諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

行く秋や vol,2

2012-11-06 20:42:13 | 日記・エッセイ・コラム

 行く秋の草にかくるる流れかな ー白 雄ー。 ▼ 土堤管理の草払いのタイミングが、ずれるせいか、毎年、“植生”が変わります。今年は、土手の西北から南東にかけて約500m程が、“コセンダングサ”の大群落になっております。もうすぐ花が終わると沢山の“種子” がつきます。うっかり踏み込むものなら“ひっつき虫”が身体じゅうに “ひっつく ー 大変なことになります”ー *注・写真参)

高空の 雲を払うや 花芒 ー夢蔡ー

西日まぶしく 小手かざし行く ー流 想ー

20121101_009 ▲ 秋の七草 【ススキ】は、沼野辺の道筋のいたるところに群落ありました。かっては、荒地の代表、今や形無しであります。

秋蝶や あすより冬蝶 なりぬべし ー夢蔡ー

襲名披露で 酔いしひととき ー蕪喜人ー

1019_001_2 ▲ 【 コセンダングサ 】 の花の蜜を吸う 秋 蝶  *日和は小春。草葉の裏に潜んでいた蝶は渇きを癒します。あたりはすっかり“草紅葉”。花の期間が長いので冬越しの蝶には幸いですー

MEMO- 【コセンダングサ】は、熱帯アメリカ原産の帰化植物。要注意外来種に指定されています。--

20121107_003 ▲ 【コセンダングサ】の種子 何種類かの植物が、種子を動物などにくっつけて、その“棲息域 ”を広げる 戦略 を獲得いたしました。なかでも コセンダングサは、強力なひっつき方をいたします。ひっついてもすぐに振り落とされないように、種子の先端が二つに別れおり、釣り針のように“かえし”がついております。 

 “草じらみ”一つつまみて旅の果て(志城 柏) /   “ゐのこづち”ひとのししむらにもすがる(山口 誓子)

 日本在来種の“ひっつき虫”ー「草虱・いのこづち」は、押されっぱなしであります。

 ー やゝ寒や日のあるうちに帰るべし( 虚 子 ) 日は入りました。カラス達も 伊与久の森 帰りました。連山は闇に落ちました。ーー

きりきりと かすれこほろぎ ふゆどなり うすくひのもる まどひとつあり 夢蔡

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   「DAY」ー名詞ー  その大部分は、浪費に終わるのが常である24の時間からなる一期間。・・・・” (A, ピアス 「悪魔の辞典」より)  * なお “・・・・” のところを要約しますと、「昼は仕事(雑用?)のもつさまざまの罪ために使われ、夜は別の種類の罪を犯すのに捧げられる。」 だってサーー

     --- 明日は、“立冬”ーー<了>ーー


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