不定形な文字が空を這う路地裏

満ち溢れるゼロ





「なんとなくそこが正しい」
なんて流れに適当に乗っかって
楽なところで生きたくないだけです
一瞬生まれた疑問符を無視したら
自分の一番嫌いな人間に自分が近付く気がして
楽なところで生きたくないだけです
先にある正解を信じるような
めくらな真似をしたくないだけです
思考錯誤の末にやってくる正解でなければ
やはり真実味が無いとしたものです
みんなそうですよ
あのひともそうでしたよ
みんなそうやってやってきましたよ
知りません
あのひともそのひともみんなも
わたしではありませんから
楽なところで生きたくないだけです
なんとなくそこが正しいとされているようなところじゃ

何事にも真面目に誠実に、なんて
そりゃあ聞こえがいいけれど
何かしら打ち込むものを手に入れたら
「これはここまで」という線引きは
当然必要になるものじゃございませんか?
あれもこれもじゃ目が回ります
引くとこ引いて出るとこは出て
それが本来誠実というものでございます
そうした様々なスタンスがカチ合わないよう
それぞれが出方を考える場所が社会というものではありませんでしたか?
所詮自分の話を聞いてもらいたいだけのやつらが
駄々こねあってぶつかり続けるようなところなんてね(笑)
猿じゃねえんだからよお前らよ
も少し節度ってもんを考えたらどうだい
おっと、下品な言葉を使ってしまいました
思わず下品になってしまいました
節度の話をしているところでございましたね
ね、兵隊さんじゃないんですから
猪突猛進だけが美徳でもないでしょうよ

何かしら人生で選択したものがあるとして
そこにあらかじめ決められた誠実さ、もしくは正解みたいなものがあれば
それはたいてい選択した理由の邪魔をします
賭けてもいいですがそれは選んだものを助けはしません
何故でしょう、多数決な世界であぶれて
こちらで生きようと踏み出した場所で
逃げてきたところと同じようなイデオロギーの作り方をしてる
滑稽なひとたちがとても多いのは?

「なんとなくそこが正しい」
なんて流れに適当に乗っかって
楽なところで生きたくないだけです
一瞬生まれた疑問符を無視したら
自分の一番嫌いな人間に自分が近付く気がして
楽なところで生きたくないだけです
形式の美徳や非形式の美徳にがんじがらめになって
自家中毒なライクワークを繰り広げたくないのです

君も、俺も、なにもないところから生まれた
言葉も、音楽も、なにもないところから生まれた
絵画も、彫刻も、なにもないところから生まれた
なにもないところを信じるのが一番いい
なにもないところから始めることを
なにもないところから生まれるものを
なにもないところにあるものを

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