいたるところに群落ありました。かっては、荒地の代表、今や形無しであります。
秋蝶や あすより冬蝶 なりぬべし ー夢蔡ー
襲名披露で 酔いしひととき ー蕪喜人ー
▲ 【 コセンダングサ 】 の花の蜜を吸う 秋 蝶 *日和は小春。草葉の裏に潜んでいた蝶は渇きを癒します。あたりはすっかり“草紅葉”。花の期間が長いので冬越しの蝶には幸いですー
ーMEMO- 【コセンダングサ】は、熱帯アメリカ原産の帰化植物。要注意外来種に指定されています。--
▲ 【コセンダングサ】の種子 何種類かの植物が、種子を動物などにくっつけて、その“棲息域 ”を広げる 戦略 を獲得いたしました。なかでも コセンダングサは、強力なひっつき方をいたします。ひっついてもすぐに振り落とされないように、種子の先端が二つに別れおり、釣り針のように“かえし”がついております。
“草じらみ”一つつまみて旅の果て(志城 柏) / “ゐのこづち”ひとのししむらにもすがる(山口 誓子)
日本在来種の“ひっつき虫”ー「草虱・いのこづち」は、押されっぱなしであります。
ー やゝ寒や日のあるうちに帰るべし( 虚 子 ) 日は入りました。カラス達も 伊与久の森 帰りました。連山は闇に落ちました。ーー
きりきりと かすれこほろぎ ふゆどなり うすくひのもる まどひとつあり 夢蔡
日 「DAY」ー名詞ー その大部分は、浪費に終わるのが常である24の時間からなる一期間。・・・・” (A, ピアス 「悪魔の辞典」より) * なお “・・・・” のところを要約しますと、「昼は仕事(雑用?)のもつさまざまの罪ために使われ、夜は別の種類の罪を犯すのに捧げられる。」 だってサーー
--- 明日は、“立冬”ーー<了>ーー
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